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2005年度卒業記念特集
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卒業記念特集(19) 武内晋一
He makes it happen
これが大学野球か―。私は入学して始めて早大の試合を見たとき、そう思った。高校野球の試合とは次元の異なるレベル。そこには、3番・武内晋一(人)の姿があった。
大学No.1スラッガーと言われた男は、ネクストバッターズサークルでの素振りの音からしてすでに異彩を発していた。左打席に入ると、右足で地面を慣らし、シュッ、と素早くバットを一度持ち上げるポーズを取るのが、武内の打撃の際の「儀式」。構えると、鋭い眼光で「獲物」を捕らえる。威圧感。相手は思わず萎縮してしまうだろう。あとは、向かってくる格好の棒球を一閃するだけだ。
怪力から生まれる打球のスピードは、プロ顔負けであった。全力で引っ張ったファウルボールは、毎回観客をどよめかせた。ぐんぐんと伸びる弾道は、武内にしか描くことのできない芸術だ。
東京ヤクルトスワローズに入団すると、オープン戦でいきなりスタメン出場。しかし凡退が続き、先輩との熾烈なポジション争いもあって、控えに回るようになってしまった。武内の実力はこんなはずではない。大学野球で見せたあのプレーなら、絶対に通じるはずだ。私は今日それを確かめに、神宮球場へと足を運んでみた。
そこで目にしたものは――。なんのことはない。勝負強さ、強烈なスイング、そして打球の速さはプロに入っても変わっていなかった。第2打席では一塁を強襲する痛烈な安打、第3打席では同点の犠飛、第4打席では流してフェンス直撃の適時二塁打。外野と一塁の守備も卒なくこなし、武内本来の実力をのびのびとアピールしていた。何も心配することはなかったようだ。
毎回のように出塁する青木宣親(平成16人卒)、勝負強く繋ぐ田中浩康(平成17社卒)、全ての走者を還す武内。早大を4連覇に導いた核弾頭たちが、神宮で躍動する姿をこれからもまた見ることができるのはうれしい限りだ。相手がプロの大先輩であろうと、エースであろうと、関係ない。チームのスローガンは、「Make it happen!(やってやろうぜ!)」。そう、武内ならやってくれる。その眼で、そのバットで、全てを「捕らえる」。
(牧野賢志)
◆武内晋一の4年間全シーズン成績◆
試
打
安
本
点
球
盗
失
率
2002年春
12
43
8
1
5
4
1
0
.186
2002年秋
11
42
11
2
7
5
0
0
.262
2003年春
11
42
17
2
17
12
1
0
.405
2003年秋
10
30
8
1
10
14
0
0
.267
2004年春
14
53
16
3
9
9
0
0
.302
2004年秋
11
33
9
1
6
13
2
0
.273
2005年春
15
55
13
2
10
13
2
0
.236
2005年秋
13
47
20
0
9
12
5
0
.426
通算
97
345
102
12
73
82
11
0
.296
武内選手の卒業インタビュー記事は、下のリンクからご覧いただけます。
【特集】平成の最強打者、武内晋一の4年間へ
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