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 早慶サッカー号外 



 「ワセダサッカー」で示せ 黄金世代

一面  黄金世代――大学サッカー界の至宝・兵藤慎剛主将(スポ4)を中心とした4年生は、まさに最強にして最高のメンバー。その輝きを表すには、『黄金世代』この言葉が1番似つかわしい。このメンバーがそろっていて、何も起こらないわけがない。今夜、国立競技場に何度『紺碧の空』が鳴り響くことか。きょうの早慶戦は、記録にも、そして記憶にも残る一戦になるだろう。

 「うちのチームは結果を残せるだけのメンバーがそろっている」(兵藤)。入学当初から個性が強いと言われ続けてきた学年が、とうとう最終学年を迎えた。今季の早大のメンバー構成をみると、4年生の多さに気付くだろう。その個性は相まって見事な化学反応を生み出し、流れるようなパス回しの『ワセダサッカー』の核となっている。一度そのサッカーがはまれば、誰にも止めることができない。

 2004年(平16)、兵藤たちが入学したころの早大は東京都リーグに属し、名門の看板は埃をかぶっていた。大学トップレベルの関東大学1部リーグでプレーするには、まず2部に昇格しなければならないが、それとは程遠いチームの現状。しかし、兵藤をはじめ、鈴木修人や山本脩斗(ともにスポ4)、金守貴紀(社4)の才能を持ったタレント集団が、1年生ながらコンスタントに試合出場を果たす。若い力はいつしかチームに欠かすことのできないものとなり、2部昇格の原動力となった。

 その翌年も、早大は順調に勝ち星を積み重ねて1部昇格を遂げた。しかし、3年時に挑んだ1部の舞台は「そんな甘いものじゃなかった」(大榎克己監督=昭63教卒)。思うように勝てない日々。厚いカベを打ち砕くための答えは「まだ層が薄い。チーム内での競争が必要」(兵藤)ということだった。それに応えるかのように奮起した4年生の台頭。「やれるぞっていうのを監督にアピールしたかった」という首藤豪(スポ4)や「チームの底上げが自分の役割」という藤森渉(教4)など、レギュラー定着は今季からであるが、試合ごとに成長を遂げる選手の活躍が、チームに勢いを与えた。

 しかし今季、いまだチームは悪戦苦闘している。関東大学リーグでは前期を終えた段階で4位。大学サッカー界にある3大タイトルの一つ、総理大臣杯全日本大学トーナメントにいたっては関東予選で敗退。

 ここで終わるわけにはいかない、ワセダのサッカーはこんなものではない。才能を遺憾なく発揮するタレントの輝きと、Bチームから這い上がってきた努力家たちの輝き。2つの光が融合すれば、4年生の放つ光は『黄金』となる。「早慶戦のキーマンは、4年生全員」(兵藤)。意地とプライドを持って圧倒し、『黄金世代』をきょうここで証明したい。

(菊地梨絵子) 






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