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2007年度卒業記念特集
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卒業記念特集(28) 権丈太郎
主将の品格
2008年1月12日、国立競技場に歓喜の雨が降っていた。早大ラグビー蹴球部は2年ぶりの大学王座を奪還。ついに悲願の優勝歌『荒ぶる』をうたい上げた。そしてそこには、大きなことを成し遂げた者にしかできない、達成感にあふれた表情でたたずむ権丈太郎主将(スポ)の姿があった。
昨年の大学選手権決勝で敗戦を喫し、王座奪還が絶対使命となった今季。権丈は計り知れない重圧を背負いながらも、第90代目主将として使命を果たした。中竹竜二監督(平9人卒)も「キャプテンの中のキャプテン。みんなああいうキャプテンを目指すべき」と惚れ込む主将・権丈とは一体どんな人物なのだろうか。
福岡・筑紫高時代からそのキャプテンシーは折り紙つきだ。高校日本代表にも名を連ね、早大入学時には新人総代を務めている。とはいえ、推薦入学者では異例ともいえる花園出場経験なしという経歴の持ち主。1年生ながらアカクロに袖を通すも、出場時間はごくわずか。定位置を獲得するには至らなかった。2年生になっても、同期の五郎丸歩、畠山健介(ともにスポ)がレギュラーとして飛躍していく中でフランカー・NO8・ロックとポジションを転々とし、プレーヤーとしての模索の日々は続く。ようやく花開いたのは3年生になってからだった。
決して華やかなプレーをするわけではない。それでも主将は権丈しか考えられなかっただろう。
それはひとえに、「Mr.真面目」(三井大祐=教)と仲間が称するほどの権丈の人柄にある。「私生活は絶対にラグビーに出てくる」と、まず一人の人間としてのあり方を部員に求めた。練習で、普段の生活で、常に全力で。もちろん、自ら率先してその信念を体現。それが『勝』につながるからだ。権丈はことあるごとに『勝』という言葉を掲げてきた。「ワセダは、勝つことが全てなので」――信念は見事に、王座奪還という形で結実することとなる。
信念を貫き通したワセダでの4年間を胸に、卒業後はトップリーグ・NECへ。何があっても、この信念は揺るぎはしない。ワセダの誇る「キャプテンの中のキャプテン」の、新たな挑戦が始まろうとしている。
(圷 萌奈)
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