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衝撃と共感のミュージカル「春のめざめ」、東京で再演!
昨年9月に千秋楽を迎えたばかりの劇団四季による「春のめざめ」が、4月22日(木)、早くも再演の幕を開けた。私たちは学生記者の一員として、開幕前日の公開稽古を取材する機会を頂戴し、東京・浜松町にある自由劇場へと足を運んだ。
ストーリー
散りばめられた真っ白な照明がステージを包む。始まりの相図だ。少し膨らんだ自分の胸に両手を当てて、主人公ベンドラは母へ問う。「私、どうしたら赤ちゃんが出来るのか分からないの」と。だが母は答えをごまかすばかりで、ベンドラは真実を知ることができないでいた。一方で、学校教育の在り方に疑問を呈し、先生への反発心を抑えきれないメルヒオール。幼なじみの2人はある日偶然再会し、やがて惹かれあうが・・・。
テーマのもつ普遍性
「春のめざめ」とは、率直に言うと性のめざめを指す。大人と子供の狭間で、思春期の只中にある主人公たちは不安と孤独に怯えながら、そばで愛情を注いでくれる誰かを求めている。
だが、単なるラブストーリーでは終わらない。19世紀のドイツを舞台とするこの作品は、社会の陰に潜む大人絶対主義的教育、虐待、妊娠、同性愛、自殺といった現代にとっても実は身近な問題を、凝らされた照明装置とともに鮮明に、ときに残酷に映し出している。
ミュージカル革新が、社会を変える
文化の違いを考慮すると、性をオープンに語ろうとしない風潮は日本では比較的強いと言える。その日本で「春のめざめ」が多くの人に受け入れられつつあることは、「革新的」と言われたこのロックスタイルミュージカルが生むにふさわしい変化である。主人公たちの「ブチ切れそう」なパワーと、未熟で不安定な弱さや繊細さが舞台に絶妙なコントラストを生み、今を生きる私たちに叫び、語りかけている。
息苦しい社会の中で絶望のどん底にあっても、人間は希望を見出し、「生きたい」と願うことができるのだと、この作品は教えてくれる。悩み、迷いながらもまっすぐに歩んでいく主人公たちに触れたとき、観客である私たちもまた、「何か」を求め、生きようとしているのだと深く胸に刻まれる。その実体験を、劇場でぜひ味わっていただきたい。
(記事 竹内悠、カメラ 山中太裕)
★作品紹介
1891年、ドイツの劇作家ヴェデキントが発表した戯曲「春のめざめ」を、現代によみがえらせた衝撃作。2007年度トニー賞で最優秀作品賞を含む8部門を独占し、その後も世界各地で上演され、話題を呼んでいる。東京・自由劇場での上演は
5月30日(日)
まで。また、
8月11日(水)からは名古屋公演
が決定している。
【公式HP】
「春のめざめ」
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