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 第56回関東学生選手権 5月9日 日本武道館



 剣道シーズン幕開け、西村が堂々の準優勝!

全日本の切符を手に入れた甲斐  剣道のシーズンもいよいよ幕を開けた。日本武道館で行われた、関東学生選手権は総勢490人にも及ぶ学生剣士が一同に会し、関東の頂点を目指す。早大からは7名が出場し、西村龍太郎(スポ3)が準優勝という結果を残した。今大会は7月に行われる全日本学生剣道選手権大会の代表決定戦も兼ねており、西村に加え、甲斐勇太(スポ2)も全日本へと駒を進めた。

 シーズン最初の大会は、上々の滑り出しとはいかなかった。出場選手7名全員が1回戦を突破したものの、全日本出場のチャンスを与えられる4回戦を前に5名が敗退してしまった。残されたのは西村と甲斐のみ。早大勢の全日本出場の望みはこの二人に託された。

 今大会初出場の甲斐は、数度の延長を経ながらも勝ち進み3回戦突破。4回戦、積極的に攻撃をしていくが相手の面に屈し、敗者復活戦へと回る。敗者復活、第1戦も面を取られ破れたが、第2戦では落ち着きを取り戻し面で一本勝ち。最後の最後で全日本への切符を手にした。

強敵の川崎に一本を決めた西村  西村は序盤から落ち着いた試合運びで難なく勝ちあがっていった。そして4回戦、今大会最初の山場を迎える。対戦相手は日体大・川崎。今大会優勝候補の一人であり、西村の高校時代の同級生だ。試合は開始早々から西村が積極的に打ち込むが、相手も試合巧者なだけあって中々技が決まらない。徐々に鍔迫り合いの時間が長くなっていく。試合時間終了間際に西村の惜しい面があったが、これは決まらず、延長戦へ。高まった緊張感のもと始まった延長戦は一瞬で終わりを迎えた。延長開始合図の直後、西村が振りかざした竹刀は鮮やかに川崎の面を奪った。「『来た』と思いました。もう丁度タイミングが合ったので」(西村)と正に会心の一本で長年の好敵手を倒し上位進出を決めた。

その後も、多種多様な攻撃で勝ちを収め、決勝までに取られた本数は「0」、と圧倒的な強さで勝ち残った。そして490人の頂点を決める戦いは、激しい打ち合いから始まる。西村が小手を狙えば、相手は面を、と目まぐるしく技が繰り出された。打ち合いを過ぎると一転、試合展開は静かなものへと変わり、狭い間合いのもと互いに見合う時間が続いた。その中で両者ともしばしば攻撃を仕掛けるが、これといった有効打が決まらない。試合終盤へと差し掛かろうとしていたその時、試合が動いた。一歩ずつ下がり、間合いが広がったところで西村が一気に相手の面を目がけて飛び込んだ。西村の竹刀も相手の面を捕らえかけたが、打ち込むと同時に、逆に相手に面を決められ痛恨の一本を許してしまった。何とかして追いつくべく、面・小手と攻めたてたが、決めることが出来ず試合終了。惜しくも優勝には手が届かなかった。

チーム全体としては「日頃の成果が最後まで出し切れなかった」(渡邉雄太主将=スポ4)と不完全燃焼。しかし、西村の準優勝や甲斐の全日本進出は必ずチームの起爆剤になるはずだ。次こそは全日本で、そして秋の団体戦で頂点を目指す。

(記事 谷口奈津希、カメラ 伊沢浩志) 


◆結果
西村 準優勝(全日本選手権出場)
甲斐 4回戦敗退(全日本出場決定戦で勝ち抜き、全日本選手権出場)
渡邉 3回戦敗退
岩川 3回戦敗退
高畠 3回戦敗退
高橋 2回戦敗退
安川 2回戦敗退


◆コメント
西村
(準優勝の率直な感想は)優勝は出来なかったので悔しいですけど、全日本出場は決まったし、上位にも食い込んで行けたから、それは嬉しいです。(決勝に決められた技は)メンだったんですけど。メンを打とうとしたら打たれてしまいました。(きょうの戦いぶりを振り返って)体も結構動いていて調子も良かったので、いつもの練習の成果が出たかなと思います。(決勝に至るまで一本も取られなかったが)取られないように意識していたので。結構最近の練習試合で取られることが多くて、そこを注意してやっていたので良かったです。(あらゆる技を駆使した攻撃だったが)元々、平均的に打てるので。でも、調子が良かったから全部の技を決められたのかなと思います。(チームメイトが敗退していく中でプレッシャーとかは)いや、そんなになかったです。(4回戦の相手、日体大の川崎選手は高校時代の同級生でしたが、やりづらくはなかったか)やりたいとは、思わないですけど。当たるって決まって電話とかして、「そこまではお互い上がっていこう」という話はしました。(延長に入ってすぐのメンはきれいに決まったが)「来た」と思いました。もう丁度タイミングが合ったので。(今回の結果を受けて)上位に行けたのでまあ良かったとは思うんですけど、でもやっぱり欲を言えば優勝できていたらなと思います。(全日本に向けて)関東では2位だったので、全日本では自分の力を出し切って優勝したいと思います。(今年の抱負と目標)優勝して、この日本武道館の真ん中で『紺碧の空』を唄うことです。

渡邉主将
(きょうの試合を振り返って)日頃の成果が最後まで出し切れなかったなあと思いますし、技術的なものはここまでくるとみんな同じだと思うので、気持ちの部分で負けていたかなあと思う部分はありますね。(全日本出場などがかかった試合だったが、どのような心境で臨んだか)最初は緊張したんですけど、ここまできたら思いっきりやって、結果は後からついてくると思っていたので、結構思い切ってやろうと思いました。それが最後まで持たなかったというか、今まで培ってきた剣道が出せなかったって言うのは悔しいですね。(チームとして初戦に臨むにあたってなにか話したことはあるか)ここまできたらなんだかんだ言ってもしょうがないので、思い切って自分の力を出し切ろうと。で、全員が全日本に行けるように頑張ろうとみんなに言いました。(主将としてきょうの早大の結果を見て)西村が準優勝という結果は本当に喜ばしいことですし、個人的には反省が多いのも事実なので、気を引き締めて頑張りたいです。団体戦しか残っていないですけど、そこで上位に行けるように。(今季のワセダの目標は)それは毎年同じですけど、日本一と、早慶戦で勝つことです。







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