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第53回早慶アメリカンフットボール対校戦
5月5日 東京・駒沢陸上競技場
早大初の4連覇ならず
早 大
慶 大
0
1Q
7
21
2Q
7
0
3Q
0
0
4Q
9
21
total
23
第4クオーター、早大が喫した1つのインターセプトが勝敗の命運を分けた。自陣40ヤード付近から始まった攻撃。QB井上友綱(スポ2)からのパスはTE尾崎耕司(政経4)へ。ジャンプして捕球体勢に入った尾崎だったが、慶大のLB銅冶に強引に奪い取られ、攻撃権を明け渡してしまう。試合時間は残り1分を切り、21―14。終盤での痛恨のプレーに、我慢を続けていた守備陣にもほころびが生じた。慶大のQB青木に4thダウンギャンブルのロングパスを続けざまに許すと、11分31秒、TDパスを決められる。一気に逆転を狙う慶大はトライフォーポイントでTDを試みたが失敗し、21―20。詰め寄られはしたが、早大はなんとかリードを保った。
悲願の4連覇は目前。しかし、慶大の驚異の粘りの前に浮き足立った選手たちは、ほころびを自分たちで大きくしてしまった。オンサイドを狙った慶大のもくろみにはまり、ボールをカバーされると、最後はK山中に52ヤードのFGを決められ、逆転負け。強烈な西日の中、歓喜に沸く慶大を尻目に肩を落とす早大の選手たち。試合後の光景が勝者と敗者の明暗をくっきりと示していた。
前半、第1クオーターの立ち上がりにパントリターンTDを決められ先制されたものの、第2クオーター、3シリーズ連続で得点を重ね、いったんは圧勝ムードが漂った早大。まさかの逆転負けに藤原裕樹主将(教4)は「パスに対するディフェンスが甘かった」と肩を落とした。
オープン戦初戦、立命大に敗戦を喫した後、奈良貴充コーチは「ターンオーバーをされないとか簡単なミスをしないこと」を春の課題に挙げた。皮肉にもその「簡単なミス」が早慶戦での敗戦につながった。春のオープン戦は残すところあと3試合。そのどれもが強豪相手に組まれているが、まずは自分を見失わずプレーができるか。勝負の秋に向け、飛躍へのカギはその一点に尽きる。
(小室洋平)
◆経過
午後2時15分、キックオフ。早大の先発QBは井上友綱(スポ2)。最初のシリーズはRB田嶋裕太(一文3)のインサイドへのランやWR斉藤直人(商4)へのパスで進められてゆく。流れに乗ったと思われた早大に激震が走ったのは2回目のドライブが終わったあと。慶大によるパントリターンTDで先制され、0―7。
先制され迎えた第2クオーター。早大は途切れることなく前進を重ね、2度にわたるTE福岡亮美(理工3)へのTDパス、とRB森純一郎(法2)によるTDで、合計21点の大量得点を得る。完全に早大ペースに終わると思われた前半だったが慶大QB青木は少ない残り時間から連続してパスを決め、TDへと繋げる。21―14。DB松本勝馬(社3)によるインターセプトで終了したものの、早大に怪しい雲ゆきが漂う。
第3クオーター、早大攻撃陣はQBを新田洋(スポ3)に変える。新田はパスとスクランブル、RBのランとフェイクのキープといったコンビネーションで独自の持ち味を見せるが、得点には結び付かない。一方の守備はLB田嶋克吉(人2)のブリッツによるサックが炸裂し、慶大のFGミスを誘うなど奮闘。両校ともに無得点に終わる。
守備の健闘が続く第4クオーター、DL藤原裕樹主将(教4)のQBサックが飛び出し、流れが早大に向かうと思われたが、慶大LB銅冶にインターセプトを喫する。その後のシリーズでTDを決められ、21―20。さらにオンサイドキックのリカバーをされるとFGを決められ、21―23と逆転を許す。早大は最後の1プレーでWR斉藤へロングパスを通したが得点できず、夢の4連覇はならなかった。
(石川 新)
◆コメント
濱部昇助監督
(今日の試合を振り返って)今回の敗因は油断です。早慶戦は3連勝していて、選手もコーチ陣もおごりがありました。試合中は慶応に先制された時こそ緊張がありましたが第2クオーターの大量得点でまた気がゆるみましたね。(長い試合離れからの立命大戦を終え、早慶戦で試合への熱さを集約しようとしましたが、失敗しました。(今日のディフェンスに関してはどうお考えですか?)今日はセーフティーのゾーンへのパスが多かったのですが、プレッシャー不足だったと考えています。(立命大戦に続き今回もQBの交代が行われましたが、交代はどのように行われたんですか?)立命大戦の内容を評価して、井上を先発にしました。新田は後半から起用しましたが、最後のドライブは井上を起用しました。
藤原主将
パスに対するディフェンスが甘かった。部員にはこの悔しさをこれからにつなげようと言った。(次戦の)専大戦は勝ちます。
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