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 日本代表FB五郎丸歩(スポ2)インタビュー



 桜とアカクロを着た春

【桜とアカクロを着た春(1)へ】

 −以前、ワセダを選んだ理由のひとつにケンブリッジ大などの外国勢に勝っていたことを挙げていましたが、世界とやることを意識していたのは昔から?
 代表にはU17から入って、高校日本代表で初めてオーストラリアに行ったんですが、そのあたりからですかね。日本は弱いと言われているが、戦い方や練習に取り組む姿勢で確実に上がっていける国だと思う。その結果を残しているのがワセダ。海外に通じるプレーや考えをしっかり吸収して代表で生かしていきたい。

 −すぐにでも留学したいと思いますか?
 今はワセダでしっかりと吸収したいので、在学中はいいです。その後で。

 −長い代表活動がひとまず終了し、ワセダに戻ってきました。新チームを見てどのように感じましたか?
 ケガ人が多かったのにびっくりしました。そんななかで下から上がってきたメンバーがしっかりしたプレーをしていたし、FWも弱くなると言われていたが安定したセットプレーができていたので心配はなかったですね。

 −春のオープン戦は2試合に出場。1試合目は、夜からアイルランド戦前の代表合宿に行くという日の三菱重工相模原戦でした。急遽出場したのは?試合後には「チームになじんでない」というコメントも聞かれました。
 カントー戦を控えていたし、ワセダでチームとしてやってみたかったので。でも体もあまり動かずチームに迷惑をかけてしまって、情けない気持ちになりました。

 −そのカントー戦では、代表から帰ってきて1週間弱で「コンビネーションには問題ない」ようになりました。合わせていくのに意識したことは?
 ポジショニングや、試合中のコミュニケーションを意識しました。

 −カントー戦ではディフェンスの意識が高かったように見えましたが?
 日本が海外で戦うにはディフェンスが重要。代表でもワセダとはシステムは違うが練習をやらせてもらった。ディフェンスにしても社会人とコンタクトできたので、学生に対しては気持ちが勝っているし、気持ちの面で余裕ができた。

 −試合後、「パフォーマンスもゲームフィットネスも落ちている」と言っていましたが今の状態は?
 代表だと時間が組まれているので、やりたい練習も制限をうけてしまうことがある。その分ワセダにいるといろんな練習ができる。キックひとつにしても、トレーナーからのケアにしても。今はウエイトしたり走ったり、体づくりをしているので、これから上がってくると思います。

 −昨季は「チームに貢献したい」というコメントがよく聞かれましたが、カントー戦後は「チームを引っ張っていきたい」と。その意識の変化はいつ頃から?
 去年は、試合に出させてもらっているのだから迷惑をかけないようにと思ってプレーしていました。昨季出ていない新メンバーが今年出てくるが、それは去年の自分と同じ状態。昨季はシステムが分からないなか、内藤(慎平=平17人卒・現トヨタ自動車)さんや遠藤(隆明=平17人卒)さんがしっかり教えてくれたのでチームに溶け込むことができた。昨季出ていたメンバーは上下関係なく教えていかなきゃならないし、みんな自然とそう思っている。練習でも試合でも声を出したり、プレーで引っぱっていきたいです。

 −代表とワセダではプレーに変化はありますか?
 システムが全く違うので。海外に勝てるシステムはワセダが持っているというイメージを自分は持っているので、代表でも最初の頃コーチといろいろ話をしましたね。

 −代表からワセダに還元できるところがあれば教えてください
 ミスボールへの反応ですね。意識が変わりました。代表は攻める機会が少ないなか、相手のミスをターンオーバーして持ち味のスピードで展開して取るのが一番いい形。今はワセダの練習のなかでコールしたり体を張ってやっています。

 −日本代表にはもちろん今後も選ばれたい?
 世界ランクが上の選手とプレーできるのはいい経験。違った経験ができるので選ばれたいですね。

 現在の日本代表では最年少である五郎丸。しかしそこに甘えは微塵も感じられない。どんなに好プレーを見せた試合でも、自分のミスがあれば「チームに迷惑 をかけた」とまず厳しく指摘する姿勢は常に上を見ているから。今季意識したいという「確実なプレー」も世界と戦う上で必要なことだ。夏合宿を経て、秋には チームを引っぱっていくアカクロ姿の五郎丸を見ることができるに違いない。

(取材・編集 細野恭代)


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