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 第27回関東学生グライダー競技会 12月17日〜23日 埼玉・妻沼滑空場



 全日本出場を決める

離陸直後のWP機
 12月17日〜23日に埼玉県熊谷市の妻沼滑空場で開催された第27回関東学生グライダー競技会で、早大は団体で早稲田LSチームが4位、早稲田23チーム5位に入賞し、来年3月に行われる第52回全日本学生グライダー競技選手権に駒を進めた。

 6日目時点で早稲田LSチームが4位、早稲田23チームが5位と、8月に行われた東京六大学対抗グライダー競技会(六大学)で優勝した早大にしては少し出遅れて迎えた最終日。地上では10mと、大会の安全基準すれすれの強風が吹き荒れた。この強風を追い風に変えて挽回したい早大は早稲田LSチームの和田悠佑(法4=東京・成城)を中心にポイントを狙いに行くが、やはり風が強すぎたのか、この日は誰も周回を重ねることができず、ポイントを取れないままフライトを終え、それぞれ4位、5位という成績で大会を終えた。

着陸するWW機
 大会を振り返って渡邉孟士(先理4=北海道・札幌西)は「六大学の時は優勝できて今回は優勝できなかったのには、他大学の選手がすごく成長している」と他大の戦力が上がったと感じたようだ。個人で5位という結果を残した和田は「個人を狙わずに、団体で勝つ」と自分の成績よりもチームプレイを重視し、チームのボトムアップを今後の目標に掲げた。また、早大がライバルとしている慶大が団体で1位2位と最高のかたちでこの大会を終えたことに対して、これからチームを引っ張っていく小柳良太新主将(教3=茨城・土浦二)は「非常に悔しいので早慶戦では倒したいと思います」と全日本と同時期に行われる早慶戦への意気込みを見せた。早慶戦で慶大に勝つためにはチームの底上げが必須。いかにして仲間同士の連携、意思疎通ができるかどうかがカギとなるだろう。3か月という滑走路を経て、テイクオフした先に見えるのは――。

(記事 鈴木維倫、カメラ 和田真朱乃) 

