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第65回全日本団体・種目別選手権
11月4〜6日 千葉ポートアリーナ
チームの集大成は笑顔で!
平行棒で開脚する田中康
4年生が出場する最後の試合となる全日本団体・種目別選手権。4日に行われた種目別予選、ワセダからはあん馬に小友翔太郎(スポ2=茨城・常磐大高)、つり輪に田中康久主将(スポ4=愛知・名城大付)、平行棒に綿崎啓太(スポ2=京都・洛南)が出場。それぞれ25位、9位、11位と、決勝進出は叶わなかった。また、5日には団体総合決勝が行われ、結果は12チーム中11位。結果こそ揮いはしなかったものの、選手たちは来年に繋がる充実した試合内容を見せてくれた。
今大会もチームを盛り上げたのは、田中主将だった。種目別選手権予選、団体選手権決勝共に出場した田中康は、主将としての威厳を放ちチームを牽引、会場に臙脂の力を見せつけた。種目別選手権予選のつり輪では山室光史 (KONAMI)、小林研也(KONAMI)ら今年の世界体操の代表選手も顔を並べる中、大健闘の9位。予選8位までが進める決勝の舞台にわずか0.1点及ばなかったが、日本のトップ選手たちを脅かした。団体選手権決勝では、ゆか以外の種目に出場。あん馬で落下した嶋津尚弥(スポ1=和歌山・田辺工)、跳馬で大きく乱れた佐藤紘翔(スポ1=岡山・関西)ら後輩たちのミスをカバーするように、次々と質の良い体操を披露していく。出場した種目の中で、あん馬を除く4種目がチームトップの得点という田中主将の演技は、「怪我は治ったのですが、その影響で筋力が落ちていて戻りきらなかった」との語りとは裏腹のものであった。
鉄棒でフィニッシュへ向かう綿崎
11位。目標であった8位を下回るこの順位は、高く評価されるものではないかもしれない。しかし今大会、臙脂の力、可能性が垣間見えた瞬間があった。それは、綿崎がつり輪での着地の際にガッツポーズを見せた、あの瞬間である。綿崎のガッツポーズは、「最後のキャプテンに繋げたい」(綿崎)一心で集中力を発揮し、つり輪での着地をピタリと決めたことから生まれた。――臙脂の力はここにある。部員数の少ないワセダならではの絆は、大きな力を生み出す源なのだ。4年生が引退し新しいチームとなっても、決してこの絆が廃れることはない。今大会の翌日から、武内智之(スポ3=埼玉栄)が主将となるワセダ体操部。次戦の関東学生新人戦へ向け、武内主将のもと、個々の力を発揮する源となる新たなチームが育まれていく。
(記事 石川瑠美、カメラ 尾崎睦)
◆結果
種目別予選
選手名
種目
点数
順位
田中康久
つり輪
14.300
9位
綿崎啓太
平行棒
14.550
11位
小友翔太郎
あん馬
12.100
25位
団体総合決勝
選手名
ゆか
あん馬
つり輪
跳馬
平行棒
鉄棒
合計点
田中康久
13.750
14.150
15.750
14.500
14.900
73.050
綿崎啓太
14.050
13.750
13.800
13.100
54.700
嶋津尚弥
12.900
12.650
25.550
佐藤紘翔
14.100
14.450
13.150
14.050
55.750
浦野翔太
14.700
15.500
30.200
小友翔太郎
14.200
14.200
チーム得点
42.850
40.850
40.550
45.700
41.450
42.050
253.450
◆コメント
田中康久主将(スポ4=愛知・名城大付)
――種目別を振り返って
0.1という点差で非常に悔しかったですが、怪我もあったので、9位という順位は出来過ぎだったかなとも思います。
――怪我の完治はいつ頃になりますか
怪我自体は治っていますが、筋力がまだ戻っていなくて、つり輪は腕をよく使うので戻りきらなかったかなと思います。来週手術をしてプレートをはずして、リハビリをして完治になります。
――団体戦を振り返って
最後の試合ということで、特別な思いがありました。自分なりには納得のいく演技が出来て、楽しくできたので、思い残すことは何もないです。結果が残らなかったのは残念ですけど。
――チームの目標順位は
8位でした。でも、こういったらダメかなとも思いますが、自分の中では楽しく出来たらいいかなという思いの方が強かったですね。
――つり輪の得点が種目別に比べて伸びなかったですが
着地も動いてしまったし、こんなものかなと思います。
――進路は
実業団で現役を続けることが決まっているので、きょうの試合を生かして頑張りたいと思います。
――実業団のお名前は
相好体操クラブです。
――現役を続ける中で、目標は
日本代表になって、世界に行くことです。
浦野翔太(スポ3=東京・早大本庄)
――団体戦を振り返って
床と跳馬の2種目に出たんですが、どちらもベストな演技が出来てすごい試合を楽しめました。
――ここまで調子が良かったのですか
床は来年に向けて、早慶戦あたりまで新しい演技構成でやっていたのですが、全日本は6ー3ー3制で失敗出来ないので、元の構成に戻しました。それもあって、自分の中で余裕があり、自信を持ってできました。
――跳馬の難易度も下げましたか
