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 大学選手権2回戦 対慶大 12月25日 東京・秩父宮ラグビー場



 苦戦を強いられた戦い 慶大に勝利

 今季3回目の早慶戦となった大学選手権2回戦。ノーサイドの瞬間、早大に笑顔は見られなかった。「前回の対戦(対抗戦)以上の点差を付けて」(清宮克幸監督=平2教卒)勝つことを目標としていた早大にとって、26−8という納得のいかない試合となってしまった。大学選手権連覇へ向けて、自分たちの課題が浮き彫りになった。

 「接点での激しさがない」(清宮監督)、「慶応の激しさがすごかった」(矢富勇毅=スポ3)。1回戦で完封・3ケタ得点と勢いづくワセダと僅差で這い上がっていた慶大――両者の意識の差がこのゲームに顕著に現れた。前半、慶大を圧倒してはいるもののなかなか得点へ結びつかない。先制は17分、SH矢富が慶大ゴール前での密集から抜け出し、自身も「取れてしまったという感じ」と振り返るトライを決める。続く26分にはCTB谷口拓郎(人3)がトライを挙げ、これで波に乗ったかに見えたワセダ。しかし37分には、慶大の突破を止められずにハイタックルをおかしてしまい、PGで3点を与えてしまう。どうにか嫌な流れを断ち切りたい早大だったが、攻めあぐねて21−3で前半を折り返す。

 前半の反省点を改善したい早大。だが、状況は悪くなっていくばかりだった。「それぞれがばらばらなことをやり出した」(清宮監督)と語るように、ワセダの特徴でもある連携プレーがまったく機能しなかった。そんななか、FB五郎丸歩(スポ2)がディフェンスにタックルされても倒れず、引きずりながらも意地のトライを見せる。だがここから慶大の猛攻が始まる。前回の試合では1つも許さなかったトライを38分に許してしまう。いつもの動きが出来なくなったワセダラグビーには慶大の攻撃を止めるのが精一杯だった。後半だけ見れば5−5のドロー。ノーサイドの笛の音に喜びの調べは聞き取れなかった。

 今回の試合で、激しさ、連携プレーなど、『荒ぶる』へ足りないものを露呈することとなったワセダ。「乗り切れないときに落ち着かせる方法を学んだ」(佐々木隆道主将=人4)と語るように、今日のこの一戦が、ワセダの更なる進化へつながること、あの一戦があったからこそと言える日が来ることを願って――。あとは「同じ方向を向いて団結」(佐々木主将)するだけだ。

(菊地梨絵子) 


ウスを囲む部員たち。中央で餅をついているのはプロップ瀧澤直(理工1) ★総長も参加! 地域の方々と餅つき開催
 12月27日(火)、ラグビー蹴球部が練習後、早大・上井草グラウンドにて餅つきを行った。上井草商店街の方々やワセダクラブのメンバーなど近隣から大勢が駆けつけ、共に餅をつき振舞われた餅をほお張った。グラウンドには早大・白井克彦(昭38理工卒)総長が訪れ、餅つきに加わる場面も。「(このような催しができるのは)ありがたいこと。本当に地域に溶け込んでいるからできる」と清宮監督。地域の後押しを受け、ラグビー蹴球部は続く関東大学ジュニア選手権決勝(今月30日 東京・秩父宮ラグビー場)、大学選手権準決勝(2006年1月2日 国立競技場)へ挑む。


早大   慶大
前半 後半 前半 後半
3 1 T 0 1
3 0 G 0 0
0 0 P 1 0
21 5 得点 3 5
26 総得点 8

早大出場メンバー
1前田航平(人4)、2青木佑輔(教4)、3畠山健介(スポ2)、4内橋徹(政経4)、5後藤彰友(理工3)→権丈太郎(スポ2)、6豊田将万(スポ1)、7松本允(人4)、8佐々木隆道(人4)、9矢富勇毅(スポ3)、10曽我部佳憲(教3)、11勝田譲(人4)→首藤甲子郎(スポ3)、12池上真介(人4)→谷口拓郎(人3)、13今村雄太(スポ3)→高橋銀太郎(人4)、14菅野朋幸(人3)、15五郎丸歩(スポ2)


