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 上田市合併記念ラグビー招待試合・対慶大 8月26日 長野県・菅平サニアパーク



 慶大にリベンジ…も笑顔なき内容

後半35分、豊田が逆転トライ  あの26点差の惨敗から2ヶ月半。早大は慶大を相手に関東学院大戦に続くリベンジを期して決戦に臨んだ。試合は終了間際のフランカー豊田将万(スポ2)の逆転トライで勝ち越した早大が辛くも34−26と勝利。春敗れたチームを相手に2戦連勝としたが、一方で課題も多く残る試合内容であった。

 試合後、中竹竜二監督(平9人卒)の語った言葉が試合を物語っていた。「(今日の収穫は)最後勝てたこと。それだけです」。

 開始直後の1分にドライビングモールからフランカー上田一貴(教2)が先制トライを挙げ、上々のスタートを切った早大。だがその後は「逆にゆるんでしまった」(プロップ瀧澤直=理工2)のか、関東学院大戦で見せたチームのまとまりはなく、どこかチグハグだった。攻めては単純なパスミス、判断ミスを繰り返し、守っては慶大BK陣のスピード溢れるアタックに振り回される。うまくいかない苛立ちは多くの反則を呼んだ。途切れることのない悪循環。前半23分に逆転トライを奪われると、そこからは点差を詰めきれず、常にリードを許す苦しい試合展開となった。

久々のA復帰の田中渉太。慶大ディフェンスを破ることはできなかった  後半25分にトライを許し、最多9点のビハインド。慶大側は勝利への期待に沸きあがっていた。しかし苦境にたたされた早大を救ったのは二つのビッグプレーだった。まずは後半28分にFB五郎丸歩(スポ3)が22mライン付近から向かってくる選手をパワーで、追いすがる選手をスピードで振り切る圧巻のトライを挙げると、同35分には豊田が慶大ディフェンスの一瞬のスキを付く巧みなランニングで中央に飛び込み逆転のトライ。勝負どころで飛び出した高い個人技。同じ相手に二度は負けられない――。1年時からワセダの真髄を知る二人が勝利を呼び込んだ。

 辛くも勝利を得た早大。だが慶大の組織力は早大のそれを凌駕していた。「(慶大は)アタックがすごくいいチームだった」(中竹監督)。BK陣はスピードに溢れ、ラインはよく動いていた。この日は欠場した山田・小田の両輪が復帰すればさらなる脅威となるであろう。素早い集散と伝統の低いタックルを生かしたディフェンス力も同様だ。だからこそ、早大の緻密さに欠けた戦いが目に付いた。試合後、一様に反省の言葉を口にした選手たち。そこには「ワセダはこんなに苦しい試合をしなくても勝てるはず」(プロップ畠山健介=スポ3)という自信と自らの出来とのギャップもあったのではないだろうか。「個人技を目指すラグビーにどう落としていくか」(中竹監督)。のしかかる大きな課題。早大はまだもがいている。

(大迫拓郎) 


畠山が驚異の身体能力を見せた
早大   慶大
前半 後半 前半 後半
29 得点 14 12
34 総得点 26


早大メンバー
背番号
名前
ポジション
学部・学年
瀧澤  直
プロップ
理工2
種本 直人
フッカー
スポ4
畠山 健介
プロップ
スポ3
権丈 太郎
ロック
スポ3
後藤 彰友
ロック
理工4
上田 一貴
フランカー
教2
19
有田 幸平
→後26分入替
スポ3
18
豊田 将万
フランカー
スポ2
笠原  歩
→後0分入替
スポ4
林   徹
NO・8
スポ4
矢富 勇毅
SH
スポ4
10
曽我部佳憲
SO
教4
11
田中 渉太
WTB
スポ2
21
松澤 良祐
→後0分入替
スポ4
12
長尾 岳人
CTB
教2
13
今村 雄太
CTB
スポ4
22
佐藤 晴紀
→後16分入替
スポ2
14
早田 健二
WTB
スポ1
15
五郎丸 歩
FB
スポ3


