|
|
|
執念で早大エイト奪冠へ
葉桜とともに迎える早慶レガッタ。厳しい冬のトレーニングを乗り越え、ここに充実のクルーが誕生した。昨年の対校エイトは、2艇身差で勝利し、順調なシーズン開幕だった。しかし、夏に行われた全日本大学選手権(インカレ)ではまさかの5位で、慶大は優勝。そこからすでに戦いが始まっていた。打倒慶大。そして、大学日本一。この、早慶レガッタで勝利のリズムをつかむ。
「個々の力はここ数年で最高だ」。今年の対校エイトを岩畔道徳監督(平元教卒)はこう評する。クルーのメンバーは、昨年の主力がほぼ残り、強力な新人も加わった。昨年の日本代表・岡本和祥主将(人4)をはじめ、U23日本代表の森将史(人3)、世界ジュニア代表の村上健太(スポ1)と、実績からしても圧巻だ。そして、クルーの中心を為すのは3年生の4人。「お互いが絶対に負けないというライバル意識で、上がってきた」(森)と言うとおり、切磋琢磨(せっさたくま)し合った。このような上級生の姿が、対抗エイトにプラスの影響を及ぼしているのは間違いない。3月に行われた身体能力検査では、昨年の7月に比べ、全体的に向上していたことが何より示している。さらに、「今年の第二エイトは強い」(四谷高広=人3)という声もあり、よきライバルが身近にいる。このような部内競争の活性化が、漕手の力を底上げしている。
一体、何が彼らを突き動かしているのだろうか。それはしばらく手にしていない大学王者への執念だ。昨年のインカレは5位。一方の慶大は、優勝。昨年の早慶レガッタでは、2艇身差で勝利を挙げた早大エイトも、インカレでは慶大にすべてを持っていかれた。それから、およそ半年。大学王者への距離を縮めるべく、厳しいトレーニングを積んできた。冬のトレーニングは、シングルスカルでの個人練習がメイン。個々の漕力に磨きをかける重要な練習だ。今年の内容は「去年よりも上。いいものができた」(岩畔監督)と言う。そして、充実したクルーが結成された。対する慶大エイトは、昨年のインカレメンバーとは大きく異なる。それでも、「慶大は強い。当日もいい勝負になるはず」(四谷)と、決して油断することはない。慶大も、昨年の大学王者という地位に甘んじてはいないだろう。両校の意地がぶつかりあう、まさに早慶戦だ。
川という独特の環境で繰り広げられる早慶レガッタ。それは、ほかのレースとは一味違う魅力がある。大会運営は両校のOBや現役部員。早大と慶大のためだけにあるレースだ。「自分たちの大会だからこそ、負けたくない気持ちも強い」(岡本)。そういう特別な思い入れのある大会で負けるわけにはいかない。そして、シーズンはこの早慶レガッタから始まる。勝って勢いに乗り、王者になるその瞬間まで、爆漕する。
(田中直樹)
|
|
|
wasedasports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は早稲田スポーツ新聞会に帰属します。
なお学校長期休暇中のお問い合わせには応じられませんのでご了承をお願いします。
(C)2001-2003,Waseda Sports Press
|
|
|