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wasedasports.com >  2007年度卒業記念特集 >  原田龍之介


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 卒業記念特集(19) 原田龍之介 



 「スタートはこれから」

原田  「学生の大会だったらいつもトップを走れる。負ける気はしない」。 そのずば抜けた風を読む力で“神”と呼ばれた男、早大ヨット部主将・原田龍之介(スポ)はこう言い切る。風、波、潮流などありとあらゆる環境に大きく左右されるヨット競技においてどんな条件でも常にヨットを走らせることはいかにすごいことか。

 今では全国一の実力をもつといっても過言ではないほどの強豪校となった早大も、原田が入学した当時は全日本学生選手権(インカレ)で入賞することもないほどの弱小校だった。そんなヨット部に変革がおきたのは、現監督である畠山監督、そして小松コーチが来てからだ。今までは口だししなかった日常生活の細かい言葉使いから私生活に至るまで、すべてを徹底指導。それはチームの距離を縮め、練習への意識改革にもつながっていった。実力のある選手が頭角をあらわし、2年のインカレでは3位、3年で準優勝。チームの成績は徐々に上向いていった。そして原田が主将となった昨季、関東大会では歴史的春秋制覇を達成。「全日本制覇」は部員全員が思い描き、また達成できると信じていた目標だった。しかし、思いは叶わなかった。行われたのは4レースのみ。何艇かの失格を最後までカバーすることは出来なかった。「悔しい」。天候のせい、環境のせい、運営側の責任など、大会後様々な批判が飛び交う中でも、原田は自分たちの余さを痛感していたという。

 そしてインカレ2日後に行われた北京オリンピック選考会。ナショナルチームが数多く出場する中、5日間を終え首位にたっていたのは原田だった。「最初から(北京に)いけるなんて全然思っていなかった」が、トップにたち意識すればするほど苦しくなっていった。学生の大会の首位とは比べ物にならないほどのプレッシャーに「食事も喉を通らなくなる」。6日目には、ついに2位へ転落。最終日、「強風では絶対に勝つ自信があったがどんなに頑張っても徐々に遅れていった」。この大舞台で原田が感じた学生と社会人の実力差は、自分への自信の差であったのかもしれない。

 最後のインカレ、オリンピック選考会で味わったのは勝負の厳しさ。実力があってもその中で結果を残すことの難しさだった。この経験が原点。4年後、次の目標はもはやオリンピック出場じゃない。次は金メダルを目指して。「スタートはこれから」。

(飯田唯) 






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