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 秋季リーグ戦・対帝京大 9月16日 東京・アミノバイタルフィールド



 連勝も「日本一」への課題は山積みのまま

早 大 帝京大
14 1Q 
 2Q 
 3Q 
36 4Q 
57 total 14

2つのTDを決めたRB藤堂  開幕戦を勝利して迎えた秋季リーグ第2節。早大は帝京大と対戦し、57−14で2勝目を挙げた。しかし、「日本一」を目指す集団としてはあまりにも不甲斐ない内容での勝利だった。

 前節での反省を踏まえ、点数だけではなく試合内容での圧倒が期待されたこの日の試合。しかし、その内容は「『最悪』の2文字」(OL池野拓主将=スポ4)であった。試合開始から早大は帝京大オフェンスのラン攻撃を止められず、6分にパスプレーからTDを奪われ先制されてしまう。しかし、早大はすぐさま7分に成長株のRB藤堂善生(政経2)の59ヤードのロングランTDで同点に追いつく。さらにその1分後、またも藤堂がTDを奪い逆転に成功。早大がモメンタムを掴んだかに見えた。

 しかし、第2クオーターに入っても早大ディフェンス陣は機能せず、帝京大に追いつかれてしまう。「アジャスト能力がまだない。実力がついていない」と朝倉孝雄監督(平3商卒)が言うように、リーグ戦前からの懸念であった守備陣の甘さが試合で露呈する形となってしまった。

渾身のタックルで攻撃を止めるLB原  「前半で崩れたので気を引き締めていこう」(LB原秀介=商2)と気持ちを入れ直して臨んだ後半、早大はオフェンス、ディフェンスともに機能し始める。DL稲葉廣太(スポ3)のQBサックや今季RBからコンバートされたDB面條翔太(スポ2)のインターセプトなどでモメンタムを取り戻し、オフェンス陣は第4クオーターに一挙36点を挙げて帝京大を圧倒。前半苦しみながらも後半での巻き返しで2勝目を掴んだ。

 この日の試合では、前節のような不要な反則やファンブルはなくなったものの、ディフェンス陣の立て直しや、スタートダッシュの重要性といった新たな課題が見つかった。圧倒的な勝利が予想されていた2戦だっただけに、これら課題の克服は急務であると言えるだろう。

 次節は昨季苦い敗戦を喫した専大との対戦だ。専大は巧みなキッキングでゲームを作る試合巧者なだけにキックへの対策が勝敗のキーとなる。この2戦での課題の克服とともにキックへの対策を完璧にして、昨季のリベンジを果たさなければ、「日本一」は見えてこない。秋季リーグ戦前半の山場まであと2週間。この試練を乗り越えて次こそ専大を「圧倒」してもらいたい。

(濱中征司) 


★激化するポジション争い

 春季オープン戦から激化していたポジション争いだが、秋季リーグに入ってもその争いの勢いは増している。RBのポジションではこの日出場した藤堂の他にも、昨年関東3位のラッシングを記録したチームリーディングラッシャー前橋直人(商3)、一昨年のチームリーディングラッシャーである古川大悟(商4)、更にはこの春ブレイクした「和製芝刈り機」こと森西悠樹(商3)などが虎視眈々(こしたんたん)とポジション奪取を狙っている。

 また、DLも福山晃司副将(スポ4)、伊藤明人(商3)稲葉廣太(スポ3)を中心に、ケガから復活した田中秀(スポ3)、北村尚夫(スポ2)、新人の梶本靖紀(教1)、窪木信利(文構1)らがポジションを争っている。このチーム内のポジション争いが今後のチームの確実な強化に繋がることは間違いないだろう。

◆コメント
朝倉監督

前半戦に課題です。ディフェンスでタッチダウンとられてしまいましたし。オフェンスはサードダウンでファーストダウンを取れるようにしないといけない。後半はしっかり締め直しましたが、点差よりも内容が悪いです。(ディフェンスもパスを通される場面があったが)アジャスト能力がまだない。実力がついていないということです。(オフェンスはショットガンからの攻撃が良く出ていました)きょうはマンツーマンで臨んだが、プレーアクションがすれ違いだった。後半は落ち着いて臨めました。(池野主将を外し、新戦力を起用した意図は)確かに(戦力を)落としました。何人かはムリをすれば出来るという感じでした。ただ、リーグ戦は長いので。でも落としてもきょうの結果はダメですね。(QB井上友綱(スポ4)が復活)本人も下手だということを分かっているはず。一生懸命やって本人もブランクを潰すようなプレーをして欲しかったです。(点数をつけるなら)0点ですね。オフェンスは100点をとって、ディフェンスは0点に抑えるつもりだったので。(次は昨年敗れた専大です)一人一人の能力が高いのできっちりと準備をして、ゲームプランを立てて、ベストプランで臨んでいきたいです。(専大戦に向けて)前半の山場で負ければ優勝はないです。背水の陣で、チャレンジャーとしてやっていきたいです。