◆コメント
清宮監督
前回の対戦以上の点差を付けて勝てと昨日からずっと言って今日に臨んだが、前回の半分くらいの点差になってしまった。要因はたくさんあるが、一番気になっているのは接点での激しさがないこと。ハーフタイムに修正して臨んだつもりが、変わらなかった。準決勝、決勝に向けてそこを修正して臨みたい。(後半トライが)取れなかったのは、それぞれがばらばらなことをやり出した。(今日の慶大には苦しめられた部分もあったが)これが僕たちが期待するもの。今日のゲームからかなりの収穫を得る。自分たちに足りないものが出ることで、反省できる。慶応はキャプテンがいい男で、常々言っているようにいい男がいるところにはいいチームができる。今年松永さんを迎えて『打倒早稲田』と突っ走ってきた1年間、慶応にとっては来年への足がかりをつかんだ最後の試合になったと思う。(法大戦は)FWで取るところは取るし、BKで取るところは取るし、ワセダがやりたいラグビーをやるだけ。準決勝、1月2日の試合で今日のような反省の弁がたくさん出るようではワセダは後がないという気持ちで試合に臨む。

佐々木主将
自分たちがやろうとしたことができず、流れが悪くなっていくのに修正できなかった。(具他的には)ブレイクダウンでいいテンポで出せてないし、ターンオーバーの数を見てもわかるけど、まだまだない。最後は一人一人が勝手なことをし出した。それぞれ欲が出てしまった。コントロールできなかった僕のせい。トライが取れると思ったときにミス、ゴール前まで行ってノックオンやノットリリースザボールなど、取れるシチュエーションは何回もあったのに取れなかった。自分たちがもっと簡単に抜けるはずなのに、とどんどんフラストレーションが溜まって、修正しようと思ったのに出来なかった。ゴール前で抜けたと思って意識を切ってしまっている。次はもうない。意識の問題なんで、1週間あれば充分変えられると思う。(1回戦後に「慶大相手にやったらまずい」とおっしゃっていたミスがまさに出ました)予想していたとおり。そういうところで取りきれないのが今の僕たちの課題。(気の緩みは)なかったと思うけど、プレーに出てしまった。(ここまで良い試合が続いていたので、逆に今日で成長できる面もあると思いますが)その通りです。このままいい感じで入っちゃっても、そんなに収穫はなかった。反対に今日は、乗り切れないときに落ち着かせる方法を学んだ。清宮さんが言ってくれたことプラス自分たちで考えて、準決勝は今日みたいなふがいないワセダを見せないようにがんばりたい。しっかり自分たちの今日出た課題をクリアして、法政のことは清宮さんに任せて、僕たちが同じ方向を向いて団結したい。もう一回イチから、4年生でまとまってしっかりやりたい。

青木
(今日の試合は)課題が多く出た試合。勝てたことはよかったが。慶応は気持ちがしっかりしていた。ワセダはぼけた場面が多く、ミスが多く続いて、うまく立て直せなかった。(スクラムやモールではプレッシャーをかけ続けていたと思いましたが)そういう展開だったのにいい試合ができなかった。FW的にはなんでだろうというところもあるが、みんなが勝手なことをしすぎた。チームより個人で好きなことをやってしまいダメだった。(ラインアウトは?前回の早慶戦ではだいぶ研究されていたとのことでしたが)今日も研究されていました。2、3回うまく入られてしまったので。(慶大の印象は?)負けたら次がない、という気持ちが上回っていた。ワセダも同じなのにそういう気持ちが出なかったのがよくない。(課題として一番大きいものを挙げるなら?)戦う姿勢を継続し続けることです。(ミスが続いたときに立て直すポイントはどんなところでしょうか)4年生が引っ張ることです。(次は準決勝ですが、今季の選手権、昨季までと違う意識はありますか?)とにかく今年優勝したい。負けてしまったら1年のときと去年に優勝した意味がないので。

畠山
(今日のテーマは?)清宮監督が前日に『激』と書いたとおり『激しさ』でしたが、軽いプレーが目立ってしまったと思います。(FWとしてはどうでしたか?)モールとスクラムは押せていました。でも、一つ一つのプレーをもっと丁寧にやらなければいけなかったと思います。(次は法大戦ですが、法大の印象は?)やっぱりBKのチームという印象ですね。だからこそ、FW戦を制することで試合を有利に進めることができると思います。

内橋
今日は全体的にゆるかった。終始ワセダが悪くて、球際を無駄に繋ごうとしてのミスが多かった。それによって集中が続かなかった。(前回の早慶戦ではラインアウトを研究され、思い通りに行かない部分があったと思いますが今日は?)今日もしっかりですが、慶応はしっかり対策をしてくるのでやりずらい部分はあるが、取れるのは取れたと思います。向こうはうまくモールディフェンスしていた。ワセダはミスによって慶応ディフェンスにはまってしまった。それによって、ワセダのリズムが出なかった。悪いところひとつひとつ修正して、ゆるまないことが次戦への課題。(法大の印象は?)あんまり見ていないけど、勢いに乗ったら強いチームだと思うので、勢いを出させないことが目標。