◆結果
▽団体
4位 早稲田LS 2322点
5位 早稲田23 1776点

▽個人
5位 和田 1067点


◆コメント
渡邉孟士(先理4=北海道・札幌西)、和田悠佑(法4=東京・成城)、田中雅士(先理4=東京・佼成学園)、小柳良太新主将(教3=茨城・土浦二)
――大会を振り返っていかがですか
小柳 今回目標にしていた全国大会(全日本学生グライダー競技選手権)への進出と早慶戦のための練習ができたと思うので、有意義な大会だったと思っています。
渡邊 六大学(東京六大学対抗グライダー競技会)も同じようにやっていたのですが、六大学の時は優勝できて今回は優勝できなかったのには、他大学の選手がすごく成長しているなと感じています。慶大をはじめ日大の選手も他大学が伸びてきているなかで、自分たちも負けないように頑張らないと早慶戦で勝てないと思います。
和田 もちろん全国大会へは進出したいので、自分の役割はまず1番手として全国大会へのチケットを手に入れるということでした。それに関しては一発でその義務を果たせたので良かったと思います。個人で5位に入ってしまったということが何よりも不本意な結果で、本来なら自分の名前があるべきではなく、田中や櫻井(雅之、人4=神奈川・外語短大付)など、仲間の名前があるべきであったところを、なぜか自分が5位に入ってしまったことに、まだまだ早大は層を厚くする必要があると感じています。
田中 エースパイロットの優先順位を下げて、育てる選手を飛ばすというかたちで今大会は取り組んできました。ことし感じたのは他大学の選手が強くなっているということです。関東大会はわりと条件が良かったのですが、それでも運も多少関係してこのような結果になったと思います。自分たちは早慶戦の時にどのパイロットが飛んでも必ず周回できるようにすることが今後の目標になってくるので、課題ができたと思っています。
――今大会は練習という位置付けだったのですか
小柳 そうですね。私たちのことしの目標が早慶戦で優勝することで、ことし監督が代わったのですが、監督が4月にそう出されて。それを私たちも理解して、頑張ってきたので、今大会は最終目標である早慶戦に向けての経験の場でもありますね。
和田 そのための戦略や選手起用の方法も、勝つためではなく、いかに訓練効率を上げていくかというかたちでやっています。
――今大会の条件はいかがでしたか
小柳 やはり、上と下の気温差が大きいほど、上下で対流が起き、それがグライダーが上に上がる力になります。きょうに関して言えば、冷たい空気が関東の方まで降りてきていて、そんな中で日射が入れば、下のエネルギーとの対流が起きていると。でもきょうはそれ以上に風が強すぎて。一応安全基準ぎりぎりでの最終日となりました。そういった中で(きょうは)慶大が1周できた日で、他は周回、ポイントもできませんでした。
――強風で機体が大きく揺れていましたね
小柳 自家用操縦士のライセンスを持っている時点で、このくらいの風では飛べなくてはいけません。一番風の影響を受けるスポーツなので、常に風の状況を見て、風に合わせたフライトをできるようになって初めて自家用操縦士になれると思います。
――ライバル慶大には差をつけられてしまいました
小柳 非常に悔しいので早慶戦では倒したいと思います。それしか考えていません。いまの時点では実力で負けているといっても過言ではありません。いまこうやって大きなことを言っていますが、ここから1、2、3月と練習の中でいかに成長できるかが、勝てるかどうかはそこに懸っていると思います。
――下級生の新しいパイロットの様子はいかがですか
大会で1年生がパイロットで出場するということはありませんが、1、2、3月で選手もレベルアップしつつ、部全体で1,2年生も一緒にレベルアップして早慶戦を迎えたいと思います。早慶戦はフライトする選手はもちろんですが、クルー全体でも戦う勝負なので、これから一緒にレベルアップしていきたいです。
――渡邊選手、田中選手はチームリーダーとして
渡邊 全国へ行くために点を取るということは初日で大丈夫だったのですが、僕らは5人のチームなので誰から飛ばすのがいいのかとかを考えなくてはいけなくて。そこは迷うところも多かったですし、他のチームに比べたら1人あたりのチャンスは少ないのですが、その中で4人が結果を出すことができたのは良かったと思います。
田中 自分も3人の選手の中で、いかに成長すべき選手が成長できるかということを目的にして飛ばす順番などを考えていたのですが、その人を飛ばしすぎてしまったりと、飛ばし方のミスも少しありました。ですが基本的な経験を積むということはできたと思っています。
――代替わりを終えたということで、4年生から新しいチームに伝えたいことはありますか
田中 4年生としていま頑張っている姿を下級生に見てもらいたいです。技量としても見習ってもらいたいこともあるし、自分たちの意志を後輩にしっかり伝えていかなくてはと思っています。
渡邊 まず、安全にやってもらいたいということが一番です。グライダーってもっともっと広い世界があるので、少しでも多くの下級生がそれに触れられるような部活になってくれるといいと思います。
和田 今大会も1番手から飛ばしていたら、結果は早大のワン・ツーフィニッシュになっていたと思います。とはいえチームで戦わなければ全く意味がありません。だからこそ、練習という言い方をしましたが、誰ひとりも残さずに飛ばして、良い時間の条件を使わせて、みんなで勝つと。全員で均等にスコアをあげていくようなプレースタイルを今回やったので。もしそのやり方で、4位や5位という結果になったとしても、このやり方は早大の取るべき方向性であるので、そのことは忘れないでほしいと思います。結果そのものよりも、チーム力であったり、チームワークであったり、仲間を大切にする意識を後輩に伝えたいです。
――和田選手は個人5位という結果についてどうお思いですか
和田 特に条件の悪い大会は、良い条件の出る時間が限られていて、その時間帯に飛べるパイロットは各チームに1人、ないしは2人ぐらいしかチャンスが回ってこないものです。それを下位番手のものにそのチャンスを使わせたのですが、そういった選手が得点をして、自分以上の点数を取ってほしかったです。自分が1番になりたかったという思いはなくて、むしろ(上位を)早大で埋め尽くして、自分は8位9位くらい、という結果を今大会では理想としていたので、それに対して残念だったと思っています。
――3月に向けて一言ずつお願いします
小柳 主将という立場なので、選手としてのレベルアップのみならず、みんなでレベルアップして早慶戦を迎えたいです。
渡邊 時間も限られているので、悔いの残らないようにやりきりたいです。
和田 とにかくボトムアップで。個人を狙わずに、団体で勝つ。そういったチームをつくっていくたいと思います。
田中 あと3カ月しかないので、できる限りの準備をして早慶戦で絶対に後悔のないフライト、パフォーマンスをしたいと思います。








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