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7月号 アウトライン

今のわたしの足で最寄り駅まで1時間。実家は小売業を営んでおり、遠出はなかなかできない。そんな環境にいたわたしには幼少時代、スポーツを生で見るという経験がほとんどなかった。たいていテレビで誰もが知っている選手の競技を見たものだ。世界レベルの超一流のプレーは見ていてすがすがしい。しかし、自分のすぐ近くで行われているスポーツを見るというのもいいものではないかと思う。
先日、サッカー日本代表がブラジルと引き分けたことで日本の予選敗退が決まったコンフェデレーションズカップ。ある友人はギリシャ戦をテレビで見て興奮しすぎて過呼吸になり病院に運ばれた。
たくさんの人々がスポーツを通じて一体化しうるというのは誰もが認めるところだと思う。と同時にそれは何かの集団に属し、それを共通の認識として持つということでもある。常軌を逸するほどの熱意を見せた友人はたしかに「日本」の一員だった。
スポーツが国家という単位まで人間を結び付けるなら、そこからより小さく解体も結合させることもできるはずだし、それだけのパワーを持つのだと数多くの競技を見てきて感じている。
その分解は村落から国まで徐々に形づくられてきた歴史と逆の歩みを見せる。そして心理的なものも加わりより複雑多岐に分類される。地方、学校、職場、サークル、選手に対する好み、その競技の経験の有無などなど…。そして最終的に個まで及ぶとわたしは思う。
もうすぐ夏休み。普段あまりスポーツを見ない人もこの機会に自分の身近な競技場へ足を運んでみてはいかがだろうか。自分の友人が出場するもの、県や市での母校の大会、そして学生が行っているもの。すばらしいプレーに爽快感や感動を覚えるだけでなく、より個としての自分に近い視点から見ることによって新たな発見があるかもしれない。
(清水大輔)

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