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wasedasports.com >  2007年度卒業記念特集 >  下山隆敬


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 卒業記念特集(13) 下山隆敬 



 卓球道

下山  「シャーッ」。この雄叫びを何度耳にしたことだろう。相手チームを一瞬にして黙らせる豪快なスマッシュ。力いっぱい握られた拳を勢いよく突き上げる。これこそ早大卓球部主将・下山隆敬(社)だ。

 早大黄金期を形作った3人トリオ―久保田隆三(社)、時吉佑一(スポ)そして下山。下山は自分のことを他の2人みたいに「才能があるプレーヤー」ではないと言う。だからこそ誰よりも多く練習した。「練習するのは好き。他の人が自分よりたくさん練習しているのをみると悔しい」。その中には主将として、どんなときでも誰よりも多く練習する姿をまわりにみせることとで、自分をお手本にしてほしいという思いもある。何でも自分で考えて行動しなければ気がすまない。他の人の話はあまり聞かない頑固な気性。超がつくほどのプラス思考。そして負けず嫌い。一般的な主将像から考えると少し異色なタイプかもしれない。だが、自らの卓球道を貫く下山の存在は、まちがいなくチームの大黒柱だった。

 2、3年次には全日本学生選手権で2連覇を達成。大学チャンピオンの称号を揺るぎないものとし、主将になって迎えた4年次こそ、下山の大学生活の中で最も苦しい1年となった。チームが勝ってもなかなか勝つことが出来ない。負けが続くと「調子は悪くないのにまわりに心配されて、苦しかった」。そんな悪循環を断ち切ったのは、全日本学生選手権後の海外遠征だった。全く自分を知らない選手に囲まれた海外でこてんぱんに負けを経験した中で、自分に足りないものをつかみとった。それまで自分の得意としていたものをすべて捨て、完全攻撃型であった自らの卓球スタイルを大きく変えることを決意する。「守備でもポイントのとれる選手になりたい」。帰国後、全日本選手権に向けてひたすら練習を積んだ。その成果はすぐに形となり、全日本学生選抜選手権ではまさかの圧勝で今季初タイトルを獲得。自分の探り当てた道を信じ見事スランプを乗り越え、新たな境地へと達した。

 大学生活を振り返って、「思い残すことはない。やりきった」と言い切る。それは常に自分の卓球道に対して真摯に歩んできた下山だからこそ言える一言にちがいない。 



(飯田唯) 






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