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 大学選手権準決勝 対法大 1月2日 国立競技場



 スクラムトライで法大に圧勝!いざ連覇へ

 あいにくの雨に見舞われた国立競技場に、大学選手権準決勝を戦う4チームが集結。第2試合、早大は法大に61−5とおよそ準決勝の試合とは思えないほどの圧倒した展開で順当に決勝進出を決めた。また、宿敵・関東学院大は第1試合で同大を下し、決勝は早大対関東学院大という5年連続の同カードで争うことになった。

 「4本連続してターンオーバー取れたのは評価できる部分」(清宮克幸監督=平2教卒)。前半4分、ターンオーバーからボールを受けたWTB首藤甲子郎(スポ3)がラン。ケガから復活、4試合ぶりのスタメン出場を果たした首藤のトライを皮切りに一気に波に乗る。その後もCTB池上真介(人4)が2トライを奪うなどBKの展開力を見せつけ、終始ゲームを支配した。しかしこの日、最も観客を驚かせたのはFW陣だった。清宮監督も「初めてじゃないですかね?僕は記憶にないです」という前半31分のスクラムトライ。雨天のためハンドリングミスが多く、スクラムが連続するFW中心の戦い。そのなかでの1つの選択だが、実戦での経験はなくとも早大の最強フロントローには負けない自信があった。「1人ひとりは強いけど、8人としてまとまっていなかった」(プロップ前田航平=人4)法大スクラムをみるみるうちにインゴールへ追いやると、最後はNO・8佐々木隆道主将(人4)がボールをしっかりつかんでトライ。ワセダの激しさを確然と体現してみせた。唯一前半ロスタイムに一瞬のスキをつかれて許したトライ、「研究されていて取られた」(フッカー青木佑輔=教4)と語るラインアウトの精度にやや問題はあったものの、後半はすべてのリザーブを投入するほどの余裕の勝利だった。

 ブレイクダウンの強さ、そして意識の面で課題が残った慶大戦から1週間。この間に行われたジュニア選手権決勝、内ゲバでのBチーム以下の選手たちによる『ワセダらしいプレー』がチーム全体を鼓舞し、この日の戦いぶりにつながった。次はいよいよ「来るべき相手と来るべき決勝」(清宮監督)。今季の対戦成績は2戦2勝だが、当然油断はない。31年ぶり大学選手権連覇へ向け、「ポイントは先手を取ること」(佐々木主将)。『佐々木組』の1年間をここで集大成する。

(七田 惇) 


早大   法大
前半 後半 前半 後半
5 4 T 1 0
4 4 G 0 0
0 0 P 0 0
33 28 得点 5 0
61 総得点 5

早大出場メンバー
1前田航平(人4)、2青木佑輔(教4)→種本直人(スポ3)、3畠山健介(スポ2)→市村茂展(理工4)、4内橋徹(政経4)、5後藤彰友(理工3)→権丈太郎(スポ2)、6豊田将万(スポ1)、7松本允(人4)、8佐々木隆道(人4)、9矢富勇毅(スポ3)→三井大祐(教3)、10曽我部佳憲(教3)→高橋銀太郎(人4)、11首藤甲子郎(スポ3)→勝田譲(人4)、12池上真介(人4)、13今村雄太(スポ3)→谷口拓郎(人3)、14菅野朋幸(人3)、15五郎丸歩(スポ2)


◆コメント
清宮監督
非常にいい準決勝を戦い終え、年始から目標にしていた決勝で関東学院大と戦うことができる。一番のポイントは接点の部分。4本連続してターンオーバー取れたのは評価できる部分。早明戦に続き、ずっと晴天が続いていたのにワセダの試合だけ雨が降るのは…第1試合の関東学院大対同大もきっとそうでしょうが、晴れたなかでスピード感ある球がよく動くラグビーをしたい。(スクラムトライが出たが)フロントローたちが帰ってくる姿を見れば、全てを物語っていますよ。FWが強い、強いと言われてもスクラムトライはやっていなかった。今日はこういう天候もあり、GOサインを出した。初めてじゃないですかね?僕は記憶にないです。押せたとしても今まではそういう選択肢を選んでこなかった。トライを取った後の1、2、3番の顔つきが非常に頼もしく、ユーモラスだった。(2回戦から修正した点は?)接点のところで、最後の一線を越えられるか越えられないか。技術より内面的部分での話はしたつもりです。決勝ではお互い手の内を知るもの同士、最初に当たる部分は意識する。先手を取っていく。(決勝のカードは5年連続同じですがマンネリは?)マンネリはないように盛り上げてください(笑)ここまで2勝2敗ということで、勝ち越しにはこだわりたい。巷では私のラストシーズンという噂もありますが、最後のゲームは関東学院大でなければならないと思っていた。第1試合で勝ってくれて嬉しい。来るべき相手と来るべき決勝を戦うということで、賑わしていただきたい。(決勝に向け自信は?)もちろんある。自信がない試合なんてありません。

佐々木主将
この試合の前に内ゲバ、ジュニア選手権決勝とあり、4年生だけじゃなく下級生もワセダらしいプレーをし、僕らを後押ししてくれたので、気持ちよく試合に臨むことができた。目指すラグビーは8割くらいだけど、できたと思う。(足りない2割は)ディフェンスラインが裏に抜けられることが多々あって、甘さが見えたので修正したい。次に向けていい試合になりました。決勝のポイントは先手を取ること。決勝に限らずいつも言っていることなので、今までやってきたことをしっかりやっていこうと。相手が関東学院大であっても、まずは先手を取ろうと。

