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対抗戦 対帝京大
11月12日 東京・秩父宮ラグビー場
後半に怒涛の5トライ 全勝で早慶戦へ
対抗戦第5戦が強風の中秩父宮ラグビー場で行われ、ここまで4戦全勝の早大は同じく全勝の帝京大と対戦した。試合は前半こそ一進一退の攻防が続いたが、後半早大が突き放し57−19で快勝。全勝を守り、早慶戦に弾みをつけた。
勝利の決め手となったのはやはりディフェンスだった。後半開始わずか29−19と早大リードの時間帯。帝京大が猛攻を仕掛け、早大ゴール前わずか5mの位置まで迫った。FWの強さを活かし、サイドを再三つく帝京大。一人が気を抜けば、あっさりとトライを許す緊迫の場面。しかし、早大の集中力は途切れなかった。たまりかねた帝京大がBKへと展開したところで、素早い寄せでターンオーバー。SO曽我部佳憲(教4)がタッチへと大きく蹴りだした。意気揚々(ようよう)と次のポイントへと向かう早大に対して、落胆の表情を見せる帝京大の選手たち。結果的にこの攻防が勝負の分岐点となった。
前半13分までに3トライを奪う理想的な立ち上がりを見せた早大。しかし、これで目を覚ました帝京大にトライを奪っては返される嫌な流れが続いた。「個々が強いので受けたら行かれると思っていた」と中竹監督(平9人卒)が評すように、相手のFWの強さもあったが、ピンチに直結するようなミスも目立ち前半を終えて22−19と点差を離せなかった。
そこで起きた一連の隠れたビッグプレー。「後半は激しく仕掛けていった」(ロック権丈太郎=スポ3)と「激しさ」を取り戻した早大はここから怒涛の反撃を仕掛けた。12分にすぐさまCTB今村雄太(スポ4)がトライを挙げると、SH矢富勇毅(スポ4)など次々とトライを重ね、終わってみれば57−19と快勝。ここまで全勝と順調な仕上がりを見せ、早大の一番の対抗馬と見られた帝京大を振り切り、5連勝とした。
いよいよ次戦は伝統の早慶戦となる。春・夏の二度の対戦ではいずれも相手の術中にはまってしまっただけに、「春負けた悔しさは部員全員の心にあるので、勝ちたいです」(ロック後藤彰友=理工4)と気合は十分だ。3度目の対戦、次こそは力の差を見せつけ、タイガー軍団のキバをへし折りたい。
(大迫拓郎)
早大
帝京大
前半
後半
前半
後半
4
5
T
3
0
1
5
G
2
0
0
0
P
0
0
22
35
得点
19
0
57
総得点
19
早大メンバー
背番号
名前
ポジション
学部・学年
1
瀧澤 直
プロップ
理工2
2
種本 直人
フッカー
スポ4
16
臼井 陽亮
→後半29分入替
スポ3
3
畠山 健介
プロップ
スポ3
4
権丈 太郎
ロック
スポ3
5
後藤 彰友
ロック
理工4
6
東条 雄介
フランカー
教4
19
松田 純平
→後半0分入替
政経3
7
豊田 将万
フランカー
スポ2
8
林 徹
NO・8
スポ4
9
矢富 勇毅
SH
スポ4
10
曽我部佳憲
SO
教4
11
早田 健二
WTB
スポ1
20
伊勢昌幸人
→後半32分入替
政経4
12
谷口 拓郎
CTB
人4
13
今村 雄太
CTB
スポ4
21
長尾 岳人
→後半29分入替
教2
14
菅野 朋幸
WTB
人4
15
五郎丸 歩
FB
スポ3
◆コメント
中竹監督
ブレイクダウン、FWで勝つことを意識し、最初に3本取れた。個々が強いので受けたら行かれると思っていたが、じわじわと攻められてトライまで行かれてしまった。強い選手が当たってくるのに対して、スイープで剥げなかった。モールに関しては相手の持ち味だと意識してやってきたが、それでも取られたのは相手が強かったということ。ターンオーバーから切り返すとか、テンポを上げる場面などの意識は上がっているが、まだ精度を上げられる。攻めに行くか、陣地を取るかが中途半端になってしまったのが、3本取った後に苦戦した原因かと思う。ただ、取られていたのははっきりとFWからとミスからで相手の得意な形だったし、内容は悪くなかった。モールで崩すことと、もっと仕留めるように言った。選手もまだまだ行けるという雰囲気だった。(選手起用について)松田は期待通りの動きをしてくれた。他の選手は時間が短かったが、いいプレーをしてくれた。今季はリザーブの頑張りがいい試合を支えていると思う。(リザーブには)ケガでの代わりではなく、勢いをつけてくれる選手になってほしい。(早慶戦に向けて)春負けているし、夏も勝ちはしたが相手は手ごたえを感じたようなので、ある意味真っ向勝負です。
