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9人全員の力で築き上げた漕艇王国
今や敵なしの連勝を続ける早大漕艇部女子がまた、快挙を成し遂げた。全日本選手権で女子クォドルプル、女子エイトの2種目で2連覇。ほか、女子舵手なしペア2位、女子ダブルスカル3位と個々の漕力、チームの漕力ともに充実し、女子ボート界で早大女子は圧倒的な強さを見せる。勝ってもさらに強さを追求し、戦い抜いたクルーたち。レース後の喜びの笑顔と、全員の胸に輝いた金メダルは、まさに今の早大女子の止まらない勢いを象徴しているようだった。
ゴールした瞬間、クルーの真剣な表情が笑顔に変わった。手を取り合って喜ぶクルーたち。女子クォドルプル2連覇達成の瞬間だった。一昨年から始まったこの種目で昨年、早大は初代覇者・明治生命を破り、日本一という悲願を達成した。「(2連覇という)プレッシャーがあった」(熊倉美咲=人3)と今年は連覇に対する重圧と戦い、それを押しのけて金メダルを手にした。
予選を1位で通過し迎えた決勝。早大は好スタートを切り、レースの主導権を握る。安定した漕ぎで中盤から一漕ぎ一漕ぎ確実に敵を引き離し、後半は早大が独漕。そしてラストスパート。2位の法大に11秒の差をつけ、目標としていた7分を切る6分58秒41の好タイムをマークした。
早大の強さは、失速せずに漕ぎ続けられるコンスタント(スタートとスパート以外の部分)にある。高いレート(1分間に漕ぐ回数)を維持できることと、水中で強く水を押せること。これが疲れを感じさせない女子クルーの伸びやかで安定した漕ぎの理由だ。それを可能にするために高いレートを設定する練習を行った。ほかにも千?を8本漕ぐなど質も量もどこにも負けない練習をこなしてきた。それが日本一になる自信にもつながった。今年のクルーは「自分たちを追い込むタイプだった」と熊倉は振り返る。精神的につらいときもあったが、昨年のクルーより強くなろうと「挑戦的にトライする前向きな」(阿部絵美=商2)努力が見事に実を結んだ。
また、早大女子九人全員で出場したエイトでも2連覇を達成した。昨年の全日本2冠、インカレ(全日本大学選手権)総合優勝、そして今年の全日本2種目2連覇と早大女子の快進撃は続く。次なる目標の夏のインカレに向けて、「勝ちます! 女子部全種目優勝します」(原愛美主将=一文4)と、再び勝利を誓う。一大会、一大会、王者となって新たな歴史を刻み続ける勢いは止まりそうにない。
(廣瀬理沙)
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