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第56回早慶対校戦
4月29日 東京・駒沢陸上競技場
逆転勝利も不安残る内容
早 大
慶 大
0
1Q
7
10
2Q
0
0
3Q
3
14
4Q
7
24
total
17
夏を思わせる暑さの中、第56回早慶アメリカンフットボール対校戦(早慶戦)が今年も盛大に行われた。早慶両校の意地のぶつかり合いは、最後まで見るもの全てを圧倒し、スタンドを熱狂の渦に巻き込んだ。一進一退の白熱の試合を制したのは今年も早大。これで、早大は早慶戦3年連続の勝利となった。
伝統の早慶戦。「全てを懸けて臨みます」(趙学来主将=政経4)と試合前、選手からは打倒慶大の声が多く聞かれた。試合は第4Q終了2分前にWR瀧悠太郎(スポ3)がTDを奪い同点に追いつくと、残り1分15秒でDT榊原隆(人4)がファンブルリターンTDを決め逆転勝利を収めた。沸き立つスタンド。ライバルを倒し、喜びの声が聞かれると想像していたが、試合後、選手たちから返ってきたのは反省の弁ばかりで、その表情はまるで勝者のそれではなかった。
序盤、「浮き足立った」と趙主将が言うように、気負いからか本来の動きが見られない早大BIG BEARS。一方、慶大UNICORNSは、早大陣営でゲーム進め、開始早々に先制のTDを奪取。試合の主導権を握っていく。その後、逆転するもリズムに乗り切れず、前半は苦しい時間帯が続いた。ハーフタイムを終え、後半戦に差しかかったころから、QB芳賀太郎(教2)からWR木村洋(政経4)へのパスが通りだし、RB末吉智一(政経1)の積極的なランによるゲインなどにより攻撃のリズムを取り戻した。その流れを最終了間際の逆転へとつなげ、何とか勝利をもぎ取った。
一見、逆転に次ぐ逆転を制し、見ごたえのある試合であるように感じた今回の早慶戦。しかし、プレーヤーたちは不完全燃焼の部分が多く残り、決して満足とはいかなかったようだ。「ワセダとやりたくないと思わせたかったけど、きょうの試合だとそう思わせられるような感じではなかった」とこの日ベストプレーヤー賞に選ばれたWR木村が言えば、OL趙主将も「(慶大も)秋は2倍、3倍になって帰ってくる、今のままではいけない」と危機感を口にした。今年の秋季リーグ戦では同じブロックに所属する両校。またしても激戦は必至だが、次こそは快心の勝利といってもらいたい。
(今泉博敬)
◆コメント
朝倉孝雄監督(=平3商卒)
早慶戦の収穫は、試合に勝ったことだけ。試合内容では、慶応に負けていた。 シーズンインしてからの2ヵ月半は、選手一人一人のパワーアップ、スキルアッ プに時間をかけてきたが、もう一度、基本を見直して、力で押せるフットボールを 築き上げて行きたい。春は残すところあと3試合だが、1試合1試合を大事に 戦っていきたい。
OL趙主将
(試合後の感想をお願いします)試合には勝ちましたが、オフェンスに関しては負けていました。気持ちよくないです。(オフェンスが負けていたとは)オフェンスラインが押し切ることができませんでした。(前半からリズムに乗り切れない印象でした)浮き足立ってしまいました。自分もテンぱってしまって。(試合中はどのような指示を)去年のリーグ戦の一橋大戦が同じ駒沢で、展開も似ていたので、そのときを思い出せと言って鼓舞しました。(試合全体を振り返ると)最後の最後のミスが目立ちました。球際などです。(終了間際は白熱しました)ラストは、絶対負けたくない。死んでも守ると思っていました。(ご自身のプレーは)最悪です。押し込まれました。1プレー1プレー足を引っ張ってしまいました。末吉や木村、瀧に救われました。(慶応とはリーグ戦でもあたりますが、印象は)これまで、いかに慶応を意識するかを課題にやってきました。ワセダである以上負けられないと。闘争心といった気持ちの面では負けていなかったと思いますが、慶応はきょう負けたことで秋は2倍、3倍になって帰ってくると思います。だから、うちもそれ以上の取り組みをしなければならない、今のままではいけないと思います。
WR木村
