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| 春季オープン戦・早大対慶大 6月11日 新潟スタジアム(ビッグスワン) |


ワセダが負けた…なすすべなく試練の一戦に

ワセダが負けた。春のオープン戦第5戦、対慶大。『春の早慶戦』として注目の一戦は、2002年サッカーW杯の会場にもなった新潟スタジアムに集まった約7000人の観客が見守るなか、良いところなく14−40とまさかの敗北。強いワセダの姿はそこにはなかった。
「完敗です」(中竹竜二監督=平9人卒)。昨季は大学選手権を連覇、そしてトップリーグ・トヨタ自動車をも下し黄金時代をひた走るワセダ。誰もが勝利を疑わなかったそのチームが、信じられないほどあっけなく抜かれていく――。序盤は敵陣での攻防が続くものの、慶大の低く鋭いタックルに阻まれあと一歩が遠い。そしてついに前半25分、モールからパスを受けた慶大・山田に飛び出されてしまう。強力なハンドオフに対応できず、先制トライを献上。すると今度は22メートルラインから慶大・小田に独走を許し、ポスト下にトライ。何とかこの状況を打破したいワセダは、38分にようやくWTB菅野朋幸(人4)が体勢を崩しながらもトライを奪い、7−12で前半を折り返す。
ところが後半に入っても修正は見られず、スクラム、ラインアウトといったセットプレーでもなかなか優位に立てない。終始後手に回り、さらに3トライを上げられる展開に観客からはため息が漏れる。後半36分にゴールライン前の密集を振り切ってゲームキャプテン・CTB谷口拓郎(人4)が意地のトライを決めたものの、終了間際に再び簡単に抜かれると追走もないまま。守っては「東条(雄介主将=教4)がいないとタックル力がかなり落ちる」(中竹監督)と1対1で止めきれず、攻めてはノックオン、慶大ディフェンスに簡単につかまるなど連携がちぐはぐ。「抜かれてもそこで走るのがワセダだけど、意識が下がっていた」(谷口)。何度も走りこんで来る慶大BKに比べ、ワセダはチャンスを作ることもままならなかった。
2004年1月、大学選手権決勝で関東学院大に敗れて以来実に2年半ぶりに学生に敗れたワセダ。「今までの成績は関係なく、今年の、今のAチームの状況はこうなんです。自分たちが弱いのを再確認しました」(菅野)。肩を落とすワセダだが、『打倒早稲田』を合言葉に向かってきた慶大に対し、代表招集やケガなどで多くの主力を欠くという苦しい事情があったのも事実だ。「同じ形や同じサインで抜かれたり、ゲーム理解力という点でまだまだ課題がある」(東条主将)と、この敗戦をチームの総合力に弱点を見いだすいい機会になったと捉えたい。次戦は春の大一番となる関東学院大戦。「自分たちが春どれだけやれてきたのか、どれだけ目標に近づけたのかを出したい」(東条主将)。敗北を知り、より一層成長した姿で強いワセダは必ず帰ってくる。
(七田 惇)
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| 早大 |
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慶大 |
| 前半 |
後半 |
前半 |
後半 |
| 1 |
1 |
T |
2 |
4 |
| 1 |
1 |
G |
1 |
4 |
| 0 |
0 |
P |
0 |
0 |
| 7 |
7 |
得点 |
12 |
28 |
| 14 |
総得点 |
40 |
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早大メンバー
| 背番号 | 名前 | ポジション | 学部・学年 |
| 1 | 瀧澤 直 | プロップ | 理工2 |
| 2 | 臼井 陽亮 | フッカー | スポ3 |
| 16 | 種本 直人 | →後29分入替 | スポ4 |
| 3 | 鈴木 崇大 | プロップ | 人4 |
| 4 | 権丈 太郎 | ロック | スポ3 |
| 18 | 前田 吉寛 | →後24分入替 | 社2 |