後藤副将
今日はファーストプレーを特に意識していて、それが出来たので最初に3本取れたと思う。ただ、取った後のキックオフが安定せず、相手にトライやチャンスを与えたのはすべてキックオフだった。取られ方はすべて一緒で原因は分かっていたので、追い上げられても焦りはなかった。後半修正出来て抑えられたのは収穫。(早慶戦に向けて)FWとしてはキックオフを安定させて、夏の対戦ではスクラムがいまいちだったので強くなったスクラムをぶつけていきたい。春負けた悔しさは部員全員の心にあるので、勝ちたいです。
瀧澤
帝京は個々が強くて、そういう人が何人もいるという感じだったので前半は苦しめられた。後半は修正できたのでトライを許さなかった。セットプレーについてはまあ安定していたけど、キックオフに関してはミスが多かった。前半はお互いにミスが多かった。最初はいける感じがしていたがモールから相手に1本とられてしまった。あれがなかったら前半もっといいリズムで試合を進められたはず。前半はこっちがトライをとった後でもなかなかワセダペースで試合を展開できなかった。ハーフタイムでしっかり確認して、自分たちも目の色かえてやりました。そしたら上手くおさえられました。
権丈
(快勝でした)前半はFWでの帝京の圧力に受けてしまったのが競った原因だと思います。後半は激しく仕掛けていったので、ああいう結果になりました。(ハーフタイムで具体的に何か修正をしたのでしょうか)特にはありません。とにかく受け身にならないで激しく、ということです。(これまでの相手とはレベルが違いましたが対策はありましたか)帝京は個々の力、圧力が違ったので戸惑いもありましたが、試合の中で修正しました。(開始すぐのトライは)自分なりにいいパフォーマンスができてよかったです。早慶戦に向けてもっとよくなればと思います。(ファーストプレーを意識したと監督がおっしゃっていましたが)前半にポンポンと取れたのはよかったんですが、それで集中力が途切れた部分もあったのかなと思います。(風も強かったですがラインアウトは)リフターとしては問題ありませんでしたが、スローワーは大変だったかも知れません。(早慶戦に向けて)気合いと激しさは負けちゃいけない。1対1でも。絶対に勝ちたいです。
豊田
(帝京大に向けてどんな意識で)シーズンを通して、照準を合わせていこうと言ってた。うまく意識を持ってこれたと思う。今日はアップからみんな気合入っていた。取って取られて出だしは悪かったけど、むらを修正して後半は良かった。(ラインアウトは)帝京はうまいし研究もしてくるってわかってたんで。(今日はスクラム選択が多かったが)ワセダも相当ラインアウトは研究してたけど、今日は最初からスクラム優先でした。(ハーフタイムにどんなことを話した)最初からFWぬるかったので、後半いこうと雰囲気を変えました。(次は早慶戦)夏に負けたことを気にせず戦うだけ。ただ勝つんじゃなく圧勝したいです。
曽我部
(前半は)風が自分たちに不利な方向に吹いていたので、接戦になると思ってはいたんですけど、その通りになってしまいました。でも後半への焦りはなかったです。(今日もロングパスを多用していましたが)外へ外へ回していこうと思っていたんで。僕だけのパスじゃないですけど。(帝京のFWは)やっぱり強かったです。でも今年のカラーはディフェンスなので、あんまり心配はしていませんでした。ディフェンスはいけてると思います。(早慶戦に向けて)今日、1番強い帝京という山を越えたんで、あと2つ大きな山をみんなで越えていきます。
早田
(開始1分でトライ決めましたが)チームで、先手をとるって言ってたから自分がトライをとれてよかった。(試合について)先手はとれたけど相手に3トライとられちゃったのがいらなかった。けど修正できたからよかったと思う。(ハーフタイムは何を話したか)BKが外でとれるので展開でまわしていこうと。(帝京の印象)FWでガツガツしてて接点が強かった。(早慶戦にむけて)結果出さないとだしてもらえない。しっかりとレギュラー争いしてからんでいけるようにしたい。(五郎丸選手の存在は)ごろーさんはとても大きい存在で最後の要。自分はごろーさんからパスをもらうポジションなんですごく大事な存在です。
谷口
