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 第3回日韓大学交流試合 対高麗大 5月21日 東京・国立競技場



 高麗大に勝利も、気持ちは明大戦へ

先制トライをあげた早田  日本代表メンバーもチームに合流し、現時点でのベストメンバーで臨んだ高麗大との日韓大学交流試合。「ミスが多かった」と東条雄介主将(教4)が振り返るように、随所でミスが目立ったものの、36−19で高麗大相手に3年連続での勝利を飾った。試合終了後、選手たちは口々に課題を語り、次週の明大戦へ気を引き締めていた。

 試合が動いたのは前半7分。SO曽我部佳憲(教4)のロングパスをWTB早田健二(スポ1)が受け、相手ディフェンスの間を駆け抜けゴール右に飛び込む。前週の同大戦で鮮烈デビューを果たした新星が、スタメンに抜てきした監督の期待に応える働きを見せ、早大が先制する。しかし、その後は思うように試合のペースをつかみきれずに高麗大の接点で前へ出るプレーに手を焼き、しだいに自陣でのプレーが多くなる。迎えた17分、ラインアウトから一瞬の隙をつかれ、トライを献上。コンバージョンも決められ、逆転を許してしまう。29分のCTB今村雄太(スポ4)のトライなどで再びリードを奪い前半を折り返したものの、途中、スクラムからサイド攻撃で独走を許すなど、不安定な内容の前半だった。

この日1トライの五郎丸  後半、一気に突き放しにかかりたい早大だったが、11分、自陣5メートルラインからのラインアウトモールでFWが後退。モールが崩れたところをSHパク・ヨンオンに押さえられる。韓国代表を数人揃える高麗大の本気モードにようやく早大もエンジンがかかったのか、モールから矢富勇毅(スポ4)が自ら切り込み、トライ。これが口火となり五郎丸歩(スポ3)が豪快にインゴールに飛び込めば、この日アカクロデビューを果たした大島佐利(スポ1)も交代直後のトライで続く。「もらっただけ」と本人は振り返るが、その力強い突破からうまれたトライは、層の厚いBKのレギュラー争いに名乗りをあげるものになった。

 終わってみれば36−19での勝利だったが、スコア以上に苦戦し、高麗大のミスに助けられた感も否めない。この日多かったスクラムでも、「本来ワセダの方が強くあるべきだったんですけど…勝ちきれなかったですね」(PR瀧澤直=理工2)と反省するように、全体的にセットプレーでの安定感を欠く展開に持ち込まれてしまった。新生ワセダのFWもまだまだ手探り状態といったところか。

次週は、こちらも新監督を迎え、9シーズン遠ざかっている大学王者を狙う明大とのオープン戦が控えている。「メイジはFWやモールにこだわりを持ってくると思うので、完全に圧倒して、もうワセダとはやりたくないと思わせるくらいにしたい」と東条主将は抱負をのぞかせる。セットプレーを“支配”できるのか。明大戦は中竹竜二監督(平9人卒)が就任当初「夏までに去年のFWに追いつきたい」と定めたターゲットを占う一戦になりそうだ。

(本間裕二) 


早大   高麗大
前半 後半 前半 後半
15 21 得点 12
36 総得点 19
早大メンバー
背番号 名前 ポジション 学部・学年
瀧澤  直 プロップ 理工2
臼井 陽亮 フッカー スポ3
16 坪田  晋 →後36分入替 二文4
畠山 健介 プロップ スポ3
17 鈴木 崇大 →後27分入替 人4
権丈 太郎 ロック スポ3
関  卓真 ロック 教4
18 後藤 彰友 →後14分入替 理工4
東条 雄介 フランカー 教4
槻木 亮太 フランカー 商3
19 小峰 徹也 →後14分入替 スポ2
豊田 将万 NO・8 スポ2
矢富 勇毅 SH スポ4
20 櫻井 朋広 →後33分入替 スポ1
10 曽我部佳憲 SO 教4
11 巴山 儀彦 WTB 法4
21 大島 佐利 →後36分入替 スポ1
12 佐藤 晴紀 CTB スポ2
13 今村 雄太 CTB スポ4
14 早田 健二 WTB スポ1
15 五郎丸 歩 FB スポ3


◆コメント

中竹監督
(今日の試合は)高麗大は個々の力が強かったですね。こちらのイメージ通りにはいかなかったです。相手ディフェンスも良く、こちらとしては正直に戦いすぎてしまいました。(高麗大の印象は)韓国代表もいますし、個人の能力は高かったですね。(次の明大戦に向けて)まずはブレイクダウンで絶対負けないことですね。あとは早いテンポでやること。まずセットを安定させていきたいです。(一年生の活躍は期待どおり?)期待通りの部分もあるのですが、一年生ということもあり、まだ教えてないからなのですが、出来ない部分もありますね。いくつかいいプレーをやってくれた。これから楽しみです。

