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新人パレード号 アウトライン

卓球の魅力にとり付かれたのは大学入学後、早スポに入ってからだった。当時の知識は、映画『ピンポン』で得たぐらいのもの。大体のイメージは、一般的な人たちが抱いているであろう、地味な印象で占められていた。
だが、初めて目にした卓球の試合は想像を超えたものだった。確かに、素人目には回転のかかったサーブがどれほどすごいものかわからない。台上でちょん、ちょん、と突っつき合う展開は地味だ。しかし、試合のレベルが上がるにつれ、迫力は信じられないほど増していく。ありえない角度で曲がり突き刺さるドライブ。それを深い位置からさらに打ち返していくドライブの応酬。床につくほどラケットを振り下ろし、強烈なドライブを拾い続けるカットマンの華麗な動き。理屈を越えて興奮を呼び覚ます“本物”のプレーがそこにはあった。
そうして、すっかり卓球にはまってしまった私は、様々な大会を取材、あるいは一般の観客として見に行くようになった。ファンの立場となるとやはり気になってくるのが、競技人口が多いわりに見るスポーツとしては不人気な点だ。卓球の本場である欧州三大リーグのドイツ、スウェーデン、フランスや、卓球大国・中国の超級リーグなどは数千人の観客が詰め掛け、熱烈な応援で盛り上がるという。しかし、日本でそういう文化が根付く気配はまだまだない。
日本卓球協会も近年は大会の演出に力を入れるなど、改革を進めている。だが、素人意見ではあるが、あくまで今必要なのは何よりも“本物”のプレーに多くの人が触れてもらう努力をもっと行っていくことではないか。愛ちゃん人気に沸く今だからこそ、そこが真のファン獲得へ重要になるはずだ。その上で、娯楽性を加えていくことが理想だ。卓球の会場が満員に埋まるときを、卓球の魅力を知る一ファンとして、願わずにいられない。
(富永俊矢)

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