(今日の試合について)早く点を取っていこうということだったが、立て続けに取ることができた点はよかった。ただ、その後スキを見せてしまった。ハーフタイムで上手く修正できた。いつも後半のような気持ちで試合に臨めるようにしたい。(個々の強い相手との初対戦だったが)BKに関してはあまりDFの機会もなかった。ただ、ブレイクダウンは強かった。でも、こちらも見極めはしっかり 出来ていた。(スタメン定着に向けては)Aにいるためにやること、責任はわかっている。しっかりその部分をやっていきたい。(次は春負けた早慶戦)春は自分も出ていた。まず、試合に出ること。リベンジしたい。
今村
(後半外で勝負できたのは)全員がボールを持っても倒れないという意識が強くなって、FWが前に出てくれたからだと思います。(ご自身のトライは)FWのおかげで、自分にボールが来たときにスペースが広かったので、決められました。(きょうは前半からボールを動かそうとした?)はい。(後半はどう修正した?)ひとりひとりが簡単に倒れないだとか。あとは、立ち位置やラインですね。(次は早慶戦です)慶応は毎年のようにディフェンスが低いタックルでくる。その辺りの対策をしっかりして臨みます。夏はだいぶやられたという印象が強いので、やりかえしたい。
菅野
(帝京大への対策は)ディフェンスをしっかりすることでした。FWが強力なのでディフェンスをちゃんとやらなければ。あとは接点を意識しました。(ファーストプレイを意識したということでしたが)すべてのプレーにおけるファーストプレイを大切にしました。まぁキックオフとかですね。個人個人のファーストプレイや体をしっかり入れることも意識しました。(課題は)最初の出だしは良かったのに追い上げられてしまったことです。(早慶戦となります。バックスの強い慶大ですが対面する中浜選手を意識しますか)誰が来ようといつも通りやるだけです。しっかり体はってディフェンスして、外があいたらトライしたいです。(どんなトライをしたいですか?)特にこだわりはないです。どんな形でもいいからトライを取ってチームに貢献したい。(対抗戦の早慶戦は最後となりますね)春に僕が出て負けてしまい、夏は勝てたんですが僕は出ていなくて。だから個人的には今年はまだ負けたままなんです。絶対に勝って春の借りをかえしたいです。
五郎丸
(今日の試合は?)ターゲットとしていた試合だったので、素直に勝ててうれしいです。(今日2トライ。パフォーマンスは上がってきてるのでは?)もうちょっとですね。(BKとしては今日は展開するのを意識?)相手のWTBが下がっていたのですべて外で取ろうと。あとはFWとの兼ね合いで内と外を使い分けて。BK全体の調子はいいですね。(後半はゴールキックも完璧でした)風上だったらまぁ大丈夫ですね。前半は風の影響があったので。(次は早慶戦、ご自身のプレーで意識したいところは)キック処理です。FWを下げないようにしたいです。
臼井
(後半10分の出場でしたが、自分のプレーは出せましたか?)そうですね、セットプレーでミスが無くて、残された10分間でしたが、セットプレーを安定させることが出来たので、今日は良かったと思っています。(種本さんがスタメンでしたが、試合をどのように見ていましたか?)ラインアウトでのミスが多くて、スロワーとサインを出す側のコミュニケーションが取れていなかったので、自分だ ったらこうしようとか、変わったときには同じミスをしないように、緊張感をもってアップ中でも心がけていました。(やはり試合中の修正というのは難しいものですか?)そうですね、ゲーム中だとみんなが集まって話すことは難しいので、後半ロッカールームで話したりして修正ですね。今日は豊田もテンパっていたので、後半は取れるところをしっかりとるというようにやりました。(今日は種 本さんのフィールドでのプレーが良かったように思えましたが?)フィールドでは自分の上にいる。早慶戦ではそれ以上のプレーをしなければならない。自分としての自分らしいプレーを全面にアピールして、監督にレギュラーで使ってもらえるようにしていきたいと思っています。
長尾
(途中出場でしたが、どんなことを考えて入られましたか)とりあえず、出る前に久木元(孝成=BKコーチ)さんに縦にどんどん突破してこいっていわれたので、それを意識してやってました。(久々のAチーム出場でしたが)立教戦でヒザを痛めてしまって、ずっとケガ人で外れてたんですけど、先週くらいに戻ってきました。(今日の帝京大の印象は)ワセダよりも体がでかくて、FWが強いっていうイメージでしたね。(早慶戦にむけて意気込みをお願いします)やっぱり伝統の一戦なので、その舞台に立つことを目標に、がんばりたいと思います。
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