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 1月号 第84回東京箱根間往復大学駅伝(1月2・3日 東京・大手町〜神奈川・箱根町)



 新春の箱根路に吹き荒れた 早大旋風

一面  昨年の総合6位は序章にすぎなかった。12年ぶりの往路優勝、総合2位。ついに今年強いワセダが帰ってきた。一時は出場が危ぶまれた竹澤健介(スポ3)が痛みをこらえながらも3区・区間賞を獲得すると、山上りの駒野亮太駅伝主将(教4)、下りの加藤創大(スポ2)の二人もそろって区間賞を受賞。故障者を多く抱えながらも、逆により一層団結力を見せた早大は、全員駅伝で久しぶりの栄冠をつかみ取った。

 右にカーブをとったとき、駒野の視界に長年待ち焦がれた往路優勝のゴールテープが飛び込んできた。「普通にゴールするだけじゃ面白くないな」。胸のWを数回叩き、ナンバーワンを示す指を空へと突き上げた。シード落ちを経験し、低迷期が続いた早大。それでも支えてくれていた人がいる。恩返しの思いから自然と出たパフォーマンスだった。

 主将として駒野は「総合優勝をするために何をするか考えていこう」と常に問い続けた。それに反する行動をとる者には厳しい言葉も掛けた。 大会3週間前、部内では故障者が続出。その中にはエース竹澤の名も。だが、チームは動揺を見せなかった。「竹澤が駄目なら自分がっていう選手がいっぱい出てきてくれた」(駒野)。

 迎えた1月2日。1区の尾崎貴宏(教2)がトップと4秒差の好スタートを切る。エース区間の2区では急きょ抜てきされた高原聖典(人2)が、強豪校とそれ程差がない12位で竹澤へとつなぐ。一時は出場が危ぶまれたエースは痛みで顔をゆがめながらも7人抜きを達成。区間賞の走りで一気に5位まで押し上げた。4区の中島賢士(スポ1)も堂々とした走りで6番目に小田原中継所へ。「どんな一で来ても最高の走りをしよう」と決めていた駒野は序盤から攻めていき、一気に4人を抜き去った。13キロ手前で駒大・安西との主将対決も制し、トップを独走。山の神とうたわれた順大の今井(現トヨタ自動車九州)の記録に7秒差まで迫る1時間18分12秒で往路優勝のゴールテープを切った。

 「何番でもいいからいつもどおり走っておいで」。翌日、今度は選手たちの緊張をほぐすため駒野は格中継所へと奔走した。「自分たちの練習は間違っていなかった」と往路優勝が6区・加藤に自信を与える。研究を重ねたコース取りも決まり、スタート時は1分14秒だった駒大との差を3分11秒へと広げた。9区で惜しくもトップの座を明け渡すも、10区・神澤陽一(理工2)が2番目で姿を現すと大手町には歓喜の輪が広がった。 12年ぶりにつかんだ往路優勝、総合2位は「しっかり全員が仕事をしたから」(駒野)取れたもの。総合優勝こそ逃したが、駒野が主将として掲げた目標は確かに実を結んだ。

(藤田絢子) 


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