青木副将
まだまだ。ラインアウトは研究されていて取られて、モールが組めず相手に押されて崩れたり、とにかくFWが悪くて。もっと取れたし、どたばたした時間もあった。(スクラムトライは)1年の練習試合以来で、公式戦では初めて。これまでも早慶戦、早明戦と試みたんですけど、スクラムトライの練習ってないんで、どうやっていいのかわからなくて(笑)やっと試みが出せてよかった。相手が頭を抜いてくると押せなくなって力が伝わらなくなる。僕たちとしてはパックしっかりやって、落としてくるのをケアしつつ上がらないように。押し出せば落としてくることもないので。(決勝は)FWで圧倒してBKにいい球を供給して、外で取るのが伝統なので、FWがどれだけ前に出られるか、そしてBKにいい球を出せるか。関東学院大は一人一人が強く、夏も一人一人が負けてしまうところがあったので、一対一で負けないディフェンスで、差し込まれないで前に出続けることが大事。

前田
(今日の試合を振り返って スクラムトライも飛び出しましたが)ハンドリングエラーが多かった。雨だから仕方ない部分もあるけど、それにしても多かったかなと。スクラムを組んで、消耗しての繰り返しだった。スクラムトライは思い出にもなるし、取れたのは良かったです。(今日はFWで攻めることを意識しましたか)そうですね。雨の日型の戦い方で。(今日のスクラムのデキは)普通ですね。相手の当たるスピードに最初手間取ったんですが、それにしっかり対応したら、あとは相手が崩れたという感じで。(法大FWの印象は)1人ひとりは強いけど、8人としてまとまっていなかったです。あとは、篠塚が高かったです(笑)ラインアウトはけっこうやられましたから。(決勝に向けてカギになる部分は)2人目の早さじゃないですかね。カントーはブレイクダウンの部分が早く、うまく、強いので、そこに対処できれば、おのずとうちのBKが走れると思うので。(決勝への抱負を一言)スクラム押します。

畠山
(スクラムトライについて)その前に1回仕掛けて失敗してたんで、よかった。試合前清宮さんに法大がこっちに流れるから自分側から引っ張れ、連れて行けと言われていた。イメージ通りのスクラムトライ。

後藤
1本(トライを)取られた以外いいと思う。でも、ラインアウト取れなかったのは反省点。(ラインアウトで法大の対策は)してなかった。カントーのとき取れなかったらまずいので、1週間かけて修正したい。カントーの研究は始めてます。(2回戦から修正した点は)接点、ブレイクダウンのところが甘くて、全部受けていたけど、今日は圧倒できたしターンオーバーも多くてよかった。(スクラムトライはフロントローが注目されがちですが?)ロックもけっこう、スクラム押してるんですよ。狙ってたんですが、初めて取れました。決勝は勝つだけ。

矢富
(前回から修正した点は)ブレイクダウンの部分ですね。(試合を振り返って)雨やからFWでガンガン行こうと。(BKは)まだミスも多かったし、取りきれるところはあった。(法大は)タックルとかが強かったです。(自身、BKのデキは)今日は全然さばけなかったし、BKも雑なところがあったので、そんなに良くはなかった。精度を上げて、取りきれるようにしたい。(決勝に向けて)最後なので、最高の状態で挑みたい。

五郎丸
(有賀について)大学で戦えるのは最後なので、楽しんでいきたいです。(今年の有賀さんを見ていて)すごいと思う。コンタクトにしても、アタックにしても強いし、スキがないという印象。(去年は意識はしないという話をしていましたが、一年経ち、置かれる立場も変わってどうか)有賀さんは去年ケガで代表を外れたと思うけど、それからまた強くなっている。ライバルというよりは、尊敬する選手です。(普段話したりはするのか)まったくしないですね。(同じFBということで対面になるが)FBは対面とかあまり関係ないですからね。自由に動けますし。SOとかCTBならそういうのもあるでしょうけど。違う言い方をすれば、15人全員が対面だと思います。個人がどうこうというよりは、チームが一年でどれだけ成長していけるかなので。今日は法政というターゲットをクリアできたのが良かった。

高橋
(途中出場でしたが外から見ていての印象は)雨だったのでFW戦に持っていって、いい試合ができていたと思います。前半取られたトライは課題ですけど。(どんなことを考えてピッチに立ちましたか)うまいことをやろうとか考えずに、いつも通りのプレーをしようと心がけました。10分くらいでしたけど、そのなかで自分の持ち味は出せたと思います。(慶大戦からどんな調整を)早慶戦がああいう(不満足な)試合になって、それからは練習後も話し合ったりして、フワフワしないようにして意識を上げた。その間にジュニアの優勝があったり、C・D、E・Fの試合からもいいものをもらった。(決勝に向けて)これまでの相手と違って、競った試合になるだろうし、勝てるか勝てないか分からないという相手はカントーだけ。気持ちを切り替えてがんばりたい。(東伏見について、思い入れなどは?)やはり100年くらいの伝統がある場所なので。僕らの代は東伏見と上井草両方経験できて良い世代だと思います。

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