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ラグビー蹴球部主将・佐々木隆道(人4)インタビュー
『荒ぶる』への序章
【『荒ぶる』への序章(1)へ】
―主将として迎えた今季。『北風』のソロを歌うことには慣れましたか?
慣れました。ただ挨拶が大変ですね。感謝の気持ちとか敵チームに対する気持ちとか考えてしゃべっています。清宮さんも主将だったので、アドバイスを参考にしています。
―今春はオーストラリア留学から始まった点でも例年とは異なります。
意識、集中力の部分でこんなにやらなきゃいけないんだという影響を受けました。時間は短いけどこんなに集中するんだ、と。プロやセミプロの選手たちは正直練習をしないイメージがあったんですけど、案外練習していて。一流プレーヤーはどこに行っても、人間的にも選手としても一流だなと。チームには短い時間に集中していく練習を取り入れたりしたけど、自分が一番変わりましたね。
―戻ってきてから「チームに溶け込めない」とおっしゃってましたが、どうやって解消しましたか?
一緒に練習しだしてからですね。最初は昨季の選手だったら、こうやったらこういうパスが来るはずなのにとか、そういったギャップを埋めるのが大変でした。
―恰好つけなくても恰好いい、山下大悟(平15人卒)さんが理想だとおっしゃっていましたが?
そういうタイプの主将になろうとして、なれませんでした。すでに遅かったです…3年生は友達感覚ですから(笑)。でも本当に自分一人では何もできないと実感しています。オーストラリアでも感じたことだけど、周りがいて初めて自分がやりたいように出来ているし、周りの部員に支えられています。
―その辺りに、目指している「全員で我慢して全員で勝つ」一体感が生まれてきているのを感じますか?
カントー戦を見る限りでは。その他の試合では、ひとりが抜かれると何してんだよって雰囲気があったけど。ただ、勝負所で甘いプレーが出たりして、個人のプライドはまだ薄い。昨季であれば、伊藤(雄大=現ヤマハ)さんなんかはスクラムのとき「ここしか生き場はない」と言わんばかりに目の色を変えていたので。
―1年生はどうですか?Aチームで出場している選手もいます。少しクールな印象も見受けられますね。
時代が変わったのかな…?奴らは熱いんだけど、新人早慶での泥臭さがなかったり。ただ僕たちのとき(新人早慶)は三角(公志=人4)はいない、青木はケガという危機感に加えて、負けたら絞られるという恐怖感もありましたからね(笑)。今年の新入生は素材が違う。磨けば光る奴がいっぱいいて、なんでこんなに才能があるんだろうって。豊田や田中のようにAチームで出ている選手はちょっとずつ変わっていきやすいんじゃないかと思います。身近なところで4年生ががんばっていて一緒に練習していたら、見ている1年生よりも感じるものは大きいはず。4年生がどれだけ伝えられるか、ということでもあります。
―その4年生にケガが相次いだわけですが、最後は4年生とピッチに立ちたいという思いは強いですか?
理想はもちろんそうだけど、きれい事という感じもします。ライバルと戦い抜いて選ばれた15人が試合に出るべきだし、そういう15人なら誰でも信頼できる。4年生がいっぱいいると、僕としては心強いんですけどね。嬉しいし、やっぱり4年生は最後なんで覚悟が違いますから。
―その点では、関東学院大は昨季決勝での敗戦を知る4年生が中心メンバーとなっている分、怖い存在です。
だから、夏はもっと激しいゲームになります。いかに自分たちが気持ちの面で上回れるか。まずそこで上回れないと、次はない。
―若いチームが春勝利したことで、一旦気持ちが抜けてしまう心配はありませんか?
キャプテンとしてはあります。みんなが天狗になったら負けるし、それをさせないために学生委員がいる。僕らの態度が変わればみんなも変わるだろうし、あの勝ちで満足する奴はいないと思いますけどね。
―ではチームとしての夏の目標は?
ほぼ完成させたいです。プレーの質、フィットネス、コンタクト…1個1個個人の質を上げて、チームとして完成させたい。頭の方も鍛えたいですね。ワセダのラグビーはこういうイメージで、このプレーはこういうパスをしているからできる、とか。あまりに漠然としたプレーが多いので。
―個人としては?
フィットネスはみんなと一緒に出来るようにレベルアップして、身体も充実させたい。春は納得いくパフォーマンスが出来てないのが現状なので。(常々納得いかないと言っていた)昨季も、今ビデオ見たらええやんって思うんですけどね、2年生のときがよかっただけに色んな意味で納得できなかったんだと思います。今季はさらに納得してないですけど、最後の1年なんで覚悟決めてやっていきたいです。
連覇と騒がれるが、佐々木は主将就任時より「連覇したいというより、今季優勝したい」と繰り返す。厳しい条件下で宿敵を打ち破ろうが、トップリーグチームから初勝利を得ようが…何を持ってしても男が満足を得ることはない。自分たちの『荒ぶる』を歌う、その日まで。
(取材・編集 青崎未来)
★佐々木主将就任時インタビューは
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