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 対抗戦 対帝京大 11月6日 東京・秩父宮ラグビー場



 前半手こずるも、帝京大との全勝対決制す

相手を引きずりながらインゴールへ倒れこむ畠山  これが王者の貫禄だ。雨の降りしきる中行われた、帝京大との全勝対決。前半、5−3とロースコアを狙ってキックを多用してきた相手に苦しんだ。しかし、後半はFWを軸に4トライを積み上げ、粘る帝京大を突き放して快勝。これで関東大学対抗戦5連勝とし、対抗戦唯一の無敗を守った。

 前半、帝京大はロースコアの展開を意図してか積極的に前に出て来ない。早大は「キックの蹴り合いになってやりたいアタックができなかった」(佐々木隆道主将=人4)と言うように、上手くペースを握ることが出来ず、帝京大の思惑通りと言ってもよい試合運びをされてしまう。結局、今一歩攻めきることができず、前半の得点は10分にFL小峰徹也(スポ1)が挙げたモールからの1トライのみに留まり、前半を5−3とわずか2点差で折り返す。

 何とか自分たちの流れに持ち込みたい後半、FWがこう着状態を打開する。後半開始から積極的に前から仕掛けていくと、5分、PR畠山健介(スポ2)がモールから飛び出し、相手をなぎ倒して迫力のトライ。勢いに乗った早大は9分に22メートル陣内、中央のモールからテンポよく展開し、最後はWTB菅野朋幸(人3)がトライを奪う。更には、30分過ぎにも2本のトライで突き放し相手を圧倒。終了間際にBKを崩されトライを与えてしまったものの、終わって見れば29−8と前半の苦戦を吹き飛ばしての快勝となった。

 「おそらく次もロースコアをつくるためにキックを使ってくる」(清宮克幸監督=平2教卒)。今季もハイパントの多用が予想される慶大相手に、どういったアタックをするべきか。また、今回の試合ではブレイクダウンやモールの部分で物足りなさもあり、2週間の練習での修正すべき課題は多く見つかった。「ワセダとしては絶対に負けてはいけない試合」(佐々木)、早慶戦。伝統の大一番での勝利を揺るぎ無いものへと――アカクロ軍団は、妥協を知らずただひたすらに進みゆく。

(富永俊矢) 


早大   帝京大
前半 後半 前半 後半
1 4 T 0 1
0 2 G 0 0
0 0 P 1 0
5 24 得点 3 5
29 総得点 8

早大出場メンバー
1前田航平(人4)、2青木佑輔(教4)、3畠山健介(スポ2)、4百合洋(理工4)→内橋徹(政経4)、5後藤彰友(理工3)、6小峰徹也(スポ1)→東条雄介(教3)、7松本允(人4)、8佐々木隆道(人4)、9矢富勇毅(スポ3)→三井大祐(教3)、10曽我部佳憲(教3)、11首藤甲子郎(スポ3)、12三角公志(人4)、13谷口拓郎(人3)、14菅野朋幸(人3)、15高津雄矢(理工2)→高橋銀太郎(人4)


◆コメント
清宮監督
いけていたはずのポイントで差し込まれるシーンがいくつも見受けられた。帝京は夏もそうだったが、接点がずっと激しい。ハーフタイムでは、接点で前に持っていくこと、コンタクトするのに時間がかかっているので早くその場所を作るようにすることを言った。それからハーフ団の仕掛け。ラインアウトはずっと同じサインを使っていたので、後半今までやってなかったサインを入れたら3〜4本取れたので、そこそこ取れたのでは。取られる、ディフェンスがほころぶというシーンはなかった。先週も、今日も、おそらく次もロースコアをつくるためにキックを使ってくる。そういった相手にどういったアタックをするべきか、これから2週間やっていく。(モールについて)モールを作るのはロック。内橋が入って変わったが、今日は物足りない。ジャンプ役とドライブ役のロックの選手がかなりやらないと。今日は内橋は最後にいい仕事をした。ここから全開でいくぞ、という感じ。(早慶戦について)1年目、慶応戦でチームが勢いに乗って、(大学選手権で)準優勝する結果になった。今年ちょうど松永さんがチャレンジしてきてくれて、当時は16年やった上田さんが胸を貸してやるという感じだったが、今年は逆のパターンで、受けるのがワセダ。そういったことから、我々にとっても非常に楽しみでやりがいのある試合となる。常にビッグゲームは楽しみだし、大事だと考えてきたので、内容の濃いいい試合をしたい。