◆コメント

中竹監督
(今日の収穫は)最後勝ったこと。それだけです。課題はキックオフかな。レシーブでも取れずにそこからトライを許した。やってはいけないこと。いつものプレーができていなかった。気負いがあった。普通にやればよかったんだけど。(慶大は)アタックがすごくいいチームだった。(小田、山田選手がいたら厳しかった?)そうですね。(試合前の指示は)トイメンに勝ってこいと。(関東学院大戦よりBKで取る意識が高いように見えたが)前の試合では回せなかった。ペナルティーをよくふかれたからね。(試合を決めたのは個人技でした)形で崩せていない。個人のトライは悪くないが、意図して取ったものかどうかが問題。個人技を目指すラグビーにどう落としていくか。(関東学院大戦は)勝てたのは大きかった。(1勝1敗となったが)ジンクスは考えていない。(合宿のテーマは)日本一の練習をすることでした。今シーズン再スタートの意味も込めて。ただ今日の試合では課題が多くでた。進歩という点ではまだかな。一個一個伸ばしていきたい。

東条主将
(試合を振り返って)緩い試合で締まりがなかった。1人ひとりのセットや動き出しを早くする意識が低かった。(先週関東学院大に勝って浮ついたという部分は?)ずっとターゲットにしてそこだけを見てきた目標を一応クリアはしたので、確かに気が緩んだ部分はあったと思います。(前半はリズムが作れませんでしたがその原因は)敵陣でプレー出来なかったことです。(慶大の印象で春と変わったところはありましたか)春とは似たようなチームですが、主力で出ていないメンバーもいるので、まだまだこれからだと思います。(ご自身のケガの具合は)夏合宿は休んでますが、終わるあたりからまた出来そうなので対抗戦などにはそんなに問題はないです。(首のケガと聞きましたが)そうです。(プレー出来ない状況でチームをまとめる上で意識していることは)先頭で体を張れないので、周りからの視点で後ろから声を出すようにしています。実際にやっているのと周りから見ているのでは見えるものも違うので。(合宿の成果は)結果として関東と慶応に春のリベンジが出来ているのでその点は良いですが、まだまだまとまりがなければいけないと思うので、今後もしっかり話し合いなどをしていきたい。(現時点でのFW、BKそれぞれの課題は)FWはブレイクダウンとセットプレー、BKは1次の精度というか、いかにゲインを切れるかです。

後藤副将
(慶大は)ひたむきに下に入ってくる感じ。去年よりもまとまっている気がします。でもFWに強さは圧力は感じなかった。夏最後の試合だったのでディフェンスやブレイクダウンを出したかったけど、後半2本簡単に取られたところとかディフェンスに甘い部分があった。(前半を5―14で折り返しましたが)後半で自分たちのラグビーをすればいい。前半はポイントに入りすぎてディフェンスが立てなかった。まだまだです。(BKに展開できたか)まわしてもミスをしてしまっていたので…課題です。(合宿ももうすぐ終りですがFWの完成度は?)関東戦が終わってからやっとチームとして始まったばかりなので、10%もいかないですね。スクラムもモールもラインアウトも。(今後の課題は?)セットプレーとゴール前でのディフェンスです。

瀧澤
FWは行けるところで行こうとしていたのが、先制トライにつながったと思う。その一本がきれいに取れたが、逆にゆるんでしまった。(今日の勝利で)カントー、ケイオーと同じラインに立てたと思う。

畠山
(試合を振り返って)全く良くない。接点、セットプレー、FWの動き出しや、1次でゲインを割れなかったり、逆にリゲインされたことが良くなかった。(ご自身は今季初対戦の慶大の印象は)BKもFWも良い選手がいて良いチーム。ただ、ワセダはこんなに苦しい試合をしなくても勝てるはず。気持ちが欠けていた。(関東学院大戦で多少気持ちが切れたか)それも少しはあったと思いますが、そういう(気持ちが欠けた)部分が今週は練習から見られていた。(合宿を振り返ってと今後に向けて)関東戦からフッカーが変わってまだセットプレーが合ってなかったりということがありますが、シーズンに入っていくので自分らもモチベーションを上げてやっていきたいです。

