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10月号 アウトライン

『水の中で息をしろ』。中高時代に過ごした水泳部の更衣室には、こんな落書きがあった。この言葉が結構好き。練習で苦しいとき、試しに水中で呼吸っぽいことをやってみる。すると、不思議なことに息をした気になって、また頑張れた。
大学生になって、わたしの世界は一気に広がった。興味がわく授業、お金のありがたみを感じるバイト、そして今では生活の中心となっている早スポ活動と、そのすべてが新鮮で、わたしの知らないことがいっぱい待っていた。毎日毎日、好きなスポーツに関われてすごく充実している。どれかが欠けている生活なんて想像できない。
しかし、何にも考えずただぼーっとするのが大好きなわたし。楽しいけれど、忙しい日々に時々疲れてしまう自分もいる。好きなことしているのにワガママだなと思いつつも。そんなとき、あの言葉を思い出す。
実際には水中で息なんてできない。だから『少しの我慢』が必要だった。つらくてもちょっと頑張れば、新しい自分に出会えるような気がする。しかもそれがうれしくて、我慢が我慢でないようにさえ思えてくる。でも、反対に『息をする』ことも大切だと知った。少しは耐えられても、水中では本当にしんどいと顔を上げて息をしてしまう。しかし、普通の生活では自然に呼吸ができる。だから、自分が本当に苦しいのに気がつかない。
現代人は時間に追われている。焦ってくると、周りが見えなくなってしまう。自分だけならいいものの、自分を支えてくれる多くの人に迷惑をかけてしまう。あぁ、何やってんだろ。ふとそう思っては反省。でも日が経つとまたその繰り返し…。
ちょっと立ち止まって考えてみよう。あなたはしっかり息できていますか? 少しの忍耐は必要。でも本当につらいとき、大きく息を吸うのも忘れずに。いよいよ今年度も折り返し地点。皆さん、後半も自分のペースで頑張って“息”ましょう!
(服部愛子)

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