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| 日本選手権 対トヨタ自動車 2月12日 東京・秩父宮ラグビー場 |


1年越しのリベンジ!トヨタ自動車を撃破

“悪夢”は自分たちでかき消す!日本選手権2回戦、相手はトップリーグの強豪であり、昨季、早大に悔し涙を流させたトヨタ自動車。だが『史上最強』とうたわれる今季のワセダは、トップリーグのチームをもってしても止めることはできなかった。28−24と激しい接戦を制し、1年越しのリベンジに成功。学生チームが社会人上位チームから勝利するという歴史的快挙を成し遂げた。
残り時間0分、激しいトヨタのアタックが早大をおびやかす。点差は4点。「(最後は)気持ちの問題でした」(プロップ前田航平=人4)が言うように、まさに必死のディフェンスが続いた。ここでトライを取られれば、“悪夢”の再来。昨季と同じ場所、同じ相手に再び負けることは許されない。魂と魂のぶつかり合い、それはあっけなく幕を閉じる。相手のパスが乱れ、キャッチミス。ボールはグラウンドに落ち、ノーサイドの笛が鳴る。早大が歴史を創った瞬間であった。
学生最強、早大史上最強のチームはトップリーグ相手にも引くことはなかった。前半から試合は早大ペースで進んでいく。7分、14分とPGをFB五郎丸歩(スポ2)が2本とも決め、6−0。ここまでは昨年と同じ試合展開となる。さらに、23分には「プラン通り」(清宮克幸監督=平2教卒)のモールトライを佐々木主将が決めると、31分にSO曽我部佳憲(教3)が大振りのパスダミーでトヨタのディフェンスラインを揺さぶり、みずから切り込みトライ。相手外国人選手に2トライを奪われるも前半は7点リードで折り返す。
後半、向かい風になり厳しい展開を予想されたものの、曽我部には関係なし。前半から高い精度のキックを連発し続けた。10分には、ロック内橋徹(政経4)が「たまたまです」と振り返るインターセプトからのトライを奪うと、トヨタの攻守の軸であるフラベルがシンビンによる一時退場と、早大に“追い風”が吹いた。会場から沸き起こるワセダコールが選手たちの背中を押す。28−24。トヨタの猛攻を防ぎきり勝利。昨季の悔し涙が、歓喜の涙となって選手たちの頬を濡らした。
「日本で一番強いチームに、ワセダのすべてをぶつける」(佐々木隆道主将=人4)。次なる相手は今季トップリーグ1位、マイクロソフトカップ優勝の東芝府中。まさしく『日本最強』のチーム。だが、『打倒・トップリーグ』を目標に掲げていた学生最強チームが『日本最強』を目指せる位置まで昇ってきたということだ。佐々木組の挑戦はどこまで突き進むのか。19日、学生最強・早大と日本最強・東芝府中が秩父宮で激突する!
(杉渕 敦)
★SO曽我部、FB五郎丸が日本代表スコッド入り
早大のSO曽我部が日本代表スコッド(日本代表候補)に初選出された。さらに、代表キャップ4のFB五郎丸もスコッド入り。両選手は「謙虚にやっていきたい」(曽我部)、「選ばれたことはうれしかったけど、今はまったく考えていません」(五郎丸)とコメント。日本代表スコッドは3月30日からフランス合宿を行い、現在の56人から32人に絞れられる。
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| 早大 |
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トヨタ自動車 |
| 前半 |
後半 |
前半 |
後半 |
| 2 |
1 |
T |
2 |
1 |
| 1 |
1 |
G |
2 |
1 |
| 3 |
0 |
P |
0 |
1 |
| 21 |
7 |
得点 |
14 |
10 |
| 28 |
総得点 |
24 |
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早大出場メンバー
1前田航平(人4)、2青木佑輔(教4)、3畠山健介(スポ2)、4内橋徹(政経4)、5後藤彰友(理工3)→権丈太郎(スポ2)、6豊田将万(スポ1)、7松本允(人4)→東条雄介(教3)、8佐々木隆道(人4)、9矢富勇毅(スポ3)、10曽我部佳憲(教3)、11首藤甲子郎(スポ3)、12池上真介(人4)→谷口拓郎(人3)、13今村雄太(スポ3)、14菅野朋幸(人3)、15五郎丸歩(スポ2)
◆コメント
清宮監督
