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 陸上競技特集



 【特集】王者に輝け!! 第4回 津留加奈

 今春の関東学生対校選手権(関カレ)の4×400メートルリレー(マイル)で念願の初優勝を果たした競走部女子。4走を務めたのが第4回の今回登場する津留加奈(スポ4)だ。マイル優勝メンバーの一員となった津留だが、専門は400メートル障害。日本学生対校選手権(全カレ)で400メートル障害の優勝を狙う津留に今季を振り返るとともに、最後の全カレへの意気込みなどを語ってもらった。


詰めの甘さが出た今シーズン


津留 ――関カレはマイルで初優勝を果たす一方で、本職のハードルでは悔しい2位に終わりました。今季はここまでどんなシーズンになっていますか
 前半戦の自分の目標は大学入学以来から目標であるユニバーシアード出場でした。静岡国際大会(5月3日)が選考のリミットで前半戦はすごく良い形で入れました。でも、ここ一番というところで結果が出せていない。アベレージ的には安定した記録にはなってきているのですけど、あと一歩というところが課題です。

――その原因はご自身ではどう捉えていますか
 自分の中ではすごく仕上がっているつもりだったのですが、最後の詰めが甘かったです。

――メンタル的な部分なのでしょうか
 静岡国際でつかんだ部分があったので、「いけるな」と思っていて、気負いすぎたなっていうのがありました。その気負いすぎが結果的に個人では(関カレの)優勝に結び付かなかったですけど、状態としては悪くはなかったと思います。それは次につなげられたらいいです。

――静岡国際大会でつかんだ出応えは何でしょうか
 前から練習でもすごく走れていて、57秒台が出るなって思っていましたし、周りからも言われていました。すごく良い形で個人的にはできて、そこで初めて青木沙弥佳さん(福島大)に勝って、それが自分の自信につながって、関カレに向かうことができたんですけど…。


進路は教員 熱血教師誕生!?


――日本選手権の期間中には教育実習があったみたいですが、実際、どれほど影響はありましたか
 練習があまりできなくて、直前にハードル練習をしました。正直、不安もありましたが、これまでの自分を信じるしかなかったです。体育科は拘束時間がすごく長くて、朝は7時15分に来て、帰りは20時30分ぐらいまででした。

――昨季の同時期の取材では、将来先生になるなら熱血系の先生になりたいということでしたが、生徒と接してみていかがでしたか
 進路は教師になりました。実習は5クラス合同で100人弱に声を張り上げていました。結構、生徒を怒りました。終わった日に生徒からは「先生、貫禄ありますね」って言われました(笑)。熱血系だったのかなとは思います。高1を見たのですが、水泳の授業で男女が一緒のプールを使うんですけど、それで女子は男子の目を気にして中々言うことを聞かないので、そこでもかなり声を張りました。思春期は難しいなって思いました。

――教員はどうしたきっかけで目指すことになったのですか
 今までの環境に恵まれてきたので、学校に対してプラスのイメージがありました。元々、学校の先生に興味があって、大学で競技を引退するっていう風になったとき、ずっと体育に携わっていきたいという気持ちがあったのと教えることは人と人が密に接するお仕事なので目指そうと思いました。

――教育実習で学んだことは何でしょうか
 今まで教えを受ける立場だったのが、教える立場になってくるとやはりいろんなことが見えてきますね。教えていく中で自分が気付いたり、部活も見たのですが、それが自分の競技を振り返るきっかけになったりしました。

――それは、どんなことですか
 いろんな考え方をする人間がいるんだなってことです。

――ちなみに津留選手は練習中には弱音は吐かないという考えがあるそうですが
 弱音は吐いたら、そこで気持ちが折れてしまうので、今でも吐かないようにしています。自分をマイナスに向かわせるようなことだけはしたくないと思っています。実際、できているかは分からないですけど

――いつから、そういう考え方をするようになりましたか
 中学生の頃、顧問の先生がメンタルトレーニングを取り入れていて、そこで否定語を使わないだとかを積極的にやって、それから弱音を吐かなくなった。

――レース前には独り言を言うのがルーティンのようですね
 大きい試合でスタートラインに立つときは、自分に向かって「できるよ」とか独り言をいっています。そういうので自分で自分のモチベーションを上げていって、盛り上げていく。スタートラインに立ったら一人なので。そこはすごく自分に合っていると思います。

――それは中学生の時から
 中学生のときは心の中で言っていたんですけど、口に出すようになったのは高校になってからだと思います。

――ルーティンを取り入れて、メンタルに気を使う津留選手ですが、これまでに失敗したレースについてはどう考えていますか
 メンタル面では気負いすぎるっていうのがすごくあります。国内の試合でも日本選手権などトップレベルの選手が集まる試合では挑戦する気分で走れるんですけど、学生だけの試合となるとレベルが似たり寄ったりなので、勝たなきゃと思ってしまって、それで自爆するパターンが多いです。


最後の全カレ 大爆発の予感


津留 ――日本選手権後にこれから全カレに向けて、後輩に後ろ姿で示したいというコメントをしていました。4年生という意識はありますか
 後輩にはキツイことも多々言ってきましたし、それで反感を買ったこともあると思うんですけど、やっぱり自分たちももう残り少ないので、下に受け継ぎたいですね。私は2年生の時から短距離の中では1番上でやってきたので、その分、下にはしっかりしてもらいたいなと思います。

――全カレは今年で最後となります。今夏、重点的に取り組んだトレーニングは何でしょうか
 走り込みですね。教育実習の後にすぐ試合に出て、軽くケガをしてしまって、練習のペースが乱れてしまいました。今は順調に走りこめています。

――全カレの目標をお聞かせください
 チームとしては総合得点で45点。マイルはもちろん優勝を。4継の方も関カレでは予選落ちだったんですけど、ものすごく力をいれています。

――最後に競走部のファンにメッセージをお願いします
 競走部は今年、大爆発の年となって、世界にいっている選手もいます。全カレは多くの選手が活躍すると思うので、ぜひ国立に足を運んでください。

(取材・編集 中島直輝) 


◆津留加奈(つる・かな)
 1987年(昭62)8月28日生まれのA型。169センチ。福岡・修猷館高出身。自己記録:400メートル障害57秒74、400メートル55秒66。今夏の世界選手権で感銘を受けた選手はタイソン・ゲイ(米)。理由は「すごくまじめな選手だと思います。努力家で。そんなに詳しくはないですけど」だそう







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