記事一覧
速報掲示板
お知らせ
定期購読
wasedasports.com
>
2007年度卒業記念特集
> 中野友加里
▽
記事一覧
▽
速報掲示板
▽
野球
▽
ラグビー
▽
陸上競技
▽
サッカー
▽
アメフト
▽
スケート
▽
卓球
▽
その他の競技
▽
特集
読者アンケート
お名前
メールアドレス
コメント
ご意見ご感想ご要望など、ご自由にお書き下さい。
卒業記念特集(25) 中野友加里
心に残る演技を
大学生活最後の試合となった、世界選手権。中野友加里(人)は今まで自分がしてきた練習を信じ、フリーの演技に入った。
初めて世界選手権に出たときと同じ最終滑走。今季は成功率を格段に上げているトリプルアクセル(3A)、年々安定感を増すスパイラルシークエンス、決して現状に満足せず改良を加え続けたステップ。そして、今や中野の代名詞ともなったドーナツスピン。すべてをミスなくこなし、滑り終えた中野の表情は達成感であふれていた。
早大に入学した当初、スランプに陥っていたと振り返る。入学を期に新横浜へとホームリンクを移し、新しいコーチのもとでの競技生活をスタートした。環境が変わり、転機が訪れたのは2年目のシーズン。スケートカナダで3位に入り、NHK杯では優勝と好成績を残した。目標としていたトリノオリンピック出場は逃したものの、全日本選手権5位で自身初の世界選手権への切符を掴み取った。結果は5位。世界の舞台で戦っていける選手として、多くの人の注目を集めるようになった。以来、中野は日本のトップスケーターの一人としてひた走ってきた。氷上でシンデレラを、ゲイシャを、様々な物語を演じた。中野が目標としていたのは「何年か前にあんなスケーターいたね」といわれるようなスケーター。その言葉通りに中野の演技はたくさんのスケートファンを魅了した。
「努力は裏切らない」。中野は今季の3A成功が続く要因をこう表現した。そして、中野が試合に臨む際に心がけているのは、「練習を信じる」こと、「冷静さを失わない」こと。緊張に駆られた大舞台でこれを実践するのは非常に難しいことだ。しかし、中野は今回の世界選手権で、その言葉を自らの演技で証明してくれた。シーズンで最も大きな試合であるこの大会で、ショートプログラム(SP)、フリーどちらもノーミスの演技。今大会においてSP,フリー共にミスが出なかったのは上位選手の中でも中野だけだ。演技を終えた瞬間、会場はスタンディングオベーション。中野の情熱的な「スペイン奇想曲」は、観客の心に残る演技となった。
この4年間、学業と競技生活を両立しながら世界で戦ってきた。その集大成が、卒業を間近に控えた世界選手権での自己最高となる4位入賞。表彰台に上ることは叶わなかったが、自分の満足のいく演技が出来たという達成感からか、表情は晴れやかだった。ひとまずシーズンを終えたが、今後も中野の挑戦は続く。もっと観ている人の心に届く演技を。その理想に近づくため、これからも中野は滑り続ける。
(高杉沙樹)
wasedasports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は早稲田スポーツ新聞会に帰属します。
なお学校長期休暇中のお問い合わせには応じられませんのでご了承をお願いします。
(c)2001-2008,waseda sports press