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2004年度卒業記念特集
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卒業記念特集(4) 西脇雅仁
氷上のエース
「勉強しなくてもいいからホッケーだけやってろ」。
小学1年生のときに先生から言われた言葉だという。小学生のときにしかも低学年で先生に言われたことを覚えている。よほど衝撃を与えた言葉だったのだろう。そしてその時すでに他人とは違う何か飛びぬけたものを持っていたのだろう。彼がひとたびパックを持つと、何かしてくれるんじゃないか、観客にそう思わせるほどスピードのある華麗なプレーで魅せてくれる。西脇雅仁(社)。トリノ五輪予選日本代表に選出され、大学ホッケー界にとどまらず日本のアイスホッケー界にその名を知られるFWだ。
釧路で生まれ育った。アイスホッケーを始めたのは幼稚園の終わり。小学、中学でも続け、強豪・釧路緑ヶ岡高(現・武修館高)に入学。1年時にはジュニアの日本代表にも選抜されていた。高校卒業時は他大への進学を考えていたが、担任のすすめとあこがれの存在でもあり中学時釧路選抜のチームメイトであった小原大輔(現コクド)と一緒にプレーしたいという気持ちもあり早大の門を叩いた。
もともとはCF(センターフォワード)だった。しかし上級生に同じポジションの先輩がいたためRW(ライトウィング)に転向した。そして小原とセットを組むようになって「自分の中にあるものを引き出してもらった」。4年間でMVP、ポイント王、ベストFWすべてのタイトルを手に入れた。しかし有終の美を飾ることは出来なかった。4年時、春の関東学生選手権で優勝し、迎えた秋の関カレ決勝で明大と対戦することになった。第2ピリオドまで3−2で早大がリード。このままいけば「2冠」達成だった。しかし第3ピリオド、放ったシュートがポストに当たってゴールのライン上にパックが流れ、取り合いとなったルーズパックが明大に奪われそのまま同点ゴールをきめられ、結局逆転され敗れた。「もしあのゴールを決めていれば、4−2になって試合の流れは変わったと思う」。自身のタイトルよりもチームの勝利を考えていた西脇にとって「悔いの残る」シーズンになった。しかし早大にいることで「ホッケーは一人だけではできない」ことを学んだという。他の早大での経験も今後のプレーに生かされていくだろう。
「僕そのものです」。西脇選手にとってアイスホッケーとはと尋ねるとこう答えた。卒業後は日本製紙クレインズで競技を続ける。「まずは試合に出たい」というが「新人王も狙う」というどん欲な姿勢も見せた。過去、入団1年目で新人王はいない。そして1年間日本でプレーした後、視野を広げるため「海外にチャレンジ」する予定だ。いつか日本の西脇から世界のNISHIWAKIへ。その道は長く険しいものかもしれない。しかしどんなときでも彼が彼「そのもの」であるアイスホッケーで輝き続けることを私は願ってやまない。
(高本睦美)
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