豊田
今日は相手のゆるい入り方に合わせてしまった。いい形で取れた先制点の後、畳み掛けることが出来なかった。今日は個人の力で勝ったと思っている。去年のようなワセダらしいトライがまだまだ出来ていない。

矢富
(勝利した関東学院大戦に続いての早慶戦ですが、今日一番重視したことは)ブレイクダウンとディフェンスですね。まあ、思ったとおりに出来なかったんで、全然なんですけど。(今日はBKに回す場面が多かった様に思いますが、意識しての事ですか)そうですね。BKで取ろうと思ってたので。でも全然だったんで、まだまだ反省しなきゃいけないです。(BKの仕上がり具合は)全然まだまだやし、これからもっと練習しなきゃだめですね。(今日勝利しましたが、あえて課題点をあげるとすれば)いや、もうよかったところがないんで。今日は簡単に言えば終わってましたね、すみません。(合宿もあとわずかですが、秋に向けての意気込みをお願いします)観てて楽しいラグビーっていうのをしたいですね。今は観てる人も全然楽しくないと思うし。がんばります。

曽我部
(先週カントー戦に勝利しましたが、今回の慶大戦はどういった気持ちで臨みましたか)カントーに勝てたことでチームのテンションもいい具合に上がって、その気持ちを切らさないようにやれたら良かったんですけど、ちょっとうかれていたところもあって、それで後半接戦になってしまったと思います。(慶大の印象は)今日慶大は僕らがカントーに挑む(時と同じような)気持ちでやってきたと思います。いいチームでした。(今日のゲームプランはカントー戦との違いはありましたか)いや、やることは同じです。変わりないです。やるべきことをやるだけです。(先週のカントー戦と比べて、BKに球を回そうとしているのが見受けられましたが、意識してのことですか)そうですね。外でとっていきたいと思っていましたから。(BKの仕上がり具合は?)いやぁ、まだまだですね。スタートラインに立てたところです。(前半押され気味に見えましたが)僕らはチャレンジャーでいかなあかんかったのに、うけてたっていた。チーム内にそういうムードが試合前からあって、前半を通してその姿勢が変わらなかったのが苦戦の原因だと思います。(後半ご自身のトライがその後の快進撃につながりましたが)自分は前半、大半を受けに回っていたんですけど、後半は相手により立ち向かおうとしていきました。それがトライにつながったと。(今秋の早慶戦への課題は)早慶戦だけではなく、これからの試合全てに言えることなんですけど、俺らは王者でもないし、俺らが3連覇だとか軽々しく口には出来ないわけで、初心にかえってこつこつと、また一からやり直す気持ちで臨みたい。

田中
(今日は約1年ぶりのAチーム出場でしたが)緊張しました。久々の赤黒だったので。(ヒザのケガが直りプレーを再開したのはいつごろですか)合宿に入る3週間くらい前です。試合をしたのは(菅平に)登ってきてからです。(前半はリズムに乗れませんでしたが)ミスが多く、風下で、敵陣で出来ませんでした、(後半修正した点は)ミスをなくすことと、FWのセットプレーです。(復帰後調子は上がっていますか?)まだ上がってきてないです。まだまだこれからという感じですね。(今後自身の課題となる部分は?)ディフェンスと、ボールを持って確実にトライまで繋げるプレーです。(今後に向けて)1試合でも多く試合に出て、スタメンに定着したい。首藤(甲子郎=スポ4)さんというすごい先輩がいますが、ベンチに抑えてでも出たいと思います。

今村
今日は圧倒したかった…激しさ、一人一人の強さ、立つ意識が薄れていた。でも接戦をモノにできたことがプラス材料。今後はアタックの精度を高めていきたい。

笠原
(地元での試合でしたが)こういう機会をもらえてうれしかったです。(子どもたちの応援は)恥ずかしかった(笑)(慶大は)ワセダに対して勝たないといけないという気持ちできた。押された試合だったと思います。(持ち味は)球出しの部分、ルーズボール。ライバルがいっぱいいるが、レギュラーを取って、荒ぶるを取って卒業したい。







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