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 秋季リーグ戦・対一橋大 11月4日 東京・駒沢陸上競技場



 見事な大逆転勝利で「最強の挑戦者」に!

早 大 一橋大
 1Q 
 2Q 14
 3Q 
17 4Q 
31 total 28

ラインの勝負を制したOL陣(右)  「最強の挑戦者」まであと一勝。前節の日体大との試合を制し、5連勝と勢いにのる早大。今節は、ラインの強さがウリであり、相手の特徴を潰してくる一橋大との対戦だ。ライン同士のぶつかり合い。文字通りの肉弾戦を制したカギは、集中力だった。

 試合開始早々、一橋大に簡単にファーストダウンを獲られ続け、一回もオフェンスに切り替わることなくランで先制され、モメンタムは完璧相手に持っていかれてしまう。第2クオーターに入っても変わらず、RB古川大悟(商4)をはじめとするRB陣がランでファーストダウンを獲得し、TDまで狙えるところまでオフェンスを進めるも、QBとの連携ミスで一橋大ディフェンスにインターセプトされ、そのまま独走でTDを獲られてしまうという最悪のパターン。チームの中に嫌な空気がたちこめる。しかし、「うまく攻められると想定していたので、特に慌てることはなかった」(RB森西悠樹=商3)と、次の攻撃では見事、森西自身がTDを決め、後半へ逆転の兆しを見せ、前半を終える。

 後半に入り、早大が開始早々のオフェンスシリーズでランやロングパスで着々とゲインを続けるが、フォースダウンまで追い込まれてしまう。普段ならここでパントにでる所だが、ギャンブルプレーを敢行。その決断が吉と出た。見事10ヤードを獲得し、再度攻撃のチャンスをものにする。このプレーがモメンタムを動かした。このプレーをきっかけに、最後は密集地帯の中から飛び込むようにして森西がTDを決める。その後、一橋大に反撃されTDされてしまうが、早大の集中力は切れない。攻撃権を獲得するとランやパスで相手をかく乱し、再び森西がTD。それに続くようにQB芳賀太郎(教1)からのミドルパスでWR田谷野亮(スポ3)がロングヤードを独走でTDを決め、ついに28−28と同点に追いつく。しかし、すでに残り時間は1分。このまま同点で試合終了かと思われたが、「あの時点はパスをある程度予想できたので狙ってはいた」とDB杉本勲央(スポ3)が相手のミスをつき残り時間56秒で見事なインターセプト。その勢いのままWR/K木村洋(政経3)が試合終了残り7秒でFGを完璧に決め、31−28と見事、大逆転勝利を収めた。

 「和製芝刈り機」の異名を持つ森西の活躍もあり、結果的には見事な劇的勝利を収めた早大だが、指揮官は「きょう勝つには勝ったが内容的には負け試合だった。(相手の)ラインの強さというのを感じた」(朝倉孝雄監督=平3商卒)と語る。たしかに早大ディフェンスは一橋大に好き勝手されてしまった感は否めない。最終節の法大もラインの強いチームなだけに、しっかり修正して決戦日を迎えてほしい。昨季とは違う、全勝した「最強の挑戦者」として。

(矢崎佐代子) 


★クラッシュボウル進出の行方
 この日、第2試合で早大と同じく5連勝中の法大と前節、早大に初黒星を喫した日体大が対戦。44−21で法大が勝利したことにより、早大の2位以上が確定した。これによってAブロックからのクラッシュボウル出場は法大、早大の2校に絞られた。ここまで早大、法大ともに6戦全勝。次節の早大−法大の直接対決の勝者がそのままクラッシュボウル進出となる。早大には是非とも法大の牙城を崩してクラッシュボウルに進出してもらいたい。

★駒沢陸上競技場のジンクス、ついに破る
 ここ数年、早慶戦の開催場として使用されている駒沢陸上競技場。近年の早慶戦での勝利のイメージから早大にとって相性の良い会場と思われる方も多いだろう。しかし、秋季リーグ戦だけを紐解いてみると、2002年のクラッシュボウル対法大戦で、26−24のスコアで勝利して以来、2003年から2005年にかけて、クラッシュボウルで3戦3敗という相性の悪さであった。昨季は駒沢陸上競技場でのリーグ戦開催がなく、今季、この一橋大戦でひさしぶりのリーグ戦開催となったが、結果は劇的な逆転勝利。見事に駒沢陸上競技場のジンクスを破ってみせた。

