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春季オープン戦・早大対関東学院大
6月25日 東京・秩父宮ラグビー場
まさかの2連敗…宿敵・関東学院大に完敗
慶大に敗れてから2週間。ワセダは小雨のぱらつく秩父宮ラグビー場で、宿敵・関東学院大との戦いに臨んだ。王者ワセダのプライドにかけて、慶大戦と同じ過ちは繰り返さない。誰もが同じ気持ちでいたはずだった。しかし、そこに待っていたのは3−20という信じがたい敗北であった。
「ワセダのいいところが出せなかった」(中竹竜二監督=平9人卒)。この一言に尽きる。ブレイクダウン、激しさ、タックルすべてにおいてワセダらしさが見られない。精彩を欠くというのはまさにこのことかというようなプレーが続き、終始自分たちのリズムを作り出せなかった。春シーズンの締めくくりとなるこの一戦は、夏を迎える前の集大成となるべき試合。また、過去5年間「春を制したチームが夏の対戦も大学選手権決勝も制す」というジンクスもあるだけに、絶対に負けるわけにはいかなかった。
開始45秒、NO・8豊田将万(スポ2)が、3分後にはWTB谷口拓郎(人4)が相次いで負傷し、交代。さらにその3分後には、ハイタックルでCTB須藤明洋(スポ4)がシンビンにより10分間の退場処分を命ぜられるなど、激しいぶつかり合いが展開された。序盤から自陣に攻め込まれる場面が多く、我慢の時間が続く。試合が動いたのは前半20分だった。関東学院大のPGから先制点を許してしまい、そのまま0−3で前半を折り返す。
自分たちのラグビーを――。どうにかして流れを引き寄せたいワセダ。後半3分、敵陣深くに攻め込んだボールをゴール正面のSO曽我部佳憲(教4)へ。DGを見事に決め、3−3の同点に追いつく。しかし、それでも流れを変えることは出来なかった。29分には、ラックから出たパスが誰もいないインゴールに入る痛恨のミス。ゴール中央にトライを献上してしまった。さらに試合終了寸前の43分、集中力のきれたワセダは、WTB菅野朋幸(人4)の必死の追走もむなしく、逃げ切られトライを決められてしまう。終わってみれば3−20とノートライ。
ノーサイドの瞬間、関東学院大ファンの大きな歓声。共に抱き合い喜ぶ関東学院大の選手たち。その横には、うずくまり、呆然とする東条雄介主将(教4)の姿があった。「本気になったら出来ないことはない。最後だし、やるしかない」(東条)。追い詰められ、あとのないワセダ。その先には予想以上に厳しい夏が待っている。
(渡邉絵梨香)
★Bチーム以下は2勝1分
この試合に先立って、前日の24日にはB〜Dチームの対戦が神奈川・関東学院大釜利谷グラウンドで行われた。結果は、Bチームが45−19、Cチームが26−14で勝利、Dチームが24―24で引き分けた。ワセダの負けなしで迎えたこの日の対戦だったが、Aチームが後には続けなかった。関東学院大・春口監督は「昨日B、Cが負け、Dが引き分けて、それが今日の試合になった」と振り返り、前日の敗戦がフィフティーンの闘志に火をつけたことをうかがわせた。
早大
関東学院大
前半
後半
前半
後半
0
0
T
0
2
0
0
G
0
2
0
0
P
1
1
0
1
D
0
0
0
3
得点
3
17
3
総得点
20
早大メンバー
背番号
名前
ポジション
学部・学年
1
瀧澤 直
プロップ
理工2
2
臼井 陽亮
フッカー
スポ3
16
種本 直人
→後28分入替
スポ4
3
畠山 健介
プロップ
スポ3
4
権丈 太郎
ロック
スポ3
18
覺來 弦
→後30分入替
スポ3
5
後藤 彰友
ロック
理工4
6
東条 雄介
フランカー
教4
7
有田 幸平
フランカー
スポ3
19
小峰 徹也
→後28分入替
スポ2
8
豊田 将万
NO・8
スポ2
9
矢富 勇毅
SH
スポ4
10
曽我部佳憲
SO
教4
11
早田 健二
WTB
スポ1
20
茂木 隼人
→後36分入替
教4
12
須藤 明洋
CTB
スポ4
13
谷口 拓郎
CTB
人4
14
菅野 朋幸
WTB
人4
15
五郎丸 歩
FB
スポ3
◆コメント
中竹監督
今シーズン2つ目の黒星ですが、ともに同じパターンで、リズムが作れなかった。リズムが出来ないと前に出ようとしても、焦ってかみ合わなかったりミスが出たりする。前半は実際にはラグビーは10分くらいしかしていなくて、スクラムを組み直す時間とかが長く、テンポを上げたいところで上げられなかった。そして時間が無くなってきて焦ってしまい、最後は少しずつ崩れてしまったという感じです。ワセダのいいところが出せなかった。負けるときはそういうものだと思う。良い勉強になった。(春勝った方が例年大学選手権も制しているが)学生はそのことを感じていると思うのでショックはあるかと思いますが、自分としてはジンクスを変えたい。苦しみながらもしっかりやれば、最後は逆転できるんだというのを見せたい。大きな課題を与えられたと思います。(ブレイクダウンについて)プレッシャーが強いとすぐに倒れてしまう。1人目が立っている意識が弱かったが、それはプレッシャーが強かったからだと思う。
