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関東大学選手権(クラッシュボウル)準決勝・法大戦
11月23日 東京・駒沢陸上競技場
日本一への夢、潰える…
早 大
法 大
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昨年の中大戦敗戦から1年が経った。早大が数々の奇跡を生み出してきた、11・23駒沢陸上競技場。今年こそは、と挑んだクラッシュボウル準決勝・法大戦で、早大は「今季のベストゲーム」(朝倉孝雄監督=平3商卒)と言える善戦を見せたが、13―14で敗退。またも、夢半ばで日本一への道を絶たれた。
第1クオーター開始早々、法大エースRB・丸田に走られ、TDを奪われる。第2クオーターでも、今度はパスでTDを決められ、試合は一方的な法大ペースで進むかと思われた。しかし、この日の早大ディフェンス陣は気合いの入り方が違った。チーム一丸となって法大の攻撃の核・丸田を止めにかかり、思うようにゲインさせない。相手を気迫で圧倒し、結局法大の総獲得ヤード数を186にとどめた。「ここ1週間、真っ暗になっても練習をして、ミーティングは日にちが変わるまでやった」(LB近藤雄太=人4)という成果は、選手のプレーや動きひとつひとつから伝わってくるものだった。
踏張るディフェンス陣から流れをもらったオフェンス陣は、0―14で迎えた第2クオーター、反撃に出る。パスやラッシュで細かくつなぎ、じわじわとエンドゾーンに近づいていくと、残り5ヤードでの第1ダウン。QB井上友綱(スポ2)が放ったボールは、美しい曲線を描いてWR斉藤直人主将(商4)の元へ。斉藤は右斜め後方からのパスを振り向きざまにキャッチし、TD。TFP(トライフォーポイント)のキックは杉本勲央(スポ1)が成功させ、7―14とする。さらに第4クオーター、RB古川大悟(商2)のTDで13―14と迫る。早大は次のTFPで逆転を狙いプレーを選択。井上が放った右方向へのパスは、TE福岡亮美(理工2)が目一杯に伸ばした腕の先に、落ちた。パスインコンプリート。フィールドで、スタンドで、ため息と歓声が混ざりあった――。
14―13。この1点差の先には、勝利の喜び、そして日本一への夢や希望が待っていたはずだ。第2クオーター以降、特に後半は確実に早大ペースだった。流れを断ち切ったのは、TFPでのパス不成功や2度のFG失敗……幾度となく訪れたチャンスを、早大はつかみ切れなかった。1点というあまりにも大きな壁。それが法大や関西勢との「実力の差、フットボールの能力の差」(斉藤)なのだ。この悔しさを胸に、「明日からは来季への準備を始めます」(朝倉監督)という言葉通り、すでに新チームは動き始めている。今年夢を断たれた1点は、必ずや来年、奪い返してみせる。
(内田陽子)
◆コメント
朝倉監督
うちがやりたいことが全部できた。ノーミスなら五分の戦いができるとおもっていた。全部選手の努力の結果。2ポイントコンバージョンはチャレンジャーだということで挑んだ。左サイドを厚くして、あえて右に投げた。最後のFGは左にそれてしまった。そこが法政や関西勢との差。でもチームとしては来季への糧となった。ディフェンスは丸田のランストップに重きを置いた。中に中に追い込むディフェンスを指示した。オフェンスはノーハドルで時間を使わせた。田谷野をWRで使ったのはサプライズ。レシーバー陣はよく頑張った。明日からは来季への準備を始めます。(お疲れ様でした)今季一番でしょ。いやあ、悔しい。本当に今季ベストのゲームが出来た。(弱いと言い続けたチームがここまできた要因は?)アメフトは準備のスポーツ。その準備したことをノーミスで始めて出来た。みんなよく頑張って、五分までもってこれた。(ディフェンスもけが人が帰ってきました)そうだね。ベストメンバーだった。今日に向けて備えました。(試合後、ハドルではどんなことを?)4年生にはここまでチームを引き上げてくれたことに感謝とねぎらいの言葉を掛けました。下級生にはベストでも負けたんだから、その悔しい気持ちを忘れるなと言いました。(新チームはどんなチームにしていきたいですか?)早稲田らしいスピードとフィジカルに長けたチームを作りたい。あとはアジャスト能力。しっかり準備をしていきたい。あとはメンタルの準備もしないと。こうやって準備したことをできれば法政とも五分に出来る。今季法政とここまで出来たのはうちぐらいじゃないかな。
WR斉藤主将