東条主将
(試合を振り返って)ミスが多かった。特にセットプレーが安定せず、ラインアウトを取りきれずに自滅という感じでした。外が弱いと思っていたのでそこを突いてさらにスピードアップしようとしたが、取るべきところでミスが出てスクラムになって、ペースが上がらなかった。(高麗大の印象)去年の感じを見て接点が強いと思っていたし、キープレイヤーも何人か残っていた。接点であそこまで前に来るチームはなかったので、良い経験ができた。近場に対してこだわりを持っていて、例えばモールを組もうとしたら下に入ってきたりして、やっててやりづらかったし、気持ちが強いチームという印象。(次戦の明大戦に向けて)自分たちの勝っている部分で勝負していきたい。メイジはFWやモールにこだわりを持ってくると思うので、完全に圧倒して、もうワセダとはやりたくないと思わせるくらいにしたい。

相手ボールを奪い独走する瀧澤 瀧澤(写真右)
(今日の試合を振り返って)スクラムで時間がかかりすぎです。テンポが悪かったというか。(高麗大FWの印象は)大きかったですね。ただスピードはなかったです。本来ワセダの方が強くあるべきだったんですけど…勝ちきれなかったですね。今日出てきた課題を次の時に修正して、またその時の課題を修正して、というように繰り返していけば、だんだん良くなってくると思います。(今日の課題は)個人的には前へ出るということです。

臼井
(今日の試合を振り返って)思ったよりあたりも負けてなかったし、今日は接点で勝負することを考えていたので、止めることが出来たと思っています。セットプレーは安定していたけど、キックオフの場面で相手の勢いに飲まれたところが2、3ヶ所ありました。(スタメンで出るようになり感じることはありますか)そうですね、早稲田の2番を付けさせてもらっているということで、青木(佑輔=平18教卒)さんが抜けた穴を埋めるというところで、仕事量やセットプレー、強さや、求められている部分は大きいと思っています。まだ2試合ですが、もう2試合なので、ここからこだわって頑張っていきたいです。(次の明大戦に向けて)昨日Bチームがメイジのラグビーに付き合わされたところがあると思うので、ガンガンいって、ワセダのテンポで攻めていきたいです。Bチームの借りを返したい。FW、BK、全ての局面で勝てるように、自分がチームをどんどん引っ張っていきたいです。

矢富
(今日の結果はどう捉えていますか)やろうとしていたことが出来なかった。それに尽きますね。(具体的にやろうとしていたこととは)春からやってきていることですね。ブレイクダウンであるとか、強さとか、その辺です。(高麗大の印象は)一人一人のタックルがいいし、やろうとしていることがはっきりしているチームでした。(前日、Bチームが明大に敗れましたが、次週の明大戦に向けて)うーん、やっぱりどのチームであれ、ワセダはメイジに負けてはいけない。昨日はBチームだったんで、Aチームはどうか分かりませんが、いい形でメイジに勝ちたいですね。

今村
(今日の試合を振り返って)あまり納得出来ない、緩い試合になってしまいましたね。(高麗大の印象)一人一人の能力はありましたし、インパクトは強かった。(代表でプレーし、違いはあるか)まずチームの戦い方やプレーは違います。今年に入ってまだ練習できていないので、感覚的に合ってない部分はありました。(ラスト1トライ取られたことも課題ですね)そうですね、しっかり修正しないと、今日みたいな厳しい試合になりますし、緩い試合になってしまったので。ブレイクダウンや、精度が悪かった部分、相手を圧倒できなかった部分で、チームの悪循環にもなっていく。(次の明大戦に向けて)チーム的にも勢いつけて臨みたいのと、個人としてもプレーを修正していきたいです。

五郎丸
(試合を振り返って)相手に対応する能力というか、そういう部分がまだ足りないですね。試合慣れしていないということもあると思うんですが。(後半は突き放しましたが)個々の能力だけで取ったという感じですね。(特別な対策などは)全くしてないですね。(やってきたことを出そうという感じでしょうか)そうですね。(最後はトライを取られて終わりましたが)前半から修正できていなかった部分でいつ取られてもおかしくないという感じでしたが、スタミナが切れたときに取られたというのは問題があるかなと。

大島
(15人制では初のアカクロ、加えて国立での試合でしたが)そうですね、アカクロもですし、国立でプレー出来た事も嬉しいです。短い時間だったんですが、緊張しました。(投入直後でのトライを振り返って)先輩が内側でいい形を作ってくれたんで、自分はもらっただけ。でもうれしいです。(試合終了間際に高麗大にトライを許してしまいましたが)あれは自分の判断ミスです。ただ少ない出場時間の中で課題が見えたので、そこを修正していきたいです。(前日の新人早明戦からの翌日での試合でしたが)体がキツイとか、そういうのはなかったです。逆に、昨日メイジに勝って、気持ちの面でいい形で今日の試合に臨めました。(次週の明大戦へ向けては)今日やった高麗大もタイプとしてはメイジに近いですし、昨日Bチームで負けてしまった悪いイメージを払拭するために今日やった感じです。それで今日出てきた課題を修正して次に生かしたいです。メイジを倒したいです。

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