東条主将
ワセダの生命線であり最大の課題であるブレイクダウンで勝てず、春ずっと言ってきたイーブンボールの支配という点でもカントーの方が意識が高く、2人目のサポートが遅かったり相手の寄りも早かった。(差が出た部分は)取るべきところで取りきれなかったのが敗因。また、ミスから取られてしまったので、80分間継続して集中できるようにしないといけない。(今日の結果はどう捉えているか)自分たちの力がまだまだだということです。(序盤いきなり負傷者やシンビンが出て苦しい展開だったが)ケガ人が出ても変わりに出る選手はそれに準ずるプレーヤーだし、ワセダとしてやることは変わらないのでそれによる焦りなどはなかった。我慢の時間帯だった。(春シーズンを振り返って)最後に結果を出せなかったが、やってきたことは無駄ではなかったはず。ただやるべきことが足りなかったのかなと思います。(夏に向けて)もう一回春にやってきたことを確認して、1人ひとりの強さやボールへの意識という点を上げていかないと、夏にまた同じ結果になってしまう。カントーがどうこうではなくて、自分たちのレベルをもう1つ上げていきたい。そうしないと、「荒ぶる」とは言ってられないので。(春勝った方が大学選手権も制していますが)本気になったら出来ないことはない。最後だし、やるしかない。
後藤副将
春の集大成として臨んだ試合だったが、全然。激しさはカントーの方があった。ハーフタイムでも自分たちのラグビーをしようと言っていたのに出来なかった。(前半でケガ人が多く出ましたが?)影響は少しでしたけど、誰でも大丈夫なので。敗因は、ブレイクダウンで負けてしまったこととか、激しさ、こぼれ玉に対する反応。慶大戦から激しさをテーマに練習してきたけど、接点でボールがきれいに出なかったり、まだまだです。スクラムもあわないし、ラインアウトも精度が全然で取れているのに取れない。BKとの連携以前に自分たちがチャンスをなくしていた。
臼井
(試合を終えてみて)激しさの面で関東の方が上回っていたのが第一で、ワセダが受けてしまって、自陣から抜け出せなかったのが敗因だと思います。(ラインアウトの精度が悪かった点について)セットプレーは安定していなかった。とにかく詰めていくしかない。もっとコミュニケーションが必要になってくる。(この結果をどう受け止めるのか)足りないものが春を通して解ってきた。もう1回最初から見つめなおさないといけない。足元からやり直しです。(前半から関東に攻め込まれる展開だったが、考えていたことは)継続を意識していた。ワセダが意識を持ってやっていなくて、セットプレーで負けた。関東にやられた。(悪い流れを変えるためにどんなプレーが出来たのか1人のビックプレーで変えられるはずだけど、誰1人そういう意識がなかった。変えようとする人間がいなく、全員にそういう(流れを変えようとする)意識が足りなかった。(夏どんなことを意識して練習するか)セットプレーと接点の激しさ。そこを詰めていかないといけない。意識して基本のところをやっていきたいと思います。
畠山
今日は勝つためにすべきことが全く出来なかった。何も収穫のない試合というのはこういうことを言うんだなという感じ。チーム練習の時間が短かったということはあるが、今日のメンバーがAチームなので、Aのチームがこういう試合をしてはいけない。しかし、今度は夏に自分たちが勝てばいいことなので、そのためには死に物狂いで練習するしかない。そうすれば、絶対今日のスコアをひっくり返すことができると思う。
権丈
(序盤交代が多くて慌ただしいスタートでしたが影響は?)いや、ないです。始めのプレーで受けてしまったのが敗因です。(早慶戦で敗れてからチームはどういう方針で今日に臨みましたか)ワセダの原点である“激しさ”を取り戻すことです。この2週間サントリーやリコーとか社会人と練習していい感じにはなったんですが。FWがセットプレーで圧倒できなかった。(ラインアウトのミスが目立ちましたが)相手のミスもこっちがプレッシャーかけたので多かったのは予定通りだったんですが、ルーズボールの反応がしっかりできなくて受けに回ってしまいました。(ノートライでしたが原因は)FWのセットプレー、スクラムやラインアウトがしっかりできなくてBKに安定した球が供給できなかった。アタックする時間が無くなって後手になって悪循環になってしまいました。(カントーの印象は)接点が激しい。それだけです。(夏にむけての課題は)FWのセットプレーの安定。それさえできれば勝てる。それをしっかり出来るようにすることです。