佐々木主将
前半取りきれるところで取らなかったのが前半のスコアに出てしまった。キックの蹴り合いになってやりたいアタックができなかった。ゴール前まで行けば自信はあったので、とにかく敵陣で勝負しようということと、ラインアウトがうまくいってなかったので、ラインアウトをやろうと。どこでどう取ろうというのを修正して、後半はテンポアップできた。後半はモールで前に入る3人のところを修正できたし、BKでも1本取ってくれた。タイトなゲームになってしまったけれど、次につながる高い意識と、ディフェンスの戻りという意味ではいいゲームだった。うちのラインアウトにミスが多く、セットプレーが課題。今日は辛抱・我慢のゲームになった。今日の相手の出方だと、前半のうちにもう少し取っておきたかった。ミスは多々あったが、こういう試合展開で最後に引き離せたのでよかった。2人目の寄りとかワセダのアタックをするために必要なことを練習していく。(春ケガをした早慶戦ですが)個人としても負けられない。借りを返さないと。僕のプライドを懸けた試合だし、ワセダとしては絶対に負けてはいけない試合。ワセダにとって慶応との試合は僕が盛り上げなくても勝手に盛り上がってくれる。熱くなりすぎて見失わないようにキャプテンとして気をつけたい。

畠山
(前半すばらしいゲインがあったが、やはりドライブは意識している?)自分のように体の大きい選手があのようにボールを持ち込むというのはラグビーならではの動きだし、見ている人たちも面白いと思うんですよ。でも今日は抜けた後のつなぎがいまいちで、トライにつながらなかったことに悔いが残ります。(ハンドリングの良さも光りましたが)普段から練習もしているし、ハンドリングにはある程度の自負もあります。(後半早々に上げたトライ、スタンドも沸いていましたが)モールで押し切れればいいかなと思ったんですけど、直前で止まってしまって分解した状態だったので。抜けた後は自分でいこうと思いました。(毎回課題にあげているセットプレーは?)スクラムはまだまだダメですね。全然押せている気がしませんでした。ラインアウトも今日は全体的にいつものプレーが出来ていなかったですね。サインミスも何度かありましたし。ボールは確保していても、形ができていないのでその後の展開ができないという感じでした。

内橋
(コンディションは?)順調に治ってきている。今日は試しに出てみたという感じ。試合をして、調子を見て行きます。今日の感じだと思っていたよりはよかった。(前半外から見ていてどうでしたか?)ひとりひとりの勝とうという気持ちが弱かったように感じた。1対1で相手に勝とうっていうこだわり持ってやらないと、上にいくと勝てない。(ロック陣の出来は?)強いプレーが足りない。受けるプレーをしてしまっている。やはりロックには強さが求められるから、簡単に倒れてたりしたらダメ。(自身のプレーは?)(出場時間が)短かったのでなんとも言えないけど、短いなかでそれなりにやることはやれたかなと思う。(ラインアウトは?)今日に限らず、まだまだ意識が低い。練習でやったことができなかったり、結局そういうとこがなあなあになっている。もっと改善できるし、今のメンバーはもっとやれると思うから、しっかりやっていきたい。今日はミスが多かったし満足いかないゲームだったけど、自分たちはこのままじゃだめだというのがわかったから良かったのかな。いい勉強になったというか。もっと追い込んで、上のレベルに到達できるように、やっていく。(セットプレーの出来は?)慌てるとそっから崩れていっちゃってだめだった。ゲームのコントロールができないから、向こうの時間帯を作ったり、慌ててしまったりする。意識づけの問題なんですかね。

後藤
(今日の試合振り返って)ラインアウトのセットが乱れて苦しかった。ハーフタイムで対策を考えたので半分は修正できたと思います。出たヤツがしっかりやらないと。メンバーが変わったからできない、というのはない。(終了間際で失点してしまいました)あれはFWはどうしようもない。BKでなんとかすべきだった。(予想の半分しか得点できなかった、と監督がおっしゃっていましたが)もっと取れる。最初のセットプレーやればもっと。(久々に内橋さんとやっていかがでしたか)やっぱりやりやすい。声も出してくれる。(内橋さんと)比べたらまだまだです。(早慶戦に向けて)出られるように練習を頑張りたいです。

松本
(試合全体を通して)今日は予想通りで相手のコンタクトは強いし、かなりやられましたね。近場での圧力がすごかった。ロースコアになったのは、前半でモールで2、3本取れるところがあったのに、バラバラになってしまって自滅した感じですね。(ご自身の出来は)そこそこできたとは思います。ボールにもからんでいけたし、AT面ではそこそこですね。でも逆にDFでは二人目のスイープにいくだとか、そういった細かいところでやられて。そっちは課題が残りますね。(フィットネスの方は?)先週よりはいいですね(笑)心の準備もできていましたし。(早慶戦に向けて)早慶戦もキックの処理とかが重要になってくると思うが、蹴り合いばかりせずに、攻められるときは激しく攻めていってうちのラグビーをやりたい。それができるように今は練習を重ねるのみです。

