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2005年度卒業記念特集
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卒業記念特集(2) 中島幸紀
ワセダで育った最強投手
昨夏、創部40年目にして悲願の全日本大学選手権(インカレ)初優勝を果たしたソフトボール部。その優勝を決めた瞬間、中島幸紀(人)はマウンド上でVサインを空へ高々と掲げていた。
「優勝の瞬間は喜びよりもホッとした気持ちの方が大きかった」。1年時のインカレでは3位、翌年は準優勝。3年時はまさかの2回戦敗退。なかなか優勝という二文字が手に入らなかった3年分の悔しさ、そして優勝して当たり前という下馬評の中でのプレッシャーから解放された瞬間だった。
マックス125キロの速球とドロップボールなどの変化球を、絶妙なコントロールで使い分け、打者を翻弄する。日本代表にも選出され、プロ野球の試合での始球式をしたりと、その投球は4年間で名実ともに日本トップレベルとなった。その影にあるのは、「自分で納得が行くまで練習する」と言う圧倒的な練習量だった。自分の投球フォームをビデオに撮影し、キャッチャーへも常にアドバイスを求めフォームを安定させた。また、雨の中、風の中など様々なコンディションを想定しての練習も重ねてきた。
そして、最後のインカレでつかみ取った優勝という栄冠。雨の中で行われた決勝戦も「不安はなかった。むしろやってきてよかったと思ったし、ああいう日のほうが相手とのピッチングの差が出て、見せつけることができる」。自分を、そして仲間信じてきたからこその発言だった。
また、最終学年となってからは、プレーだけではなく、日常生活での言葉、行動すべてで後輩を引っ張った。「皆で戦う。それがソフトボール」。集団競技である以上、ひとりでは何もできない。チームとして勝つために、選手として、人としての在り方を自らの姿で後輩たちに示してきた。「この積み重ねでいい後輩を育てていく。これがワセダのソフト部なんです」と語る中島。OBや保護者など、支えてくれている人々への感謝の気持ちも常に口にしていた。中島たちが作り上げた最高のチームは、連覇へ向けて新しい一歩を踏み出した。
ソフトボールとは「色々な意味で自分を成長させてくれたもの」。ワセダでの4年間は中島を一回りもふた周りも成長させたに違いない。
(川崎恵美茉)
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