◆コメント
朝倉監督

きょう勝つには勝ったが内容的には負け試合だった。8シリーズ中ワセダがディフェンスを止められたのは最後の2シリーズだけ。きょうは全体的に一橋にボールを持っていかれてコンスタントにランを出されてしまった。相手のRBなどにも注意を払ったが、うまくいかなかった。(一橋大の動きはスカウティング通りだったか)一橋のOL陣に関しては本当に強かった。またRBの選手の能力が高かったこともあって、ディフェンス陣はやられてしまった感じがする。こっちのミスタックルからゲインされてTDを奪われることもあって、ラインの強さというのを感じた。(早大のOL陣は強かったように感じました)そうですね。相手ディフェンスを良く押していた。きょうは本当にオフェンスで勝った感じがする。(きょうはRBのスターターに森西を起用しました)きょうはスターターで起用してそのままフル出場させました。何と言っても彼の持ち味はパワー。この試合では「和製芝刈り機」の名のとおり、よくフィールドを動いてくれた。(OLで良かった選手はいましたか)途中出場した西村(直士=商4)が4年生としてのラストパワーを出してくれた。(次節対戦の法大の印象は)強い、早い、上手い、の三拍子揃ったチーム。試合まで19日間あるので、今までの悪い部分を反省した上でしっかり練習をして試合に臨みたい。(法大戦のキーマンは)主将の池野だと思う。きょうの試合でも常にリーダーシップをもって、仲間たちを喚起させているし、最後の最後まで諦めることなく勝利を信じて戦っていた。(法大戦に向けて)19日間を使って、法大と五分五分かそれ以上に力を持っていって、試合に臨みたい。

OL池野主将
とにかく勝ててホッとしました。決して負けるとは思わなかった。残り5分でオフェンスが出せれば勝てると信じていた。一度は点差が開いてしまったけれどまだやれると思っていました。良いところでインターセプトが出て、勢いがあったから、それに乗って勝てると言っていました。(監督からも池野主将のリーダーシップをたたえていました)16年間フットボールをやってきてラスト1秒で勝った試合もあったので、しっかり集中して最後までプレーするように言っていました。(きょうのオフェンスの出来は)オフェンスは一橋ディフェンスを止めていたので良く出来たと思います。でもディフェンスは一橋ディフェンス陣にたたかれていたのでそこは反省です。法大もラインの強いチームなのでしっかり修正していかないといけないと思います。(きょうの試合の勝因は)集中力だと思います。最後まで集中力を切らさなかったことが勝ちにつながったと思います。(次節対戦の法大について)去年よりもまた一段強いチームだと思います。QBの菅原君をはじめ、良い選手がたくさんいる印象です。ただ、去年の強かったDL陣が抜けて入れ替わったので、ウチのOLが勝てればゴリゴリ攻めていけると思うので、試合をロースコアに持ち込みたいです。(法大戦に向けて意気込みをお願いします)法大までの19日間で濃い練習をして「最強の挑戦者」として、1点差でも良いので勝ちます!

RB森西
(試合を振り返って)ディフェンスは守れるところを守りきれなかったし、オフェンスもチャンスを活かしきれなかった。(今日の戦略は)ディフェンスは相手に時間を使われながらうまく攻められると想定していたので、主将が慌てずに、と試合前から言っていた。だから最初の流れをもっていかれた時もチームの雰囲気は、特に慌てることはなかった。オフェンスは1つ1つをしっかりとやろうとしました。(試合の流れが変わったポイントは?)興奮していたので、わかりません(笑)。でも言われてみれば第3クオーターのギャンブルからファーストダウンをとれたのは大きかった。サイドでもそういう風に話していた。(きょうはフル出場、そして3TDです)きょうは初のスタメン出場でもあった。TD出来たのは、オフェンスがあそこまでもっていってくれたから。あとは前へ(TDを)とりにいくだけだった。(オフェンスで気をつけたこと)RBはターンオーバーが怖いから、ちゃんとボールを守らなければいけないことや、QBとの連携を大事にすることです。(きょうの課題と収穫)QBとの連携ミスで点をとられてしまったことはやっぱり課題ですね。あとはQBが一年生とまだ若いので、そこを周りがしっかり支えなければいけない。収穫は、気持ちで(TD、勝ちが)とれるということがわかった。(法政戦に向けての意気込み)あとは11月23日を越えるだけ。勝ちます!

