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集いし精鋭紺碧の空へ 堂々出陣

体育各部の新入生が早稲田の街を行進する新人パレード。日本でのガードの既成概念を打ち破るバスケットボール部の太田匠(スポ)や、U19日本代表での実績を持つア式蹴球部・渡邉千真(スポ)らを始めとする優秀な新人たちが今年も早大に集まった。なお、選手宣誓は野球部・甘井謙吾、卓球部・塩野真人、渡邉(すべてスポ)が行う。
とりことなる。ようやく世界に対抗できる素材が誕生したと、感動すら覚える。アメリカ人の父から受け継いだ外見は人の目を引くには十分だが、太田にはそれ以上に、内面から溢れる圧倒的な存在感がある。
フィジカルの強さ、キープ力、突破力。田臥勇太(ABAロングビーチ・ジャム)に代表される小柄でスピードを持ち味とするガードが多い日本バスケット界において、世界基準190センチのガード・太田は異色だ。3月に行われたA代表選考合宿に招集され、「彼のことはよく気にかけている。絶対に(代表の)ガードになれなければならない選手」と、ジェリコ・パブリセビッチ日本代表監督も注目する太田のガードデビューは、高校2年時の総体だった。3回戦、競ったスコア。コーチはガード経験のない太田にゲームメークを託した。この賭けは当たり、チームは大一番に勝利。さらには初の全国ベスト4という快挙を達成する。
強豪校の誘いがいくつもあった中で早大に入学したのは、英語の力をつけるため。その瞳の先にあるものは、言わずと知れたバスケットの本場、アメリカである。「大学よりもさらに先のことを考えて取り組んでいるから自分に厳しい」。菅原洋介主将(人4)は彼のことをそう評するが、「ずっとバスケットが大好きで、いつかNBAに行きたいと思っているから、もう当たり前のこと」と、当人にその意識はない。
今月25日からは関東学生選手権、その後にU24日本代表の選考合宿が控えている。太田はここからが「ようやくスタート地点」だと考えている。「A代表の選考の時『全力を出せていない』と監督に言われました。もちろん自分では出せていると思ったけれど、監督が求めるところまでいけなかった。周りには候補になっただけでもすごいといわれるけれど、もっと力を出してメンバーに入りたかった。これからは自分のできることうぃ全部証明していく」。近い将来必ず日本を背負って立つ彼の言葉は重く、それと同時に未来へのまばゆい輝きに満ちている。
低迷が続く日本バスケット界のため、そして何より自分自身の大きな夢のため、太田は決して歩みをやめない。「今以上に頑張る。努力することを忘れたらもうダメだから」と言い、力強いガッツポーズを見せた。18歳の少年らしい笑顔が自然とこぼれた。
(青木美帆)

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