1ヶ月以上今日に向けて準備をしてきた。一言で言うと、学生たちが期待に応えてよくやってくれた。これに尽きる。今日は、接点、ラインアウト、スクラムが一番の柱で、そこをイーブンにやらないと勝てないと。ファーストスクラムを見ていけると確信した。セットプレーでの勝利。特別ではなく、いつもの対戦相手くらいの研究をしてきて、ほぼイメージ通りだった。モールは、トヨタはモールで一番失点されているので、絶対にワセダもいけると。プラン通りです。(観衆の声援が後押しとなったか)そう思います。今日のような雰囲気でプレーするのは、選手にとっては至極の時。この瞬間のためにラグビーをやっている。一番素晴らしいものをお見せできたと思います。本当に感謝している。この観客の力なくてこの勝利はありえなかった。(東芝戦にむけて)準備はしている。トヨタと東芝の試合はかなり見ている。トヨタを研究する上でトップリーグの強いチームがどう戦っているかを見てきた。東芝府中、この3年間で一番強いと思いますし、どこまで通用するのか、存分に楽しみたい。(今日の勝利は大学ラグビー界にとって大きな勝利です)90年代、社会人ラグビーは人、モノ、金と右肩上がりで、学生は同じことを続けて停滞していた。開いた差を縮めてきた5年間だった。やるだけやったことが、しっかり返ってきた。今日のニュース、明日の新聞では、トリノ五輪もありますが(笑)、世の中が動くこういう盛り上がり、素晴らしい感動があったことを、(ここにいる記者の皆さんに)ベストを尽くして伝えていただきたいです。(ファンの方へ)感動を約束しますよ。ぜひ競技場に、足を運ばないと得られないものがあるので。私はあと1週間、長くて2週間なので、ベストを尽くします。持てる力を存分に出して、導きたいと思います。
佐々木主将
去年この試合で負け、その悔しさを1年間引きずってやってきた。清宮さんと自分たちが築き上げたワセダのラグビーを見せようと挑んだ。最初のコンタクトで、全然いけるぞと。スクラムは、1本組んで前田が、今日は行けると言った。(前半風上に立ちましたが)最初から行くしかない、後半は粘りの勝負だと思いました。(前半、少ないアタックでトライを許しましたがダメージは)そんなことはなかったです。崩されたトライではなかったので。(最後の守備は)必死でした。なんとかターンオーバーしようと。(今の気持ちは)みんな喜んでいて、よかったなと。今年ほど周りのために、仲間のためにと思ってやったことはない。(東芝戦に向けて)次勝って、初めて先が見えてくる。日本で一番強いチームに、ワセダのすべてをぶつける。日本代表が大勢いるチームにワセダとしてどこまで出来るか、楽しみでしょうがない。トップリーグの上位チームに勝てて幸せだが、まだ東芝には借りがある。清宮さんを負けたまま終わらせるわけにはいかないので、来週もっといいプレゼントをして恩返ししたい。(来週のポイントは)やっぱり、接点、スクラム、ラインアウトじゃないですかね。トヨタよりも絶対強いと思うので。
青木副将
(歴史を作りましたね)うれしいです。ワセダに入って良いことづくしで最高です。(昔、こんなことになると想像できましたか?)いえ、レギュラーになれるだけでうれしいと思っていました。(ラインアウト、完璧でしたね)練習を一緒にやってくれたBチームのおかげです。(トヨタの手応えは?)去年やられた悔しさがあって、去年の敗因を生かせたのがよかった。(この試合に向けた一週間は?)いい感じでできました。ワセダのOBの多いタマリバ戦で、ワセダらしいプレーを学んで臨めたのがよかった。(次は東芝戦ですね)FWに尽きると思います。
前田
(トヨタに勝った瞬間は)純粋にうれしかったです。春にチームが始まってからの目標を達成できて。(大学選手権)決勝で勝ったのとは違ったうれしさです。社会人に勝つことをずっと目標にして、やってきたことが報われて、やったな、と思いました。(トヨタ対策は)ほぼ完璧。出てない人の分析や協力、清宮監督の采配に本当にありがとうございますっていう感じでした。(FWが負けていませんでしたね)セットプレーで優位にたてました。ラインアウトも含めて、そこがかなり大きいです。スクラムも前半にこっちが主導権を握って、ペナルティも誘発できて。(スクラムについて)1本目自分はあまり押してなかったのですが、予想していたほどプレッシャーがかからなかった。相手に重さがあると、こっちが小細工しても、その重さでやられるのではないかと思っていました。(学生相手との違いは)消耗度がすごいし、学生より重いし、全然違います。(最後は我慢の時間でした)ゴール前で攻め込まれて、ディフェンスばかりできつかったです。絶対に当たり負けるなと、技術よりも気持ちの問題でした。(モールについて)ビデオ研究などでモールに人数はかけてこないと思っていましたが、トライを取れたのは良かった。ゴール前でつぶされると思っていたので。(東芝戦に向けて)やることやって、自分のできること以上じゃなく自分のできることを100%出してチームとしてやれば結果はついてくると思うので。楽しんでやるだけです。
