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陸上競技特集
【特集】王者に輝け!! 第5回 男子マイル対談
第5回は、今年5月の関東学生対校選手権(関カレ)の男子4×400メートルリレー(マイル)において5年ぶりの表彰台にのぼった中村達郎(文構3)、濱野純平(スポ2)、浦野晃弘(スポ1)、小西志朗(スポ3)による対談をお送りする。早大新記録を樹立する快挙を成し遂げた4人だが、浦野と小西は日本学生対校選手権(全カレ)で個人種目のみのエントリーとなり、チームはいったん解散となった。しかし全カレ優勝にという同じ目標を持つ者どうしであることに変わりはない。4人それぞれが全カレでの飛躍を誓ってくれた。
『勢い』で駆けのぼった5年ぶりの表彰台
――関カレのマイルリレーを振り返って
小西
マイルリレーは僕が入学する前からずっと予選落ちが続いていて、今回5年ぶりに決勝に残って、なおかつ表彰台に乗れました。1年生のころから「表彰台は確実」と言われてきてできなかったぶん、良かったと思いますし、それに早稲田記録っていうのもついてきてくれたので、本当に嬉しいです。
中村
とにかく予選を通りたい、というのがずっとありました。決勝は順位をとりに行くのはもちろんのことだったのですが、『勢い』があったから(3位に入ることが)できたのかな。その前に女子のマイルが優勝したので、これは僕らも流れに乗っていかなきゃいけないと盛り上がって出た結果だと思います。
濱野
僕も去年マイルでの予選落ちを経験しているので、今年こそ決勝に残らなくてはというのは思っていました。それで予選を走ってみたら結構好感触で、これは表彰台いけるんじゃないかという期待がありました。たぶんそれは僕だけじゃなく、みんなにあったと思います。あとは達郎さんが言ってたように『勢い』で一気に表彰台まで駆けあがっていけたんじゃないですかね。
浦野
僕は今回が関カレ(の出場が)はじめてで、正直自分の走りができていなくて、調子の悪い状態だったんですけど、決勝に行けて表彰台にも乗れたので、それについては良かったと思います。
――2位の順大との差が100分の2秒しかなかったことについて
中村
僕のせいです…それは(笑)。関カレの時はそこまで調子がいいわけではなかったので、最後の100メートルまで体力が残らなくて抜かれてしまいました。次の全カレは関西とか東海地方の強い大学も出てくるので、もっと混戦になると思うんですけど、いまは関カレよりも調子がいいので、そこで抜かれないようにしたいですね。最低限、抜かれないようにします。
――関カレのマイルメンバーが決まったのはいつごろでしたか
小西
それはもう、シーズンが始まったときから、「あぁ、このメンバーでいくんだろうな」と思っていました。それに関カレの1か月くらい前から、もうこの4人で練習をしていました。
――リレーの練習はどれくらいするのですか
小西
週1か週2回だよね?
中村
多くて週2ですかね。基本週1です。
小西
時間的には四継(4×100メートルリレー)より連携が重要ではなくて、個々の走力が重要になってくるので30分くらいで終わります。実際のバトンの受け渡しと、あとはバトンを渡すときを想像するイメージトレーニングですかね。
中村
マイルの練習ですることはそれ以外にはないです。
――走順はどのように決まるのか
小西
もちろん僕らからの提案もありますけど、基本的には先生(礒繁雄監督=昭58年教卒)が決めてくださいます。関カレの決勝は、最初から後ろについていては勝負にならないから、トップにつくことを考えて、この4人の中で持ちタイムの速い僕、浦野が1、2走を務めることになりました。それで濱野がちょっとがんばって、達郎が抜かれたと(笑)。
中村
…このチームは先行逃げ切り型なんです。
――リレーの中でどのような走りをしようと心掛けましたか
小西
僕らはもう思いきり走るしかないので。
浦野
そうですね。思い切って行きました。
濱野
僕はその時の調子からして、粘るのでいっぱいいっぱいだったので、とにかく順位を上げることよりも、そのままの順位でつなぐことを考えて走りました。
中村
僕はインカレでアンカーとして走るのが初めてで緊張していた部分があって。本当に緊張してたんですけど、前を走る筑波大の石塚さんについていけば、自分が追いつけはしなくても、後ろに追いつかれることはないだろうと思って、思い切り走りました。
明暗のわかれた今シーズン
――個人として今季前半を振り返って
小西
関カレが終わってから調子が良くて、200も400も自己ベストが出ました。特に200はワセダの歴代10傑にも入れたので、このままの勢いでがんばります!
――好調の要因は
小西
200のベストが出たのは、ただ単に200で試合に出てなかったからなんですけど(笑)、200の走りが400にもいい影響を与えたのかなと思います。練習では何本も距離を走らなきゃいけないことが多いんですけど、そのうち1本でもしっかり走れればいいと思って臨んでいるのもいいのかな。
――浦野選手は今季を振り返ってみていかがですか
浦野
今季の最初に出た試合で、いきなり大幅に自己ベストを更新することができました。でもその後は関カレもそうなんですけど、ここ一番での走りっていうのができなくて、力不足かなと思いました。これから底力をつけていかなきゃって感じましたね。
小西
でも日本選手権(6位入賞)はよかったよね。
浦野
たしかに…あれはよかったかもしれないですね。
小西
あれが実力通りでしょ?