跳馬も調子がなかなか上がらなかったので、インカレから去年の技に戻しています。去年の跳躍で自信もあったし着地まで決められたので良かったです。
――4年生を含めたこのメンバーで試合の出るのは最後ですが、どんな思いでしたか
今回はケガもあって下級生の調子がなかなか上がらなくて、練習から土屋先生に怒られたりしていて。ミーティングもして今までと比べて雰囲気も良くなかったりと、苦労しました。メンバーも昨日まで決まっていなくて大変だったんですけど、今日の演技の内容は練習の状況から考えれば良かったんじゃないかな、と思います。
――来年に向けて、個人的な目標は
来年は4年生になるんですが、1年生も入ってくると実力的に自分がチームに入るのが難しい状況になるので、チームを引っ張りたいと言いたいところですが、まずはチームに入ることが目標です。自分の体操の集大成となる年なので、納得いく演技が出来るように頑張りたいです。
――来年は技だけでなく、精神面の支えにもなりますね
そうですね。今年は下級生に色々あったので、自分が中心になって練習からサポートしていきたいです。
綿崎啓太(スポ2=京都・洛南)
――種目別を振り返って
ビデオ投稿して今回出場したのですが、故障してしまって、その時より難度が落ちてしまいました。なので完璧にやらなければという状態でした。自分の中では納得のいく演技が出来たかなと思います。決勝は行きたかったんですけど、試合であれだけの演技が出来たのは半年ぶりくらいだったので、それは素直にうれしかったです。
――腕の怪我の状態は
あまり良くないです。早慶戦の前に怪我をしましたが、肩や他の部分も痛み出してきています。試合が終わったので怪我を治すことに専念したいと思います。
――手術の予定はありますか
手術は今のところないですが、一応MRI検査などはします。
――団体戦を振り返って
キャプテンが最後の試合ということで、楽しく出来たら良いなと思っていて、それが出来たので良かったです。
――全体的に点が伸び悩んだが、ご自身の評価は
出来はあまり良くはなかったですが、チーム全体の試合なので、皆でカバーし合うことが出来たのでそこは良かったと思います。
――つり輪でガッツポーズが出ましたが
平行棒、鉄棒、ゆかであまり点数が出せなくて、そんなにチームに貢献出来ていないなと思っていて。点数はあまり伸びなかったのですが、まとめて最後のキャプテンに繋げることが出来たので、思わず出てしまいました。
――今後の課題は
試合が半年後とかになってしまうのですが、半年ある、ではなく、半年しかない、という気持ちで、詰めて詰めて練習していきたいと思います。
小友翔太郎(スポ2=茨城・常磐大高)
――団体戦を振り返って
きょうは昨日の予選と違う技をやって、技を抜いたので出来て当たり前なんですけど。それでも少し失敗してしまったのでダサいな、と思います。
――昨日の種目別の演技に関してはいかがですか
かなり最悪でした。
――練習での調子はどうでしたか
練習では良かったんですけど、やっぱり緊張してダメでしたね。
――団体戦でのチームの雰囲気はどうでしたか
インカレではみんな失敗続きでテンションも下がっていたんですけど、今日はまぁまぁの出来で良かったと思います。
――4年生と一緒に試合に出るのはこれで最後ですが
4年生とはすごく仲が良いので寂しい気持ちでいっぱいですね。
――来年に向けて
今年は失敗が多かったので、失敗しないでチームに迷惑をかけないようにしたいです。今年の目標だったあん馬の優勝をし、大学生の中の日本代表に入れるように頑張りたいと思います。
佐藤紘翔(スポ1=岡山・関西)
――今のお気持ちは
4種目出場したんですけど、その内の2つでミスをしてチームに迷惑をかけてしまいました。
――11位に終わった原因というのは
ミスができないのにミスを多く出してしまったところです。
――メンバーの中心として今回出場されましたね
大きな舞台でたくさん演技をするのはすごく有り難いです。ここでできた経験を生かして、また来年以降いい演技ができるようにしたいです。
――新人戦の抱負を教えてください
6種目やるのでノーミスで演技したいです。
嶋津尚弥(スポ1=和歌山・田辺工)
――今のお気持ちを教えてください
個人としては出た種目で失敗したので悔しいです。
――失敗の原因というのは
ベストな状態でずっと練習できてなくて、ぶっつけ本番みたいな感じで失敗しました。ケガの影響で練習できなかったというのも今回大きかったと思います。ケガをやってしまったものはしょうがないんで、そういうことを踏まえての試合だったんですけど、これからはケガをしないように万全な状態で試合に臨みたいと思います。
――11位という結果について
自分のせいで一つ順位上げれなかったっていうのもあるので…自分がもっと点数とってたらチームが勢いづいていたかもしれないと思います。
――新人戦に向けて
全種目は出れないんですけど、出る種目ではノーミスでいってどれかの種目ではベスト3に入って賞状持って帰りたいとは思います。
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