畠山
(トヨタに勝った瞬間は)うれしかったです。ほっとしたのもあります。色々準備してきたので。トヨタ戦に向けて1年頑張ってきたし、去年負けたというのもあるし。目標としてた社会人に勝てて、本当にほっとしたという気持ちです。(トヨタ対策は)FWのスクラムとラインアウトを徹底した。そういうセットプレーをしないと、アタックも何もないので。そこに重点をおいてやってきた。チームとしても、FWの安定が条件になると清宮監督に言われてました。(そのFWは負けていませんでした。個人としてはいかがですか)FW全体から見ればよかったんですが、個人としては納得していない。自分は何もしてないな、と思う。(東芝戦に向けて)むこうはトップリーグでも圧倒的に強いチーム。うちも秋にBチームと練習試合させてもらって負けているし、どれだけトヨタ戦のように集中できるか。ひたむきにもう1回、やっていきたい。
内橋
試合が終わった瞬間は達成感でいっぱいだった。去年の後半を思い出した。去年負けていた部分(セットプレーなど)で勝てた結果だと思います。(ご自身の独走トライもありましたが?)たまたまです(笑)まぁその後すぐに逆に独走されちゃいましたけど…前回の試合(タマリバ戦)からは接点やトヨタのくせに対する練習をした。(次戦は東芝ですが、印象は?)王者。東芝はBチームと試合をしたんですけど、自分はその時出ていなかったので未知だし、挑戦でもある。
後藤
(トヨタは)外国人が強かった。とにかくボールを持ったらマークという感じで。(セットプレーは)安定していた。これで試合が決まると思っていたので、大学選手権が終わってから1ヶ月、十分な対策をしていた。サインは今までどおりのものです。(トヨタ対策としては)外が空いているので、ボールを大きく動かそうということでした。(次の東芝戦も)勝ちたい。明日から対策しないと時間が足りませんね。(ラインアウトについて)Bチームの人が豊田の練習に付き合ってくれていたので、豊田は調子がよかった。(自分は)結果が出せてよかった。(トヨタ戦について何か特別に対策しましたか)今までの試合と同じようにしていたFWが負けないようにメンタル的に対策した。(トヨタの印象)FWが強い感じがしたけど実際はそうではなかった。スクラムは5分5分くらいだった。(東芝府中にむけての対策は?)これから頑張って分析します。秋にBとやって負けているので勝ちたい。
豊田
(終わったときは)頭真っ白で実感がわかなかった。ワセダ来てよかったと思った。トヨタ対豊田で勝ちました(笑)歴史を変えたメンバーの中にいれて幸せです。セットプレーは、2週間くらいかけてトヨタ対策して、見事決まったという感じだった。東芝とは10月に一回やって負けたけど、あそこからチームが変わった。差は縮まったと思う。あの時みたいな腑甲斐ない試合はもうしません。
松本
(社会人に勝ったのは18年ぶりですが)18年ぶりですか!?すごいですね(笑)(昨年のリベンジが果たせましたね)みんなそう言ってやってきたし、清宮さんになって「打倒トップリーグ」でずっとやってきて、清宮さんの最後の年で果たせて嬉しいです。(トヨタに対してどんな対策を?)特にないです。いつも通り。基本を確認して意識を合わせることです。(今日は監督がFWの勝利と言っていたそうですが)そうなんですか?去年はスクラムとモールでやられてペースが作れなかったけど今年は対等にできました。(セットプレーもよかったですね)(大学選手権)決勝の後、トヨタの研究をして意識統一してきました。(ディフェンスについては?)外国人とか一人一人前にいかせないように一人でだめなら二人で止めるつもりでやりました。(東芝戦はどう戦いますか?)まだ対策してないけどあと一週間で追い込みます。今日社会人にも勝てることがわかったので秋の練習試合ではボコボコにやられたけど、リベンジしたいです。
矢富
(公式戦で社会人相手に白星は18年ぶりですが)2週間前からこの試合に向けて取り組んできた。新チームになって、これを目標にずっとやってきた。大学チャンピオンになるのは当たり前だから。もちろん相手の弱点の研究とかはしていたけど、これといって特別な練習はしていなかった。基本的なことだけ。相手の印象は、コンタクトが強かった。スピードも学生とは違った。けどスクラムではうちも押せてたし、そこは今年のワセダの強みだから。自分も得点に繋げれそうな惜しいシーンがあったけど、間違えて相手にパスしてしまった。(トヨタには内藤(慎平=平17人卒)さんがいましたが)大学の時より強くなっていた。努力してるんだなと思ったし、そういう一生懸命な姿勢はやっぱり尊敬できるなと。1トライ決められちゃったのは悔しいですね。(次の東芝府中戦に向けて)今のワセダには勢いがある。この勢いをぶつけていきたい。チャレンジャーとして臨みたい。