WR/K木村
(一橋大戦を迎えるにあって)負けたら三つ巴になって、正直そうなると日本一はなれないと思っていました。自分たちのミスをなくして確実に勝ちにいこうと思いました。(ブロックの回数が多かったが)うちのオフェンスはランでごり押しすることが中心で、もともとブロックは多いので、常に激しいブロックを目指しています。(第4クオーターを迎えたときの心境は)ディフェンスができるだけ時間をかけずに止めてくれることを信じていました。(試合を決めたFGは)長い距離じゃなかったので普段通り蹴れば良かったんですが、2回タイムアウトをされたときはびっくりしましたね。決まった瞬間はうれしいというかほっとしました。(法政大戦に向けて)今回は接戦になってしまいましたが、本来は力でねじ伏せられたと思います。今まではずっと一橋大にあわせた練習をやっていたのですが、これからは法政大に焦点を合わせた練習をしていくと思います。ゲームプランも全く違う新しいものになるのでしっかり切り替えていきたいです。シーズン始まってからずっと11月23日を意識して、今までの試合も法政大を意識していました。ぜひ勝って11月23日を越えたいです。

DL田中秀(スポ3)
(一橋大戦を向かえるにあたって)日本一を目指す中で、強い一橋大に勝つことは最低条件だと思っていました。全部勝っていないと法政大への挑戦権を獲得したことにはならないということでみんな練習中から気合いが入っていました。(「ラインが勝負」ということが言われていたようだが)きょうの出来としてはそこそこ出来たんじゃないかと思います。日体大戦の反省は生かせていたし、DLというユニットでは良かったと思います。ただLBとの間にギャップが生まれていたこと、DBとの間にギャップが生まれてしまって前半は不安定な戦いが続いていました。こういうディフェンスユニットとしての向上の余地が見つかったし、本来できた部分ができなかった部分もありました。こういう部分は法政大はすかさず突いてくるので詰めていきたいです。(第4クオーターでTD2本差に離されたときの心境は)集中力を途切れさせることだけはしてはいけないと。オフェンスに回せばTDをとってくれると信じていました。この信頼が集中を持続させたんじゃないですかね。だから逆転できたんだと思います。今回の勝利で波に乗れると思うし、ディフェンスは法政大戦につきつめていきたいです。(課題と修正点は)一橋大と日体大のいいところを両方持っているのが法政大だと思います。パスを刻まれたり時間をかけられることもあるし、細かくリズムを刻んでくることもあると思いますが、前でおさえて、細かいプレーを止めていきたいと思います。(抱負を)一昨年はキックで負けているので、オフェンスもディフェンスもキックでもねばりが必要だと思います。11月23日を越えて自分たちが強いことを証明したいです。

DB杉本
(きょうの試合で注意したこと)一橋はラインがすごく強くてラン中心で攻めてくることがスカウティングの段階でわかっていた。だからミーティングもたくさんやってランを何とか止めようということだった。きょうは予想通りそういう展開になったがランを止められなかった。そのままズルズルいかない様にガマンできるかがきょうの勝負で。こういう展開で気持ちを切らさなかったことが重要だった。(インターセプトの場面は狙っていたのか、それとも反射的だったのか)あの時点はバスをある程度予想できたので狙ってはいたが、とにかくTDをとられないことを意識していた。相手の投げミスだと思うが、自分のところへ飛んできたので練習通り取るだけだった。(ディフェンス面では苦しい時間が長かった。)まだ準備の段階でやり切れていない。細かいミスがあって止められなかった。雰囲気が悪くて流れが作れずいいゲームとはいえなかった。いつも悪い流れで気持ちが切れてそのままやられることがあったが、きょうはディフェンス面で気持ちを切らさず最後までいけたことが良い結果に繋ったと思う。(次節法大戦について)試合まで準備期間は短いがチームとして1年間その日をターゲットとしてやってきた。きょうのミスを全部つぶしてしっかり試合に臨みたいと思う。(全勝を守ったことで「最強の挑戦者」になれましたか)結果的にはなれたが実力としてはまだまだだと思う。残された日々の中で本当の意味での「最強の挑戦者」になりたい。







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