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 新入生歓迎号



 4・12いよいよ開幕 4連覇だ

一面  新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。近年ますます目覚ましい早大体育各部の活躍は、学生スポーツの枠を超え、多くの人々の注目を集めています。中でもとりわけ有名なのは、斎藤佑樹(教2)擁する野球部。充実の投手力で4連覇を狙う早大野球部の初陣は、4月12日の東大戦と目前です。偉業に挑む選手たちを後押しするべく、神宮球場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。


 「野球選手としても人間としても自分はまだまだ未熟。大学で成長したい」。高校3年の秋、斎藤佑は大学進学を表明した会見でこう語った。進学は、高校入学当初から決めていた道。会見では、プロ入りにも心が揺れたと正直に語ったが、野球の技術を磨くだけではなく、人間としても成長できる場を求めて、最終的に早大への進学を選んだ。

 入学からはや1年、『文武両道』を掲げる早大野球部での生活は、まさに斎藤佑が望んでいた日々そのものだろう。ひたすら野球に没頭することだけを考えるなら、待遇や環境面でプロに負けてしまうことは否めない。それでも、斎藤佑は多様な価値観を持つ友人と増え合えるいまの生活にそれ以上の価値を感じている。高校までと比べ、専門的な内容が増える大学での勉強は「自分のしたいことができるから、身に付くような気がする」。授業時間は長くなったが、「集中できてます」と満足げに振り返る。一方で、授業中に先生におしかりを受けるという、ある意味貴重な経験も味わった。まじめに受けていたつもりの授業で先生にチョークを投げ付けられ、教室退出を命じられたというのだ。しかし、本人は「むかついてるか? いや全然です。それもいい経験って感じ」と笑う。プロならではの世界があるように、大学でしか経験できないこともある。その一つ一つを満喫していることが、楽しそうな表情から伝わってきた。

 もちろん一投手としての歩みも順調そのものだ。東京六大学野球に活躍の舞台を移しても、2季連続の最多勝利、ベストナインのほか、秋には最優秀防御率にも輝き、個人タイトルを次々獲得。中心選手として、チームをリーグ戦3連覇、33年ぶりの全日本大学選手権優勝に導くなど、ルーキーイヤーとは思えぬ活躍を見せた。しかし、この成績に満足することなく、この冬からは大胆なフォーム改良に着手。沖縄キャンプでの投げ込みで一応の完成を見た新フォームは、ここまでのオープン戦での快投ぶりを見れば、有効なのは明らか。新たな背番号も高校以来となる『1』に決まり、実質エースとして、今年さらなる活躍が期待されている。

 迎えた2年目、目標はもう決まっているという。「単位も取って、もちろん4連覇もしたいっすね」。さらに「やっぱり神宮は学生でいっぱいにしたいんです。一人でも多くの人に神宮へ来てほしい」と思いは尽きない。プロ入りを選んだ同年代のライバルたちといつか再会するそのときに、自分の選んだ道が間違いではなかったことを証明するためにも、大学でやらなければならないことはまだまだたくさんある。欲張りな目標はその決意の表れに違いない。

(平野麻理子) 


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