(1点の重みを実感する試合でした)そうですね。結果的には接戦になって、法政にとっては予想外、うちにしてみれば予想通りの展開だったと思うんですけど。負けた悔しさはあるけれど、結果は結果なので。下級生には今日のことを忘れずにいてほしい。法政相手にここまでできたことに満足せずに、負けを反省して、また練習に励んでほしいです。(DFがとても良かったですが)今日のディフェンスはすごく頑張ってくれて、その分オフェンスで取れなかったのが申し訳ないです。個人的な予想として、今日は38―35とか打ち合いになるかと思っていて。でもディフェンスが止めててくれた。(斉藤さんご自身は前半終了間際でTDを決めましたが、欲しいところでの1本だったのでは?)そうですね。7点返して、後半リターンからでよかったんで、ハーフタイム中のチームの雰囲気も良かったですし。(難しい体勢でのパスキャッチでしたね)まぁ本職なので。いつも練習などでしていることが出せた。色んなシチュエーションで練習してますし。井上も信頼して投げてくれたんだと思います。スーパーキャッチも平凡なキャッチも取れれば一緒なので。とにかく取れたことが良かった。(法政の印象は)ディフェンスはラインが予想より強かったです。ランをもっと出せるかと思ったんですが、ランで組み立てられなかった。(法政との1点の差は、どういう差なんでしょうか)法政は今日のプレーはすごくオーソドックスなものをやっていて、うちはディフェンスにブリッツ入れたりとか複雑でやりにくいものをやっていたんです。うちはそうやって出し切って、向こうはたぶん温存していたと思う。だから、結局は実力の差というかフットボールの能力の差だと思います。気持ちではうちが勝ってたと思いますが。(前回もっと伝えたいと言っていた4年生の思いは、今回の試合までに伝えられましたか?)全てを賭ける気持ちっていうのは伝えられたと思います。その結果が、この接戦につながった。下級生がそういう気持ちでやるのは難しいと思うんですよ。でも、今日はそれを出してくれた。気持ちでは勝っていました。結果は負けてしまったけど。(この1年を振り返って)本当に色々あった年でした。でも、最後まで駆け抜けることができた。よくやったという気持ちもあるし、もっと結果を出せたというかまだまだやれたという悔いもあります。下級生には頑張ってほしいです。
TE尾崎耕司(政経4)
(今日の結果について)目標は日本一だし、みんなライスボウルまでやる気でいた。4年生はチームを勝たせるのが仕事なので今日負けたのは自分の責任。4年はもうリベンジしようと思ってもできないし、みんなよく頑張ってくれたのに申し訳ないです。(今日の試合への意気込み)オフェンスの中心はタイトエンドなのでチームの中心として自分が勝たせてやろうと思ってたし、自分が活躍したかった。(明治戦、中央戦と2連敗した後今日の試合までにチームに言ってきたこと)大事なのは日本一になることだし、今日勝てば今までの負けは全部なくなるから今日に全部をぶつけようと、みんなで天国を見に行こうと言ってきました。(4年間を振り返ってみて後輩や4年生に言いたいこと)4年生は一緒に頑張ってきて3年生以下の人はついてきてくれてありがとう。3年生は来年自分が勝たせるつもりで主体的になって甲子園に行って、勝ってください。
LB近藤
(今日の結果の感想は?)やれるだけの事はやった。ここ一週間、真っ暗になっても練習をしてミーティングは日にちが変わるまでやった。帰ってない奴なんてザラに居る。それにみんな付いてきてくれた。『あの時ああしていれば…』なんて思う事は全く思わないよ。(4年間を振り返って一言!)最後にチームが一つになれて良かった。悔いはない!
LB中松正樹(スポ3)
(法大相手に1点差)今までの3年間の法政を見てきて、結果2本とられたんですけど今年の法政が1番うちが勝てると思ってたので、悔しいです。(ディフェンスはかなりいい動きをしてました)準備も練習もきっちりやってきてゲームプランも思いどおりにできてました。負けてしまったのは1対1での勝負。そこの差だと思ってます。(ケガは)2週間前に復帰して練習にも参加しました。(久しぶりの実戦)ほんと久しぶりすぎて最初は浮き足だってしまったけれど、勝ちたい気持ちが強かったです。負けはしたんですけど、試合自体はとても楽しめました。(1年間振り返って)あっという間でした。始まってから最初のほうは長いんだろうなぁって思ってたんですけど、やってみたらほんとあっという間。(この1年で得たものは)負ける悔しさですかね。(4年生が今日で引退ですが、学んだこと)たくさんありすぎて言葉では言いきれないです。全部です。(来年はいよいよ最高学年。抱負は)日本一になること。これだけです。
QB井上友綱(スポ2)
(パス中心の攻め、調子は)レシーバーの(斉藤)直人さんや尾崎さんに助けてもらったいただけで、インターセプトもされたし良くなかった。(第4クオーター、2ポイント狙いのプレーのときはどう思ったか)あのシリーズが始まるときに、2ポイントを狙うと言われていた。3つのチョイスがあったのだけれど、25秒計が足りなくてあんまり。(今年1年間を振り返ってみて)秋に入ってからは(新田)洋さんや、(齊藤)康平さんに助けられレシーバーの直人さんや尾崎さんにも助けられてきたシーズンだった。(4年生に何か)ごめんなさい、としか(来年に向けて)今日負けるとは思っていなかったのでまだあまり考えていないけれど、絶対に体は作っていきたい。あとは、これから考える。
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