OL池野主将
「最悪」の2文字ですね。試合の前半からエンジンをかけられなかった。試合の最初からディフェンスが良くなかったのでその影響がオフェンスにも出てしまいました。きょうに関して言えば、とにかく自分達のフットボールが出来なかったです。いつも気持ちで負けないようにプレーしているけれど、この気持ち以上の強さをもっと身につけないといけないと思いました。(チーム全体の出来に関して)きょうは下級生を中心に前半戦ったのですが、あのような展開になってしまったので、後半は1本目(レギュラークラス)を出さざるをえなくなってしまった。きょうのような試合なら2本目の選手達でも圧倒できたはず。(オフェンスの出来は)パスプロテクションは良かったが、1対1というところでもっと圧倒できたはずだし、圧倒したかったです。(相手DLのモンゴル人留学生選手のパワーがあったのか)そういう点もあったと思います。(反省点は)オフェンスではサードダウンで攻撃が止まってしまうので、ファーストダウン、セカンドダウンともっとロングゲインできたと思います。ディフェンスでは個人の能力という点でまだまだ良くない。練習の段階からディフェンス陣はオフェンス陣にやられていたので、それがそのまま試合に出てしまった。(試合での収穫は)「自分達はまだまだ弱い」ということを認識できたことですね。(次節の専大戦に向けて)チームとして何が何でも勝って昨年のリベンジをしたいです。個人としても昨年はケガをして出場できずに負けてしまったので、今年は勝ちたいです。個人の目標としてはミス無しで全プレー圧倒したいです。

QB井上友綱(スポ4)
全然ダメでした。オフェンスもディフェンスも課題の多い試合となりました。(今季リーグ戦初出場だったが、自身を振り返ってどうだったか)全然ダメですね。もっと決められるパスもありましたし、試合勘がまだうまく戻って無かったです。次の試合では合わせられるようにしたいです。(調子自体はどうですか)まだ完璧ではないです。全力でやりたいともちろん思ってやっているんですけど、まだ全力でやれてない感じです。守っていってしまう感じなので、これから練習して調子を上げていきたいです。(帝京大戦に向けての作戦はあったか)ありました。プランはあって、プラン通り出来たプレーもあれば出来なかったプレーもありました。出来なかった理由が、まだちょっと現時点でははっきりわからないので、これから分析したいです。あと1対1の時にそんなに相手に勝てて無かったので。そこが反省点です。(次は苦手としている専大戦だが、どう戦っていきたいか)自分自身としては、苦手意識はないです。スピードが早い印象があるので、スピードを意識して、初戦ときょうの試合で出た反省を活かして、そろそろいいオフェンスを見せたいと思います。

RB藤堂
(この試合では得点を2点決めて、それによって流れが変わりました)まだまだ落ち着いてやればもっといけた。ディフェンスの流れは、同点に追いつかれてしまったのもあってまだまだです。タッチダウンが決まっていればもっといい流れができたはず。(RBのライバルが多い中で今後どうしていきたいか)きょうの試合がチャンスだった。いつも通り試合に臨めた。(前回の試合でもタッチダウンをとりましたが調子は)好調というわけではないですがいつも通りできた。世間からみればまだ格下です。きょうはラインのおかげでタッチダウンを決められた。(夏場の練習は)落ち着いてプレーできるように練習を強めた。スピードは速くなったが、同時に体重は落ちてしまった。(プレーで気をつけていること)落ち着いてプレーすること。焦ったらラインは見えなくなる。自分でディフェンスをコントロールするようにしている。(帝京大にいたモンゴル人との対戦について)特に意識はしてなかった。相手に合わせるより、自分のプレーに集中することにしている。(次の専修大には昨年惜しくも負けてしまいましたが、今回の意気込みは)いつもと変わらずにどんな状況でも自分のプレーが出せるようにしたい。あとはオフェンスに貢献するだけです。

LB原
(きょうに向けて)若手が多いチームなので自分が声出してまとめようと思っていました。使うコールも増えたので、頭の整理をしっかりすること、相手がパスチームだったので、リアクションを意識しました。(序盤ディフェンスはルーズだったが)スタートダッシュを仕掛けようってみんなで話していたんでディフェンスから流れをつかまないといけないと思っていたんですが、相手の勢いが想像以上で呑まれてしまいました。(後半は完璧な守備でしたが)第1クオーター、第2クオーターは相手を分析して、第3クオーター、第4クオーターでアジャストしているので。前半で崩れたので気を引き締めていこうと。(ゴール前のギャンブルでスクリーンをとめた場面は)結果はよかったのですが、もっと奥でいけたと思うし、ボールをとれたかもしない場面でした。でも流れはできたと思います。(収穫と課題を)収穫はほとんどないです。気をつけることが見つかったことぐらいです。(専大戦にむけて)きょうはこんな出来だったので、自分がインターをしてチームを引っ張っていけるようにがんばりたいです。





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