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早慶サッカー号外 アウトライン

人は生きていく上で多くの人と巡り会う。それは家族、親友や恋人など親密な関係になる人もいれば、ただ電車ですれ違うだけの人も含む。
わたしもこれまで多くの人と出会ってきた。そう考えると、そんな出会いの中でわたしが「絆」という形で関係を保てている人間はこんなにも少ないものかと思ってみたりする。
人と人が「絆」を保つ上で重要なこと、それはお互いが思いを通いあわせることだ。たとえ自分が相手にコミュニケーションを要求しても、相手にその気がなければそれは単なる空回りだし、逆もまた然りである。
とするならば今、わたしがつながっている人たちと出会えたということは果てしなく低い可能性のもとに出会えたということになる。単純に60億分の1。そしてその人とお互いに「絆」をつなげることができたと考えるとその分母は天文学的数字になる。
振り返るとわたしは今まで多くの人と「絆」を形成する機会を自ら断ってきた。「十人十色だから」と割り切ってきたが、こう考えるとそんなことはバカらしく思ってしまう。
だからこそ思う。今まで出会えた人、そしてこれから出会える人との関係は大切にしていかなければならない。そのために相手に何と思われようとわたしは人との「絆」を求めていきたい。そして、また今、幸いにもある「絆」は何よりも大切にしたいと。
今日この国立競技場でもさまざまな「絆」が見え隠れするだろう。ピッチでプレーする選手たち、それをコートの外で支える人、また応援する人。もし、そのすべてがサッカーという一つの「絆」で結ばれると考えるならこんなに素晴らしいことなんてない。
この伝統の一戦。勝利だけではなくほかの何かが得られるものであってほしい。心からそう思う。
(灰野研一)

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