曽我部
自分のせいで競ったのでホッとした。抜かれてしまったところと、パスカットされたところで。(アタックのプランとしては?)相手の強いところに当てずに避けて外に散らすのと、キックで前に出ようとしました。ただ、相手のプレッシャーがきつくてやろうとしたことは半分もできなかったです。(日本代表候補に選出されました)評価していただいたので、そこからまたスタートだと思って謙虚にやっていきたいです。(東芝戦ではBKでのトライにこだわりを?)トライももちろんですが、スコアすることも大事だと思うので、どこからでも狙っていきたい。
首藤
大学選手権の優勝の瞬間よりはるかにうれしかったです。FWがよく前に出てくれて、前に出て止められた。BKもラインの深さだとか課題もあったが、それ意外はみんなよくやっていた。(最後の守備はきつかったですか?)ヒヤヒヤしましたが、トライを取られるという気はしなくて、あの攻防で盛り上がったと思います。(自身のデキは?)30点くらいじゃないですか。もっとボールに絡まないと上でやろうと思ったらアピールできないし、ディフェンスでもっと前に出ないと。(東芝戦に向けて)悔いの残らないアタックや守備で、ワセダらしいラグビーをしたい。夢を与えられたらいいなと思います。
池上
(今日の感想)個人的には全然駄目で、勝ってくれて、本当に良かった。全体としても、練習でやってきたことが全部出来て、最後の時間も集中を見せて、これぞワセダという感じですね。ずっと掲げていたものが達成できて、本当にうれしかった。(観衆のワセダコール)もう心強いですよね。盛り上がり、すごい、最高の舞台でした。(今日の試合でポイント)接点での一人目、2人目の寄りのスピードですね。どうしても社会人は体もあるし、強いので、絶対に勝てないであろう部分は攻めないで、弱いところをついて勝負しようとしました。外で振って、空いた近場を攻めるという感じで、今日もそいいう部分が少しは出せたので良かったと思います。あとは、FWのラインアウトで優位に立ったこと。(今日は試合後涙を流されていましたね)やっぱり、もう本当にうれしかった。あとは、こんだけできたこと、僕は悪かったけど、次につないでくれたんで安心しました。このチームでやれてよかった。出来ることが幸せです。(東芝戦に向けて)社会人とやって、その強さは経験しているので、さらに意識を高くしてやる。個人的には、自分のやるべきプレーを果たして、接点でも、もっと積極的にボールに絡んでいければいいと思う。
今村
(今の心境は)本当にうれしい。その一言です。1年間、去年ここで負けた悔しさをバネにして、今度は勝つと心に決めてやってきた。1年やってきたことが結果として出てすごく良かった。また歴史的勝利を収めたチームの部員でいられたことをうれしく思います。(トヨタ対策をかなりしてきた印象がありましたが)外国人への対策と、攻め方を考えました。まともにやったら負けるので、相手の弱いところを突いて優位に試合をすすめました。(弱いと感じたところは)SOの周り、あとは外に振ることですね。(勝因はその対策があったからでしょうか)分析して、こうしようと思っていたことができた。それがよかったと思います。気持ちが入った試合でした。(ミスも少なかったですね)はい、集中していました。(終了間際、逆転されるピンチをしのぎましたが、あの時間帯に焦りは?)苦しかったですが、焦りというより、とにかく止めたいという気持ちでした。みんな声をかけ合って、集中できました。(東芝戦に向けて)この勢いに乗って、みんなが力を合わせていい試合にして勝てたらなと思う。今日勝ったことを忘れて、集中して準備したいです。
菅野
(試合終わった直後の感想)喜びはもちろんだけれど勝ててほっとした。(試合ふりかえって)始めのうちから自分たちのやりたいことができてよかった。(どんなことを意識したか)接点で負けない。相手の弱いところを攻める。みんなで意志統一して攻めようってこと。(ご自身のできは)あまりよくなかった。前半のトライとられたところは僕の判断ミス。(次の東芝戦に向けて)しっかりと自分でもトライとって勝ちたい。
五郎丸
ここをターゲットにやってきたチームなので、結果が出せてうれしい。ケガした瞬間から1ヶ月、ひと時も諦めることなくできて、多くのトレーナーの方とかに助けられて、今日立てたことに感謝しています。(今日不安は)まったくなかったです。コンタクトで逃げないことを頭においていた。一人も諦めることなく戦った。代表に選ばれたことはうれしかったけど、今はまったく考えていません。
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