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陸上競技特集
【特集】王者に輝け!! 第3回 紫村仁美
第3回目の今回は、昨年埼玉で行われた高校総体(インターハイ)は、そして国体ともに優勝。大舞台のタイトルを総なめにし、早大の門を叩いたハードラー紫村仁美(スポ1)が登場する。5月の関東学生対抗選手権(関カレ)では初出場ながらも2位入賞を果たして堂々のデビューを飾り、そして6月の日本選手権では持ちタイムであった13秒77を1.8秒更新し、13秒59で5位入賞。入学して半年も経たぬうちに、早くも脚光を浴びることとなったスーパールーキーにとっての前半戦とはどんなものだったのか、そして今後の目標は。更には私生活のことなどについてもお話を伺った。
怪我から復活、そして好スタート
――ワセダに入学して早4ヶ月経ちましたが、前期を振り返っていかがですか
今年の冬は少し怪我をしていたので、ちょっとスタートが遅れてしまった割には自己ベストを出すことが出来て、まずまずの滑り出しかなと思います。
――怪我というのはどこを
腰を高3の冬に。そしてそれが少し長引いて本調子が春先から出ませんでした。関カレの時も調子が悪かったですね。
――自己新が早くも出せたということで、怪我が治ったことも好記録の要因だと思うのですけど、他に何かありますか。練習が合ってるとか
練習は、考えてやるっていう部分では、ずっと高校の時から考えて何事も考えてやるようにと言われていたのであまり変わらないです。
――メニューは自分で考えるのですか
いや、メニューは出してもらえるんですけど、自分でどうしたら良いかとかは自分で考えなければならないです。
――ではあまり環境の違いに戸惑いはなかったのですね
はい、なかったですね。
――大学入っていきなり関カレが来て、対校戦て雰囲気が違うと皆さんおっしゃるんですけど、緊張はありましたか
はい、ありました。やっぱり「W」っていう重みっていうのがあって、結果を出さないと認めてもらえないという部分があったので緊張しました。その部分では大きく言われていたことだったので。表彰台に上るということっていうのは最低限の目標にはしていました。
――では目標は達成されたのですね
はい。
――ワセダを志した、意識し始めたのはいつ頃だったのですか
一応高3の夏位です。インターハイが終わった後くらいですね。やっぱり監督の礒先生がハードルの先生だったということもあってワセダを考えました。
――6月の日本選手権で、社会人の方々と周りがすごい強く中で走った収穫は
専門的なことにはなるんですけど、1台目までの入りが私は踏み切りが近いんですけど、やっぱり速い人っていうのは遠くから踏み切って、で抜きもコンパクトに自分の体に引き付けて、小さくスムーズに下ろすという感じですぐ走りの格好に持っていく、移行出来てるんです。でも、私はやっぱり抜きが自分の体よりもちょっと離れて、大きく回してしまっているのでそこが課題です。あとは踏み切りの位置がちょっと近いっていうのも課題ですね。
――走力が足りないとおっしゃっていましたが、今シーズンはどこまで100メートルのタイムを上げたいなと思いますか
一応記録会とかにあんまり100メートルとかに出てないんですけど、T・T(タイムトライアル)とかでは12秒0とかその位までは持っていって、来年には11秒台では走りたいと思っています。
――100メートルハードルは100メートルの走力勝負でもあるわけですね。寺田明日香選手なども11秒台を持っていますよね
はい。13秒前半を出すにはやはり11秒で確実に走れる走力が必要となってくるので。100メートルの走力っていうのはすごい大事になってきます。
――最終目標として、例えば4年になったとき、13秒切りたいな、とかはありますか
一応B標準が13秒11なので、それを目指して、まずは2年後にユニバシアードがあるのでそれを目指して13秒30っていう標準記録を切ることが出来るようにしたいです。そしてあと1年後にオリンピックのB標準の13秒11っていうのを切らないといけないので。まずは13秒30っていう記録を目指します。
――さっき「踏み切りが近い」などの課題を教えていただいたのですけど、逆に自分のここは持ち味だというところを教えてください
やっぱりベテランの方に比べると少しは劣るんですけど、前半の1台目から3台目のアプローチが持ち味なんだとは思います。
――まだ大学に入って4ヶ月しか経っていませんが、大学に入ってここが成長出来たな、みたいなところはありますか
自分で、何でも自己管理っていう部分では、高校とは全う部分があって。高校では遠征とかもコーチの先生方に引率とかやってもらったりとか、高校生ならではのチームで動くっていう感じだったんですけど、大学になると個人で考えて動くっていう部分ではやっぱり変わったな、とは思います。責任が全て自分に、自己責任なので。
――夏休みに強化したいところはやはり走力ですか
はい。まずフォームの改善というか、股関節を、骨盤とかここら辺を中心で走るっていうイメージを持ちながら練習をして、その中でスピードも出していくっていうことをしたいです。
――そのためにはどんな練習を
やっぱり意識しないとだめなので、ゆっくりしたスピードで自分のポイント持って、骨盤の動きとか筋肉の部分とか1つ1つを使うとかそういうのをゆっくりとしたテンポ走位のスピードで意識して走って、それを身につけて慣れてきたら徐々に上げていってやっていくという感じです。
スーパーハードラーは元ジャンパー!?
