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2007年度卒業記念特集
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卒業記念特集(10) 池野拓
道しるべ
「日本一」を目標に掲げ日々練習を重ねる早大米式蹴球部・BIG BEARS。今年度そのチームを率いてまとめあげたのが池野拓主将(スポ)だ。
アメリカンフットボール(アメフト)との出会いは16年前、6歳のとき。アメフトと共に歩んできた人生だった。昔から試合が大好きで、今まで当たったことのない人間と試合することが本当に楽しかった。池野自身にとってアメフトとは、生きるうえで「道しるべ」となるもの。アメフトがあったからこそ今自分がここにいるという。高校で2度日本一を経験した実力を持つ池野が選んだ道は、早大進学。アメフトの名だたる名門校をよそに、池野はまだまだ発展段階であったBIG BEARSへの道を決めた。その理由は「上を目指せる、勝っていないチームに行った方が自分の影響力が強い」から。2002年に東西大学王座決定戦である甲子園ボウルに初めて出場したものの、BIG BEARSは関東リーグの中でもがく挑戦者であった。自身の言葉通り、試合には1年生からOLでレギュラー出場し、常にチームに貢献する欠かせない存在感を放ってきた。
4年生がチームの方針を決め、運営し、チームを勝たせる責任を負うBIG BEARS。最終学年で主将の大役を担った池野は、「4年間で一番印象に残っているシーズン。全てに力が入った状態で、一日一日を大切に過ごしてきた」と、この一年を振り返った。一方、池野が昔から感じているアメフトの楽しさ、高揚感が失われることはなかった。毎日のようにコーチや同期と連絡を取り合う運営面も苦ではなく、試合でも対戦することの楽しさは忘れなかった。自分がグラウンドで魅せ、モラル面でもきちんとした生活で自分が模範となるような態度を。人としても選手としても後輩の見本となるように、主将という立場を意識してきた。
ここ数年、日本一の挑戦権を得る前に立ちはだかるのが法大のカベだ。リーグ戦最終章、対法大。拮抗する試合の中、5回ものタイブレークの末にまたもや法大のカベの前に屈した。その後1週間は涙が止まらなかったという。負けた時の悔しさ半分、BIG BEARSでのプレーが終わってしまった寂しさ半分。池野にとってBIG BEARSはそれ程「かけがえのないもの」になっていた。
卒業後は仕事との兼ね合いのためアメフトを続けるかはまだ未定だ。卒業とともに16年間のアメフト人生に一区切り打つこととなる。背中で語り、態度で示し、言葉で導く。主将を全うした池野は、BIG BEARSの軌跡に確実な足跡を残したはずである。
(田中友恵)
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