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  卒業記念特集? 竹内智一 

 四連覇を陰で支えた男

  日本学生野球協会が「学生野球の範とする立派な業績をあげた人」として2003年度の表彰選手73名を選出した。東京六大学リーグから 選ばれたのは比嘉寿光でも、鳥谷敬でもなく、早大野球部学生コーチの竹内智一。学生コーチの表彰は史上初となる快挙だった。

 竹内は鎌倉学園高時代にマネージャーを務め、その頃から指導者を目指していたため、学生コーチをやろうと早大野球部に入部。チームが 「勝つ」ことを最優先に考え、チームが「勝つ」ために尽くした。東伏見のグランドでは誰よりも大きいな声を出し、部員全員に目を行き届か せ、選手一人一人に的確なアドバイスをする。そのために、デジタルカメラを手に練習に挑むこともあった。学生コーチは新人監督でもあるた め、若手の育成にも力を注ぎ、昨年春にはチームの指揮官として新人戦優勝も果たした。そして、神宮球場では誰にも譲れないポジション、三 塁コーチを務めた。チームが好調だった昨年は得点シーンが多く、大きく手を回す竹内の姿を何度も見ることができた。重要な判断を必要とす るこのポジションは10人目選手と言っていいだろう。「自分のミスでチームに迷惑をかけると辛い」と言うものの、醍醐味として挙げた「一 緒に練習してきた選手が活躍してくれること」を一番近くで見てきたのだ。

 しかし、もちろん苦労もあった。同学年は一年の春からレギュラーの選手も多く、まとまりのない個性派集団。「友達としては言いたくない こと、したくないこともチームのために実行する」ことが必要だったのだ。その結果がチームをまとめ、四連覇への原動力の一部となった。 「勝つ」という最大の目標を達成、今ではぶつかり合ったチームメイトが仲間となれた喜びをかみしめている。チームを陰ながら支え、野村徹 監督(昭36政経卒)の右腕として活躍した10人目の選手竹内は今までの努力、経験を生かし、今春社会人としての一歩を踏み出す。
(大森麻衣) 
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