――ご自身のことについてお伺いします。陸上を始めたのはいつですか
中学1年の時です。
――ご兄弟がやってたとか
いや、上2人はバレーボールとサッカーボールをしてて、私は小学校の時にジュニアバレーボールに入っていて、そのバレーボールをやっている時にちょこちょこ陸上の大会に出ていて、それでまあまあいい結果だったので、中学校では陸上にしてみようということで陸上に切り替えました。
――ハードルをメインにしたのはいつですか
中2です。最初は走幅跳をやっていたんですけど、面白さに気付かず楽しくないなーと思って切り替えてハードルにしたところ結構記録が出て。
――400メートルハードル(ヨンパー)の方は
ヨンパーは走ったことはあるんですけど…ちょっとあまりにも400と100メートルハードルっていうのは走りの距離的に全然違うので最後にタレてしまって、もうタイム的にもすっごい遅いという経験があるので…。
――埼玉インターハイは圧勝。決勝レースは気持ち良かったですか
はい、そうですね!結構周りの子達が調子良くなかったみたいで。それまでは結構みんな13秒台とか出して走っていたんですけど、本番になるとあまりみんな13秒で走ってくる子がいなかったです。その部分では多少は余裕はあったんですけど、でもどこで抜かれるか分からないという風に思ったので、最後まで気を抜かずにやりました。
――やはりインターハイが一番印象に残っている試合ですか
はい。2つ上の先輩が400を優勝した方がいて、その先輩の優勝を見て、これは取りたいな、とずっと思っていました。
――高校を選んだきっかけはやはり陸上ですか
はい。でも一応受験して入りました。
「男子がいっぱい…(笑)」
――1番仲の良いチームメイトは
柳橋裕里(商1)と蔭山愛(教1)です。2人は関カレのマイル(4×400メートルリレー)優勝メンバーです。
――マイルの方は
一応メンバーには入ってて、関カレの時にメンバーの選考があったんですけど、それで敗れてしまって…優勝を目の前で見て嬉しかったんですけど、そのメンバーではなかったというのがすごい悔しくかったです。なので全カレは走れるようになりたいです。
――リラックスの方法はありますか
お風呂に長く浸かるとかです。
――学生生活は充実していますか
はい。充実しています。やっぱり女子高だったので、それと比べてスポ科は男子のが多いじゃないですか。だからそのギャップがまず最初はびっくりして。いままで女子しかいなかったのに男子が多いというか(笑)。急に切り替わって…。でもそれはそれで楽しいです(笑)。
――好きな授業は
体を動かすような方法実習です。
――何をとっているんですか
一応バスケとバレーを取ってるんですけど、球技は好きです。
――将来は陸上選手になりたいですか
でも女子で陸上で食べていくっていうのはちょっと厳しい部分があるので…。やっぱりオリンピックとか行く選手じゃないと陸上は続けられないなとは思います。だから、一応この学生生活の結果次第で決めようとは思うのですが、出来れば続けたいなと思います。
――最後に全カレへの意気込みを
関カレでは2つ上の先輩に負けてしまったので、まずは優勝を確実に取れるように、あとはタイムもしっかり狙って13秒4を出せるようにやっていきたいです。
(取材・編集 杉山幸美)
◆紫村仁美(しむら・ひとみ)
1990年(平成2年)11月8日生まれ。身長166センチメートル。福岡・筑紫女学園高出身。スポーツ科学部1年。自己記録・100メートルハードル13秒59。休日に友達とショッピングをして過ごすのがとても良い気分転換で、よく行く所は池袋、渋谷、原宿だそう
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