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早慶野球(秋)号 アウトライン

野球が生活の中心。そういっても過言ではないような日々を過ごしてきた。特にこの一年の野球濃度は自分史上最高だった。
早スポの野球担当として取材した大学野球、趣味で見に行ったプロ野球や高校野球…今年観戦した試合数は、のべ90試合にも及ぶ。自分で見ても「物好きだなぁ」と気持ちが悪くなる数字。その反面、ちょっぴり誇らしくもある。ここまで野球漬けになれる女子大生は、なかなかいないだろうから。
球場に足を運んで、生の野球を見ることが好きだ。広島に住んできた幼少のころは、家族でよく市民球場を訪れた。そのころから球場の独特の雰囲気が好きだった。カクテル光線に包まれてプレーする選手。その一挙手一投足に歓声やため息を漏らす観客。一球一球にたくさんの思いがこもっていることを肌で感じた幼いころ――。これがわたしの野球好きの原点なのかもしれない。
喜び、悲しみ、驚き、怒り、悔しさ、涙、笑顔。様々な感情を、野球を通して多くの人たちと共有してきた。家族や友人はもちろん、全くの他人同士が、野球によって一つにつながる瞬間がある。そんな空間がこれからもずっとずっと続くといい。わたしの子供の代、孫の代、その先までずっと。
ついに秋の早慶戦。野球漬けのこの一年も終わりを迎える。勝っても負けても、最後はやはりみんなと笑顔で締めくくりたい。
(内田陽子)

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