(ベストプレイヤーおめでとうございます。率直な感想を)もらえて嬉しいです。昨年も有力視されていたんですが、もらうことが出来なかったので。でも、きょうの試合はオフェンスが全然駄目だったし、レシーバーとしてもよくなかったので、オフェンスが賞をもらっていいのかなとも思いました。(きょうの勝因は)勝因というか、最後の得点があったから勝てたので。最初からリズムにのれればよかったけど、慶応の底力が凄かった。他のチームとは違いました。(きょうの試合までにどういった調整をしてきましたか)ゲームプランをしっかり練りました。慶応の弱いところを探って、雰囲気で勝ちにいきました。(今年は慶応と同リーグですが、きょうやってみて手ごたえは)早稲田とやりたくないと思わせたかったけど、きょうの試合だとそう思わせれるような感じではなかったので。きょうの試合のビデオをしっかり見て研究しなおします。早稲田の強みは準備なので。(個人的な収穫・課題は)収穫は、とにかくキックですね。成功率が100%だったので、そこはよかったです。課題は、球ぎわです。キャッチが全然うまくできませんでした。他のチームはもっと強いので、精度を上げたい。(次への抱負を)春は早慶戦以外は戦術をあまり立てないでやるんですけど、秋に向けて、ここからしっかりチームを作っていきたいです。
RB末吉
(大学での早慶戦だが)早大学院のときに負けたので、リベンジするチャンスだと思い臨みました。(実際戦ってみて慶応の印象は)ディフェンスがひくく、スピードがありました。振りほどけませんでした。ディフェンスに穴が見つからないラインだと思います。(ご自身の持ち味は)サイズです。あとパワーとスピードですね。ファーストダウンをとりたいです。(きょう気をつけたことは)自分がランすることで、オフェンスのテンポを作ろうとしました。(何か今後の課題はみつかりましたか)1対1が抜けないのと、独走できるようにしたいです。(前半立ち上がりが悪かった要因は)浮き足立ってました。落ち着けばテンポよくいけたと思います。(ファーストダウンにつなぐなど、チームに貢献できましたか)大事なところでファーストダウンとれなかったので、まだまだです。きょうはディフェンスのおかげで何とか勝てました。(関東学院大戦にむけて)1対1で抜けて、独走してTDします!
QB芳賀
(今日の試合を振り返っていかがですか)勝ててよかったです。(今年、慶大は同じブロックで戦うことになりますが、実際に戦ってみていかがですか)そんなに強い相手ではなかったという印象ですね。(早慶戦で初めてのフル出場、いかかでしたか)めちゃくちゃ緊張しました(笑)(試合中は)無我夢中でやりました。(立ち上がりなかなかファーストダウンが取れませんでしたか、ゲームメイクする立場としてどうでしたか)取れなかった原因が自分だったので…落ち着こう落ち着こうと自分に言い聞かせてたんですけど、空回りしてしまいました。(序盤はランプレーの選択が多かったですが、これは何か意図があったのですか)ランのプランの時にいい時が多かったので、ランを狙って、その裏でパスを狙うという組み立てでいきました。(第2クオーターでは木村(政経4)とのコンビプレイが決まっていたが、普段からよく練習しているのですか)特に木村さんとだけやってるというわけではないですけど。木村さん、田谷野(スポ4)さんの二人には安心して投げれます。(今年から正QBとして攻撃をリードする立場にいますが、QBとしての自覚は)ずっと上から自分次第だと言われているので…。自覚はありますけど、まだまだ足りないと言われてますし、自分でも足りないと思うので頑張りたいです。(一年の末吉の活躍が光りましたが、QGから見てどうですか)いやもうすごくいいです。最高ですね。(早大)学院の頃から一緒なので、安心してやれますし、やりやすいです。自分からは言う事無いです(笑)
WR瀧
(きょうの出来について)個人的にはボロボロでした。同点のTDを取れたことが良かったぐらいです。(点数にしたら)50点ぐらいですね。(マイナス50点の部分について)きょうはレシーバー陣全体にも言えることなんですが、レシーブがあまり良くなかったし、ブロックもしっかり相手に当たれなかったです。フィジカル的にもテクニック的にも、もっと良くしていかないといけないと思いました。(対戦した慶応の印象は)実際に戦ってみて、気持ちが入っていたし、強かった。でも、その気持ちの部分で勝ちたいという思いが僕達の方が上だったから勝てたのだと思います。(同点のTDについて)あの場面はボクはパスターゲットではなかったのですが、うまくオフェンスのみんながパスコースを作ってくれて、そこに向かっていったら芳賀が良いパスを投げてくれました。その一瞬の状況で生まれた瞬間のプレーでした。(TDを決めたときはどのような気持ちでしたか)負けていたので、追いついて一安心しました。(あのTDでモメンタムが変わりました)そうですね。ちょうど去年の秋の一橋大戦で、ここ(駒沢陸上競技場)での田谷野(亮=スポ4)さんのプレーを思い出しました。(今後に向けて)立命大、関大と関西勢との試合があるので、その関西勢にひけを取らない、それ以上に圧倒できるように頑張ります。
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