| 5 | 関 卓真 | ロック | 教4 |
| 6 | 槻木 亮太 | フランカー | 商3 |
| 19 | 笠原 歩 | →後24分入替 | スポ4 |
| 7 | 有田 幸平 | フランカー | スポ3 |
| 8 | 覺來 弦 | NO・8 | スポ3 |
| 9 | 三井 大祐 | SH | 教4 |
| 20 | 伊勢昌幸人 | →後39分入替 | 政経4 |
| 10 | 村田 賢史 | SO | スポ1 |
| 21 | 南薗 洋一 | →後36分入替 | 二文4 |
| 11 | 巴山 儀彦 | WTB | 法4 |
| 22 | 早田 健二 | →後2分入替 | スポ1 |
| 12 | 須藤 明洋 | CTB | スポ2 |
| 13 | 谷口 拓郎 | CTB | 人4 |
| 14 | 菅野 朋幸 | WTB | 人4 |
| 15 | 田邊 秀樹 | FB | スポ1 |
◆コメント
中竹監督
完敗です。ボールを動かして、もっと攻撃をたくさんする予定だったんですが、やりたいことが出来なかった。層の薄さが出ました。チーム力が変わらないチーム作りを目指していますが、流れを変えられるプレーヤーがいないと感じた。(メンバーの大半が入れ替わるなかでの今日の試合でのターゲットは)まずは走り勝とうということで、意思統一はされていたと思うんですが、力が足りずに1つにまとめて修正することが出来ずに、体現できなかったというところです。(慶大の印象は?)いいチームですね。ボールを良く動かしてくるし、タックルも低く激しかった。(関東学院大戦に向けて)春の総括。今回の結果もあるし、挑戦者として臨みたい。(それまでに特に詰める部分は?)タックルでしょうね。東条がいないとタックル力がかなり落ちると感じたので。
東条主将
(この結果をどう捉えていますか)すべての面で完敗。その中で自分たちの出来ることももっとあったし、相手に負けている部分を修正できずに、同じ形や同じサインで抜かれたり、ゲーム理解力という点でまだまだ課題がある。(今日のワセダの出来は)意思統一が出来てなく、自分も出られずにリーダーになる人もいなくて、何人かに負担がかかってしまった。(慶大の印象は?)ひたむきに戦ってくるし、他のチームより確実に頭がいいチーム。(ご自身のケガは?)たいしたことはないです。今週は大事を取りましたが、カントー戦では今日の敗戦を吹っ切れるようなプレーをしたい。(この敗戦で得るものは?)原点に立ち返ることです。(初戦の)同大戦で出来ていたことが今できてなかったりと、成長した部分もありますが忘れてしまっていることもあるので。(関東学院大戦は)春の集大成。最大のライバルに、自分たちが春どれだけやれてきたのか、どれだけ目標に近づけたのかを出したい。(勝敗を分けるポイントは)80分間戦っていると必ず苦しい時間帯があるので、そこでいかに流れを変えるタックルやセービングで流れを変えて、チームをまとめられるかです。
臼井
(試合を終えて)慶大のディフェンスが想像したより激しくて、ビデオを見て感じていたイメージと違った。ゲインができず、リズムが悪くなっていったのが負けた要因だと思う。前半20分攻めた中で、FWの攻めが甘く勢いがつかなかった。(ラインアウトに関しては)ミスを少なくしないといけない。一つ二つのミスが相手に勢いを与えてしまうし、100%を目標にやっていたが、80%で、2割のミスで攻められてしまった。(今日やろうと考えていたプレーは)相手より激しく、運動量を増やすこと。ラインアウト、セットプレーで100%でやることが第一です。(関東戦にむけて取り組むべき点は)セットプレーと個々の強さです。チームがうまくいってないとき、フロントの人間がチームの勢いをつけないといけない。個々で相手を圧倒していきたいです。
三井
