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 卒業記念号1面記事 

 復活から常勝へ 早大満開

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんが大学生活を過ごしたこの4年間はテロや戦争など暗い話題が目立ちました。そんな時代だからこそ、より私たちはスポーツに勇気づけられました。ワセダのスポーツでも記録と記憶に残る数々のドラマが生まれました。この卒業記念号では野球部の鳥谷敬(人)を中心に、今日ワセダから旅立つアスリートたちの4年間を紹介します。

 鳥谷敬。卒業を前にして早くもその名がマスメディアから消えることはない。そう言っても過言ではないくらい、日々注目は高まり、もはや語るところのないくらいの情報があふれている。しかしながら、視点を戻し、スターダムへの道を切り開いた鳥谷の大学4年間を軌跡を、今一度ひもといてみることにする。

 2000年(平12)早大のスポーツ振興への取り組みとして大きな変革となった、人間科学部スポーツ科学科のスポーツ推薦入試制度の第一期生として入学。前年度から野球部監督に就任していた野村徹氏(昭36政経卒)の下、1年生にしてスタメン5番に定着すると、開幕2戦目で決勝3点本塁打を放つなど、鮮烈なデビューを遂げる。そして、頭角を現したのが2年の春。後藤(法大卒=現プロ野球西武)の記録に並ぶ史上最年少三冠王を達成する。

 しかし続く秋季では、苦手としていた内角を徹底的に攻められ、成績が上がらないままシーズンを終えてしまう。「あのシーズンが終わってから、自分のなかで野球に取り組む姿勢が変わった」とその後、打撃フォーム改造に着手する。結果、残りの4シーズンでは常に3割を超える打率を残し、4度のベストナインと、早大史上初のリーグ戦4連覇を達成した。通算打点は歴代6位の71打点。「打点は自分がチームにどれだけ貢献しているかが分かる数字だからうれしい」と言うように、鳥谷は常にチームに身を投じるやり方で成長を遂げてきた。76個もの四死球もそれを物語っている。そして、繰り返しこぼれる「チームのために」という言葉の陰からにじみ出てくる責任感は、大学4年間で得た大きな財産の一つである。

 プロ1年目の目標を「3割30本30盗塁」と高らかに掲げた。新人にしては高すぎる目標とも取れるが、「チャレンジしないと上には上がれない」という信念を貫くべく、さらなる境地へと旅立つ。

(吉津卓保)  
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