権丈
(久しぶりの復帰だが調子は)ゲーム感が戻っていなくて、流れを変えなきゃいけなかったのにできなかった。(ラインアウトは)外から見ているときは、ワセダがさせられているという感じだったけれど、実際に試合でプレーした感じは、やりにくくはなかった。(前回の早慶戦と比べて、慶応がこだわっているFWについては)近場でのプレッシャーが強くなっている。(今日の試合は)課題が残る試合だった。決勝では負けていたかもしれないから、逆に今日でよかった。(次の試合に向けて)レギュラーになれるように練習から頑張っていきたい。

豊田
(試合を振り返って)内容的によくなかった。全然組織プレーができなかった。やってきたことが全く出来なかった。もっととれたと思う(前回苦しんだラインアウトは)前回はむこうに研究されたが、こっちも研究して臨んで、取れるとこ取ったのでよかった。(トライ惜しいシーンもあったが)もっと激しくプレーしたかった。(次戦法大戦にむけて)高校の同期がいるので勝ちたい。今日よりいいプレーがしたいですね。「ULTIMATE CRUSH」したい。

矢富
(密集から抜け出しての先制トライは)意図して取ったものではなかった。取れてしまったという感じ。(前回の試合と比べて今日の試合の印象は)慶応の激しさがすごかった。(早大に)それ以上の激しさがなくて苦戦してしまった。ゲームプランニングでも激しさを1番に考えていたが、できなかった。(球出しなどハーフ団の連携は)最悪だった。判断が遅かった。ハ−フ団がもっとゲームを動かしていたら、いい試合が出来たと思う。それが課題なのでこれからビデオを見たりしてもっとよくしていきたい。(試合の終盤、慶大に押され続けたことについて)向こうの圧力がすごかった。(次戦、準決勝は法大と当たりますが)課題をしっかり仕上げて挑みたい。今日の試合でみんな対抗戦とは違う、トーナメントの厳しさがわかったと思う。とにかく練習するしかないと思う。そしてベストな状態で、内容のいい試合をしたい。

池上
(ケガですか?)たぶん風邪です。昨日から10回くらいもどしていて、体を動かすとふらふらするんですよね。やっぱり走れなかったので監督も交替したんだと思います。普通にしてたら大丈夫なんですけど動くとだめで。(大学選手権はご自身のリベンジがかかっていますね?)そうですね。そういう特別なあれなんで…もうあと2回なので、出し惜しみすることなく、今までやってきたことをすべて出せるように、頭を整理していきます。

今村
ブレイクダウン、接点のところで強いプレーが出来なかった。ミスが続いて、自分たちのリズムで出来なかったです。(試合早々に池上選手と谷口選手が入れ替わりましたが影響は?)影響自体はあまりなかったのですが、谷口はいつもと違うポジションだったのでやりずらい面もあったあと思います。が、それ以前に自分たちが激しいプレーをするべきだたったし、自分たちがやらなきゃいけないことを出来ていなかったです。相手の激しさを上回る気持ちでやらないといけないですね。(ディフェンスは?)タックルが甘く、自分もタックルが被ってしまって、抜かれてしまいました。そうなったのも、自分たちのミスで相手の激しいプレーを受けてしまった。(対抗戦の早慶戦と違う点は?)相手も選手権っていうのもあって、前以上にひた向きだったし、接点で自分らの弱さというか、スキを作ってしまいました。(ご自身は選手権での負けと勝ちの両方を知っていますが、今季はどうですか?)練習から今年のチームは気持ちが入っているし、ひた向きに毎日練習しているし、そのへんは問題ないと思うんですけど、相手が激しくなったときにゆるいプレーをしてしまったりするので、そこを意識して、次負けたら終わりなんだっていう気持ちでやらないといけないと思います。

菅野
(BK、FWともに)ミスが多かったですね。(2度目の対戦となる慶大が)どうこうというよりも、自分たちのやりたいことができなかった。(キックを多用してきたが)五郎丸がいるんで安心してできます。(後半独走した場面は)取りきらないといけないですね…。(後ろからの声は)ボチボチです。(法大戦に向けて)部内の競争が激しいが、今日のミスを修正したい。トライを取りきりたいです。

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