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 第58回全日本学生選手権 7月4日 日本武道館



 全国のカベ高く、ベスト32に終わる

見事な突きを決めた西村  全国の強者178人が日本武道館に集結した全日本学生選手権。早大剣道部からは関東学生選手権で準優勝の西村龍太郎(スポ3)、同大会で敗者復活から出場権をつかんだ甲斐勇太(スポ2)が参加した。関東での結果から「上位に上っていきたい」と意気込む西村、「せっかくのチャンス」と個人戦初の全国に臨んだ甲斐の2人とも積極的な剣道で駒を進めていったが、ともに4回戦で惜しくも敗退。少々残念な結果となった。

 鮮やかな剣さばきで会場を沸かせる西村は、シードで2回戦から登場。つば迫り合いで様子をうかがい、チャンスを逃さずメンを打ち込み、難なく3回戦に進む。だがさすがは全国大会、「勝負を急いでしまっていた」西村は、何度も何度も打ち込むがなかなか一本が取れない。そのような展開がお互いに続き、延長戦にもつれ込む。会場が注目する中、西村の竹刀は相手ののど元へのびる。あまり得意でないと感じ、「最近練習をする」ようになった突きが決まった。会場がまたも西村の流麗な剣さばきに拍手を送った。その後、関東学生選手権でも大活躍の1年生、法大・秀徳と対戦。頂点を目指すには「負ける訳にはいかない」局面だったが、ここでも勝負を急いでしまい、逆に延長戦で胴を決められ、敗退してしまった。

落ち着いた戦いを見せた甲斐  一方の甲斐は、1回戦から登場。初戦から延長戦にもつれこむ展開が多く、緊迫した試合を繰り広げた。しかし、攻撃を仕掛けながらも相手の様子をしっかりと見続け、「いつかチャンスは来る」と機会をうかがい、1回戦は小手、2・3回戦は面の一本を決め、西村と同じく4回戦に進んだ。4回戦の相手は東海大会優勝の中京大・村瀬。ここでも延長にもつれ込む。延長になるたびに気付いていた「攻められると手元が上がってしまうという癖」を相手は見逃さず、一瞬のスキに小手をとられ敗退。甲斐らしい剣道ができていただけに悔しい敗戦になってしまった。

 ベスト32という結果に終わった今大会。西村は「もっとゆっくり自分のペースでやっていければ」、甲斐は「手元を上げないってことをこれからもしっかり意識したい」と、部の目標である団体戦優勝に向けて課題を発見できたようだ。団体戦は個人戦とは異なり、チームの勢いや雰囲気が大切になってくる。今回の経験をバネに成長した2人が求心力となっていくことは間違いない。

(記事 伊沢浩志、カメラ 谷口奈津希) 



今大会に出場した選手たち(左から西村、甲斐、横尾、飯田)













★西村が優秀選手に選出
 全日本選手権と同時に行われた、第57回全日本学生東西対抗試合に西村が出場。西村は二十人制勝ち抜き方式、東軍の中堅に座った。初戦、試合時間半ばに面で先取すると、勢いそのままにもう一本面を決め勝利。続く2戦目は、両者譲らず引き分けに終わり、勝ち抜き戦のため西村も退いた。試合数こそ多くは無かったが、初戦の活躍から優秀選手に選出された。

◆結果
西村 4回戦敗退(ベスト32)
甲斐 4回戦敗退(ベスト32)

◆コメント
西村
(きょうの試合を振り返って)個人戦は、勝負を急いでしまっていたなと言った印象でした。体はよく動いていたとは思うんですが、変に欲が出てきて、早く試合を終わらせようとしてしまい打たれてしまいました。東西戦では、もう少し試合をやりたかったし、できたかなとは思ったのですが、最低限の役目は果たせたかなと思います。(今大会、どのような気持ちで臨んだか)この間の関東学生選手権で2位になって、大きな自信になっていたので、今回も上位に上っていきたいという気持ちで臨みました。(3回戦の突きが決まった時どんな感触だったか)狙ったところよりも少し下にあたってしまったのですが、相手の体勢が崩れたので思いっきり狙いました。今回の突きは大学に入ってから初めて決まった突きだったのでうれしかったです。あまり突きは得意ではないのですが、最近練習をするようになって、その成果が出た形になりました。(最後に対戦した秀徳選手はどんな相手だったか)相手は1年生だったので負ける訳にはいかないなと思っていたのですが、打たれてしまいました。ここでも先を急いでしまったのが悪かったです。(今大会から見えた課題は)やはり先を急いでしまうところですね。もっとゆっくり自分のペースでやっていければと思います。(次に向けての目標を)ワセダの目標は早慶戦と全日本で勝つことなので、少しでも貢献できるようにしたいです。

甲斐
(きょうの戦いを振り返って)一回戦は動きが硬くて、それでも今までの試合よりかは落ち着いて相手を見ることが出来ていました。最後の試合だけ手元が上がるという自分の癖が出てしまって。最後の最後に自分のミスというか、いつも監督とかに注意されているところが出てしまったので、そこが良くなかったと思います。(大学に入って初の個人全国でした)関東も初めてで、敗者復活でギリギリ勝ちあがれて、せっかくのチャンスだからそのチャンスを生かして、硬くならずにのびのびとやるってことを意識していました。取りあえず、自分の剣道をすればそれなりに結果もついてくると思ったので特に結果は気にせず自分の剣道をやるってことだけを意識していました。(延長戦が多く苦しい戦いだったかと思うが)試合中は結構相手が見えていたので、いつかチャンスは来る、という感じでやっていたので、精神的にはそんなに苦しくなかったです。(事前の調子は)あまり良くない方でした。(では、不安などは)取りあえず、今までやってきたことを思い出して、自分の剣道はこういうものだっていうのを意識して。試合は、技とかも考えず、自分の剣道をやろうと、リラックスして臨みました。(最後に決められた、小手が入った時はどう感じたか)延長が続いていて、自分でも、攻められると手元が上がってしまうという癖が出始めている、というのは気付いていて。相手も、審判も自分が打たれるならそこだろうと気付いていて、打たれた瞬間は普段の意識がまだ足りないかな、と感じました。これからもっともっと徹底しないと。試合で打たれるのはいつもあそこぐらいしかないので、手元を上げないってことをこれからもしっかり意識したいと思います。(秋の団体に向けて)団体戦は時間内でなるべく一本を取って、チームに勢いをつけたり、雰囲気を盛り上げたりしたいです。また個人戦とは戦い方が変わってくると思うので、取ることを意識した練習をこれからして、もっともっと強くなれるように練習に励みたいと思います。







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