豊田
(今日の試合)悪すぎた。ワセダの当たり前ができなかった。ひとりひとりのボールに対する働きかけとか意識が足りなかった。後半行こうと思ったが、流れにのれないままずるずるいってしまった。自分もミスをしてしまった。勝つことを目標にしていた。見てのとおり完敗です。ひとりひとりがもっと強くなるようにしなければいけない。(夏に向けて)勝てるようにがんばります。
曽我部
(今日を振り返って)相手が強かったです。(今日は関東学院大戦ということでどんな気持ちで臨みましたか)今まで2連覇してたけど、その勝ちを気にしないで天狗にならないように、ってのを普段の生活からやってたつもりなんですが、おごってたというか意識しないようにってのが出来てなかったのかなと思います。(なかなかBKに安定した球が回りませんでしたが)それも意識が低かったからだと思います。(ノートライに終わりましたが原因は何だと思いますか)自分らのラグビーができなかったからです。(今年のカントーの印象は)毎年強くて、ホンマ尊敬できるチームです。でも尊敬しつつ最後は自分らが勝ちたいですね。(勝ちに行くための夏にむけての課題は)全てにひたむきに取り組みたいです。技術うんぬんではなく、ラグビーに対する姿勢を見直していきたいです。
須藤
(今日の結果をうけて)少しずつ過信しているところがあったと思う。僕自身も甘いところがあった。最上級生だし、これからは練習からもっとプレーで引っ張っていかないといけない。(前の試合から2週間、どんな意識で練習を?)自分自身では、ディフェンス、タックルが課題なので克服しようとやってきたが、結果が出せなかった。(カントーの印象は?)今日のカントーは、ワセダよりもひたむきだった。(夏に向けて)BKはFWに頼りすぎている。FWが安定した球出しをしてくれることを前提としたアタックとディフェンスになっている。カントーを相手にして、去年は通用したが今年は通用しないことがわかったので、これからFWが安定しないときにどうするかを考え始めないといけないと思う。
谷口
(今日の結果について)勝負どころで自分がミスをしてしまった。甘かったです。(今日の試合展開については?)自分達のラグビーが出来なかった。敵陣でのミスも多くて、チャンスをモノに出来なかった。本当に甘かったです。(今シーズン2つ目の黒星となってしまいましたが、夏に向けての意気込みをお願いします)今から気持ちを切り替えてしっかりやっていきたいです。
菅野
(今の気持ちは)本当に悔しいです。(この2週間どう過ごしてきましたか)早慶戦での反省を生かしてやっていこうとは話していたんですが、まだ甘かったです。(立て直すことができなかったのでしょうか)自分を含めて、4年生がもっと引っ張らないといけなかったです。(具体的な敗因を挙げると)一人一人の接点で負けていました。1対1で勝てなかったです。(ノートライでしたが、なかなかチャンスがなかったですね)それでもやっぱり、WTBが呼んで、少ないチャンスを生かしていかなければならないので。(開始早々のケガ人やシンビンに動揺は)そういう状況でもピッチに立っている15人で戦うという意識でやっているので、影響は全然ないです。大丈夫でした。(関東学院大の印象は)接点で圧倒されました。そこは他のチームとはやはり違いました。(いい形では終われませんでしたが、春を振り返って)早慶戦に続いて今日も負けてしまって、悔いが残ります。負けちゃいけないところで負けてしまいました。(春に勝ったほうが夏も、大学選手権も制すというジンクスもありますが)ジンクスは覆して、『荒ぶる』を必ず歌いたいです。(そのためにも大事な夏に向けて)前回の早慶戦から変われなかったのはまだまだ甘さがあったから。今度こそ、この結果をしっかり真摯に受けとめて、これからはチャレンジャーの気持ちでやっていきたいです。
★激闘はひと休み 今週末は北風祭!
6試合に及んだ春シーズンも関東学院大戦で終了。今週末の7月2日(日)には、毎年恒例のラグビー蹴球部主催のイベント『北風祭』が東京・早大上井草グラウンドにて開催される。
「感謝の極〜ワセダからあなたへ〜」とテーマを銘打った今年の北風祭では、メインイベントの早大スターOB対現役選抜チームセブンスマッチを始め、部員とのラグビー体験や模擬店など、老若男女問わずに楽しめるイベントが盛りだくさん。当日は活気あふれる上井草グラウンドに集結し、梅雨明けの間近の暑さを吹き飛ばせ!
※タイムテーブルなどの詳細は、
ラグビー蹴球部のHP
をご参照ください。
※昨年の北風祭の記事は
こちら
でご覧になれます。
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