浦野
いや、あれはマジックです。マジックだと認めざるを得ません(笑)
――海外遠征にも行かれましたが、海外のレースの印象は
浦野
まずトラックが変わっているんです。ストレートが80メートルにカーブが120メートルってなっているところがあって、ちょっとやりづらかったです。でも遠征に行って日本のトップの人よりも速い選手と試合ができたのは、いい勉強になったと思います。
――濱野選手はこれまでのシーズンをどう振り返りますか
濱野
結構苦しいシーズンになってますね。ちょっと簡単には立ち直れそうにないくらい結果がついてこなくて。関カレのマイル決勝である程度走れたっていうのが自信になって、何か変わるんじゃないかって思ったんですけど…。決勝での走りが次に生かせないまま、その次の試合でもずるずる引きずっちゃって、苦しいですね。
――復活の兆しは見えそうですか
濱野
そうですね…探してみます。模索中です(笑)。
――中村選手はいかがですか
中村
7月くらいまではずっと47秒9とか、48秒0とかで、後半の100メートルがうまく走れなくてタイムが出なかったんです。でも試合や練習のビデオを見て、自分の動きを少し変えてみたら、自分の走りが戻ってきたと思います。
――みなさんはマイルではともに戦う仲間ですが、個人種目になるとライバルになりますよね。お互いを意識することはあるのですか
小西
ライバル心というか、やっぱり意識はしますよね。特にここ(小西と中村)はいつもタイムが近いので。
――ルーキーの浦野選手の活躍に対抗心が燃えることは
小西
いや、単純に「あぁ、こいつ速いな」って。
中村
一緒に走っていても、このレベルの選手がまだまだ上にはたくさんいるんだって思うといい刺激になります。
「勝ちを見据えて」全カレに挑む
――全カレに向けて、どのような調整をしていますか
小西
合宿もあって、いまは所沢で練習してますけど、距離を踏んだりスピードを出したりしていますね。どちらかといえば、1本1本の走りの質を重視した練習に入ったかな。
――練習の手ごたえは
小西
いや、一応みんなあるとは思うんですけど…。
濱野
僕は最近ちょっと足を故障してしまったので、これをどうにかしてからじゃないと駄目かなって。
――全カレで勝つためには何が必要だと思いますか
中村
最終的には個人の走力がカギになってくると思います。
小西
あとはやっぱり『勢い』ですかね。マイルはノリでいかないと。気分を上げていかないと走れないと思います。走るのがきついから。
中村
それとバトンの精度をあげることが大事ですね。そのための練習も必要だと思います。
――全カレ、そして今季後半への意気込みをお願いします
小西
個人種目では全カレにせっかく出れるので、なるべく46秒台を出したいです。マイルでは表彰台、前回は3位だったので2位、1位を狙って。走力的にも勝てる位置にいると思うので、しっかりと勝ちを見据えていきたいです。
中村
いまようやく46秒台に手が届きそうなところまできたので、個人としては46秒台を出したいと思います。それとリレーは全カレだと走順がいろいろ変わるので…
小西
今回は予選と決勝で走順が違うかもしれないので。未定な部分がまだ多いです。
中村
とにかくすべきことは、全カレに照準を合わせて、持てる力をしっかりと出すことです。もちろんリレーの最後では抜かれません!
濱野
僕はたぶん、全カレでマイルに出れるかっていうラインにいると思うので、マイルで走るということに対してどん欲な姿勢を見せたいです。それでいて、マイルを走れるということになったら、そのどん欲さをいかにレースで出せるかっていうのをやりたいですね。自分の持っている力以上のことをできるかということに挑戦したいです。
浦野
僕は個人としては春いちばん初めに出した自己ベストを更新することと、全カレでいい順位で走って、表彰台に乗ることを目標にします。マイルでは関カレは自分の走りができなかったので、持っている力をきちんと出せれば結果が来ると思うので…僕の区間では1位で帰ってきます!
(取材・編集 片貝早輝子、神戸恵)
◆中村達郎(なかむら・たつろう)
1988年(昭63)5月13日生まれ。169センチ。富山・富山高出身。文化構想学部3年。自己記録:400メートル47秒32。和気あいあいとした雰囲気で進んだマイル対談。その中でマイルの4人でバンドを組むなら、何を担当したいかという話に。中村はすぐさまギターを担当したいと答えてくれた
◆濱野純平(はまの・じゅんぺい)
1989年(平元)12月12日生まれ。169センチ。山口・豊浦高出身。スポーツ科学部2年。自己記録:400メートル46秒81。普段は部屋にいることが多く、大人しいという濱野。だが意外なことにドラムが得意なのだとか。ということで、マイルバンドを結成するならドラムを担当するそうだ
◆浦野晃弘(うらの・あきひろ)
1990年(平2)8月17日生まれ。177センチ。広島・広島皆実高出身。スポーツ科学部1年。自己記録:400メートル46秒57。盛り上がりを見せるマイルバンド構想で、浦野は小西とのダブルボーカルを希望。しかし残念ながら却下されてしまいました
◆小西志朗(こにし・しろう)
1988年(昭63)10月27日生まれ。168センチ。長野・下諏訪向陽高出身。スポーツ科学部3年。自己記録:400メートル47秒29。この4人でバンドを組むなら、という問いに対し、小西が担当したいと話したのはなんとソプラノリコーダー。その理由は「ソプラノリコーダーなら、誰にも負けないから」だそう
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