今日は最悪でした。日本代表でU-23で抜けた選手が多かったので、彼らがいないとワセダはだめだと思われたくなかったし、いなくても勝てるんだっていうのを示すためにも絶対勝ちたかったんですけど…今日の試合は大きな意味のあるものだってみんなわかっていたし、やらなきゃいけないこともわかっていたのに、相手のリズムにはまってしまいました。1対1で勝てずにずるずる最後まで修正できずにいってしまいました。今週1週間このメンバーで練習してきて、週の初めよりはコミュニケーションも取れるようになったと思うんですが、当日に1週間やってきたことを出せませんでした。みんなやることはわかっていたのに、1対1で勝てなかったり、相手のタックルにすぐ倒れてしまったり、攻める方向も決めていたのにその方向に走れなかったり。攻めがちぐはぐだったのでこの結果は仕方ないと思います。(今年の慶應は?)1人1人のタックルがいいですね。ワセダをターゲットにしてやってきているのがわかります。(今後の課題は?)基本に戻るというところですね。1対1だったり、ひたむきさとか気持ちの部分で今日の試合は弱かった。(次は関東戦ですが?)春のターゲットは関東なので、絶対負けられないです。絶対勝ちます。
谷口
(試合を終えて)前半攻めて点が取れなかった。自陣に戻ってきたときにテンポに乗れず、後手後手になってしまい、そこが駄目でした。(敗因は)個々の部分、一対一のところで押された。先にタックルしても(早大の選手が先に)寝てしまって、流れを最後まで改善することができなかった。攻めの面、ゲームメイクも悪かった。多くの課題が残る試合だったと思います。(試合前の雰囲気は)アップにしても声を出し合ってまとまりがありました。前半20分で集中が切れたわけではないのですが、全体にふわっと浮いたところがあった。ゲームキャプテンとして統率できていなかったと思う。(慶大に抜かれる場面が多かったが)コミュニケーションは取れていたのですが、一対一の部分で。抜かれてもそこで走るのがワセダだけど、意識が下がっていた。(慶大の印象は)組織で負けたというより今日は一対一。FWで優先に立てなかったことが厳しかった。(今日やらなければならなかった部分とやれなかった部分)キャプテン、バイスキャプテンもいない中、プレーで引っ張れる奴らもいなかった。自分がやらなきゃいけないと感じ、チームのベクトルをひとつにしようとしたが、甘かった。4年が引っ張る部分で、技ではなく、劣勢だったと思います。(次の関東学院戦にむけて)時間もないので、今日の試合の反省をしっかりして、課題を克服して臨めるようにしたい。目の色変えて臨まないといけない。
菅野
(今日の試合は)本当に悔しいです。(主力メンバーの不在が影響しましたか)それはいいわけになるので。今いるメンバーで戦わなきゃならないのに不甲斐ない結果になってしまいました。(メンバーの出入りが激しいと、組織力に不安は出てきませんか)それも理由にはならないです。ケガや代表でいなくても、いる面子、上がってきたやつがいいパフォーマンスを見せればいいのことなので。アカクロを着たってことで、ワセダの代表としてプライドを持ってしっかりやらないと。(慶大に対して油断は?)僕は全然。前回、大学選手権2回戦でもやられたので、そうならないようにと思っていたんですが、4年生が引っ張ることができなかったです。(慶大は打倒早稲田という言葉を掲げていますが)早大にとってももちろんライバル。慶大に限らずどのチームもそうですが、常に圧倒しなきゃならない。今日はまず、セットプレーで圧倒できなかった。BKではミスも多くて、その後の対応も悪くて後手後手になってやられてしまいました。(ご自身では1トライは物足りない?)もっともっと、試合中に修正しないと。それと、外から見て声も出さないと。それが課題ですね。(学生相手に久々に敗戦)今までの成績は関係なく、今年の、今のAチームの状況はこうなんです。自分たちが弱いのを再確認しました。この敗戦を次につなげるために、明日からまた練習しなければならないです。(関東学院大戦に向けて)カントー戦がターゲット。ワセダのプライドを持って常に気合い入れて、全チームでしっかり勝てるようにやっていきます。
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