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 1月号 



 雪辱果たし大学日本一 荒ぶる

 昨季の決勝での敗北から1年。4年連続で同じ組み合わせとなった関東学院大との決勝戦で、早大が31―19で雪辱を果たし、見事2年ぶり12度目の大学日本一に輝いた。序盤から早大有利の下馬評に反する接戦で、一時は関東学院大に逆転を許す。だが、SO安藤栄次(人4)、ロック内橋徹(政経4)の4年生コンビの2連続トライですぐに逆転、一気に突き放した。4年生が中心となった早大がついに、2年越しの『荒ぶる』を国立競技場に響かせた。

 「今日この日、勝つことだけを考えて1年間やってきた」(清宮克幸監督=平2教卒)。昨季の決勝、早大は関東学院大に完敗した。あの時に相手が優勝を喜ぶ姿を眼に焼き付けてから1年、ついに雪辱を果たした。2年ぶり12度目の日本一。そして念願の『荒ぶる』を歌えるときがやってきた。

 早大は今季、大学勢の中でも群を抜く強さで対抗戦、大学選手権を勝ち進んできた。対する関東学院大は、決勝進出危ぶまれるほど苦難の連続。下馬評では早大の圧倒的有利だった。しかし、「決勝は決勝。必ず(関東学院大は)強いチームを作ってくる」(諸岡省吾主将=法4)。選手に油断や、慢心はなかった。

 試合はいきなり早大の先制トライで幕を開ける。BKの展開からWTB内藤慎平(人4)があまりにも簡単にトライを決め、このまま大差の試合になるかと思われた。しかし、どの相手でも圧倒してきたFW戦が今日はうまくいかない。アウトラインは強風で安定せず、スクラムも苦戦を強いられた。そして36分、自陣ゴール前でのキックをチャージされ、トライを奪われるミス。さらに後半9分、SH後藤翔太(教4)のパスを関東学院大SH吉田に奪われ、逆転のトライを与えてしまう。12―14。致命的なミスの連続で、この時間帯では今季初めて早大が追う展開に。昨季の決勝の悪夢が脳裏をよぎる。1年前は、この時間帯から5連続トライを奪われて負けた。

 それでも、焦りはなかった。「修正できたのは4年生の力」(No.8佐々木隆道=人3)。関東学院大のスタメンに4年生が1人しかいないが、早大は9人。昨季の屈辱のほか、多くの経験を積んできた。だから、大舞台での逆境に追い込まれても「いつもの意識で責めることができていた」(清宮監督)。逆転されてからわずか4分後、SO安藤が冷静に相手のスキを突き再逆転のトライをあげる。さらに4分後、ロック内橋が相手ラインアウトのボールを奪い、60メートル独走トライ。今季チームを引っ張ってきた4年生の連続トライで、一気に勝利を引きつけた。そして、31―19で試合終了。選手たちは歓喜に沸いた。この瞬間をずっと待っていた。

 この1年、オックスフォード大戦初勝利、早明戦最多得点、対抗戦開幕3試合連続ノートライに抑えた鉄壁の守備に『史上最強』FWと、諸岡組は数々の歴史をつくった。だが、この軌跡を描いたのはグラウンドで戦った15人だけではない。アカクロを着ることができなかった多くの部員たちも彼らを支え、ともに戦ってきた。「部員133人の進んできた道のりに間違いはなかった」(諸岡主将)。心からそう思える、部員全員でつかんだ優勝だった。

 表彰式後、部員たちに清宮監督、スタッフ、OBがグラウンド上に集まり、輪になって『荒ぶる』を合唱した。国立競技場に響く2年越しの歌。ついに、諸岡組に『大学日本一』の称号が加わった。

(風間俊樹) 






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