矢富
(今日の試合を振り返って)最悪です。やりたいこともできなかったし、自分も全然でした。前半は一対一で負けていたことや相手の球際の強さにやられて流れに乗れなかった。(チームとして良かった点、悪かった点)良かったことは特にないですね。悪かったのはやっぱり一対一と球際の部分です。(接点の部分は)もっと前へ出なければいけなかったと思います。あと、一発のタックルで倒されるようではいけないと思います。(個人の出来は)もっとパスとか出したかったですね。リズムを変えられなかったのが残念です。リズムを変えられるのがSHやSOというポジションだと思うので。(守りを固めてくる相手への崩しで意識することは)FWで勝とう、とは言っていました。もっとパスを散らせれば良かったなと思います。(終了間際までノートライに抑えたディフェンスは)ビッグゲインを取られたけどなんとか止められたのが大きいと思います。ただゲインを切られること自体が悪いので。ゲインひとつされることで、決勝とかの大きい試合ではリズムを奪われて試合を持っていかれかねないので修正していきたいです。(課題は)球際。あとはハーフ団としてゲームの組み立てをしっかりやっていきたいです。(次節、早慶戦へ向けて)今日みたいな試合は繰り返さない。次まではまだ時間もあるので、修正して次はすごいいい試合をする。

曽我部
(前半ロースコアになった原因は?)帝京戦ということで相手が強くなることで、浮き足立ってしまった。いつも通りにやれれば良かった。(相手がキックを多用してきて攻めにくかったですか?)それは今から相手が頭を使うようになってきたらやってくると思うので、対応できるようにしないといけないです。(後半修正した点は?)相手が前に出てこないので、こっちから仕掛けるようにしました。あとはラインのスピードを上げて、前でパスを回すようにしたらうまくいきました。(帝京大の印象は?)帝京は強いですね。個人が強いし、いい課題が見つかりました。ワセダが良くなかったのと、帝京が良かったこと両方で、接戦になったと思います。(課題と言ってきたBKのコミュニケーションは?)練習から意識してやっているし、これからもっと良くなると思うので、大丈夫です。(早慶戦への意気込みを)2週間あるので、ビデオなどを見て課題を見つけてクリアして、良いワセダのラグビーをしたいです。

谷口
(試合へ入るにあたっての意識は)全勝対決ってことで、勝ったほうが優勝というつもりで試合に入りました。(試合を振り返って)まだまだ激しさとか反応といった基本的な点で足りない部分が多いと思う。あと今日は前半で出てきた課題を後半生かすことが出来たので、その点は良かったかなと。そういう部分も今のワセダの強みなんだと思います。(早慶戦へ向けての抱負)慶応はハイパントだけだと思ってるので、そのことを頭に入れて、個々の局面では低いタックルと一対一で前へ出ることを徹底したいと思います。

菅野
FWで崩せなかったので、きつかった。BKでミスがあった。(指示は)特にはなかった。一人一人が接点で前に出ようということぐらいです。(前半はあまりボールに絡めなかったが)もっと自分からボールをもらいにいかないと。(後半持ちなおしたが)FWで圧倒しようと言っていた。(個人的には)最初の10分でカタをつけようと思っていた。(トライ場面は)内側からのパスがよかった。ガムシャラでした。(帝京大の印象は)FWでゴリゴリ、BKはキックを多用してきた。(キックの)対処に追われました。そこからいい攻撃もできなかったし。WTBとFBのコミュニケ―ションがうまく取れていなかった。(早慶戦に向けて)やることはトライを取ること、ひとつだけ。しっかりやりたい。

高津
(今日の試合について)不甲斐ないです。(個人的な出来は)0点です。(試合内容は)帝京にキックを上手く使われ、早大のペースに出来なかった。(試合展開について前半5−3だったが)自分のせいです。キックの処理が上手くいかなかった。(次に向けて)(メンバーに)いないと思います…。ゼロからの出直しです。

高橋
(試合振り返って自分の出来は?)20分しか出てないんですけど…存在は示せたかな。(相手の印象は?)帝京は夏からFWが強くなってきた。最初は接点でも負けてたし、キックで有効に陣地を取られてた。(いつもはSOですが今日FBでやってみてどうでしたか?)CTBでリザーブに入っていたんですけど、Bチームの練習ではCTBに入ってたんで。FBってのは昨日言われました。やっぱり慣れないポジションだからもうちょっと時間をかけてやらないとなって部分はありました。でも10、12、15どこに入っても自分の持ってる力を出し切れるように試合に臨んでいます。(試合展開について)ワセダは後半強いんで。最後の帝京の1トライは悔しいですね。そういうとこが課題。(早慶戦への意気込みは?)リザーブでも出れたら頑張ります。



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