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 the pride of Waseda  



 【第2回】岩佐千亜紀

 第2回目に登場していただくのは、走幅跳びの岩佐千亜紀選手(スポ4)。今季、関東学生対校選手権(関カレ)で優勝を決めた岩佐選手だが、意外にも競技歴は浅いという。幅跳びを始めたきっかけ、そして、女子主将・フィールドブロック長として部をひっぱってきた岩佐選手のエンジに対する熱い思いとは。日本学生対校選手権(全カレ)、日本選手権と悔しさを味わい、リベンジを誓う秋シーズンへの意気込みなどをうかがった。

――まずここまでの試合を振り返っていただきたいのですが関カレに関してはいかがでしたか
 関カレに関しては今年は記録も狙っていたので記録という点ではたりてないです。関カレで大学ベストを一本目にだせたけど続いて出せなかった。でも勝てたという点ではよかったです。

――次に全カレに関しては
 全カレは教育実習で練習も別にやって、週末だけ帰ってきてリレーの練習をしたりしていました。5メートル91で3位。1位の人が6メートル台でもなかったので悔しいです。

――教職で少しの間、部を離れてみて感じたことなどは
 全カレに対する共通の士気っていうのが一人だとなくて。土日にこっちに帰ってきて練習をしたら恵まれているなと。たとえメニューが違っても共通の試合にむけての士気を感じられる空間だと改めて感じました。

――そして迎えた日本選手権ですが
 日本選手権は記録をどうしても出したくて記録にこだわっていきました。正直振り返りたくない試合をしてしまいまして今季最低記録を日本選手権で出してしまって…振り返ると1本目からというかアップをしている中で全然力がでないという感じだったので。あの結果は調整が出来なかった自分の力不足だと思います。学生という中で最後だったので悔いは残ります。

――卒業後は
 競技を続けます。

――4年生ということで他の年と違ったところなどはありましたか
 最高学年ということプラス1年間女子部の主将をやらせていただいていたので結果をみせていかなきゃいけないということもあったし、春の学生対校の中で大学での陸上をまとめたかったっていうのがやっぱり思いの中で強くありました。

――陸上を始めたのはいつ頃ですか
 小学校の5・6年生の頃、記録会などには出てましたけど本格的に始めたのは中学で陸上部に入ってからですね。中学に入って陸上をやろうとは思っていたんですけど、野球が好きで野球部に入ろうとしてたんです。見学までいったんですけど女子はダメって言われたので。マネージャーも中学にはなくて陸上部へ入りました。

――走幅跳びを始めたきっかけというのは
 もとはハードル専門だったんです。高校は100メートルハードルを、高2では100に加え400メートルハードルをやっててマイルもがんがん走ってました。で、高3の時の4月から5秒アップして400メートルハードルでインターハイに出たんですけどそこからまた秋に5秒落ちたんです。もともと体形も走り方も向いてないから先生からハードル(400)やめようよって言われてやめました。で、走幅跳びと200メートルどっちがいい?って選択肢を与えられてそんなに長いの走れないなぁと思って。そしたら走幅跳びは助走距離が30メートルくらいだし、100メートルハードルも続ける予定だったのでそれなら一緒にできそうな幅でっていうのから初めて高3から試合に出始めたので競技歴は浅いです。

――転向当初は戸惑いなどもありましたか
 最初はフィールドをやったことがなかったのでありましたね。トラックは位置についてよーいどんで一斉にスタートするけど幅跳びは1人で出る。ホームの前が多くて緊張しすぎちゃって嫌だったんですね。どのタイミングで出ていいかわからなかったです。試合でどうしようってなって。慣れるまでが大変でした。いまだにバックのピットでやりたいなんて思うのは思うけど楽しんでやれてます。

――走幅跳びの楽しさに気付いたのはいつ頃ですか
 自己ベストの6メートル07(高3時)のときで、まわりから見たら一瞬の出来事だと思うんですけど5メートルの時と本当に感覚が違って着地まですごく長く感じたんです。観客席からワーってなって自分の中でもゾクゾクゾクっときた。それがやみつきになってます。でも今5年目ですけど6メートル超えたの何本かなんでやっぱり6メートルを安定して出したいっていうのが今年できてないんで秋シーズンの試合は全部記録にこだわってやっていこうと思っています。

――試合前に集中するために必ずすることなどはありますか
 音楽を聴きながらアップして落ち着かせるためにすごく歩きます。高校の時からのクセですね。10分位歩いてからジョグを1周すると落ち着きます。

――普段の練習はどのようにされているのですか
 走る練習も多くて跳ぶときは跳んで走るときは走るっていうふうに完全にわけて練習することが多いです。今、跳躍も増えてきているのでまわりのみんなと一緒に練習してっていうのができる。幅跳び、三段跳びも女の子がいますし、男の子も増えてきているので環境としては以前よりはやりやすいし練習もしやすくていい環境です。

――フィールドブロック長として
 女子に限定するというよりはフィールドで男の子が増えてきてるんですけど3・4年の男子に跳躍がいないので、男子の下の子達も見つつという感じで。男女で跳躍が違うので色々と自分も勉強になりました。

――この夏のテーマは
 秋に記録を狙っていきたいという中で、反省としてファールが多くて全カレも1・2本目ファールで、去年の国体も3本ファールで怒られたので助走の安定という部分が課題です。その中で走りこみが大切になってくるので、走りではリズムを意識するのとダッシュの瞬発力という2点が個人的にもそして跳躍ブロックとしても全体のテーマになってます。

――ワセダに入ろうとしたきっかけは
 高校の顧問の先生がワセダ出身で礒(繁雄)先生(昭58年教卒)と同期だったんです。ワセダいいとこだぞといわれて。そういう話を聞くと多少意識するじゃないですか。夏まで競技に取り組んでいてどうしようかなと思った時に、ハードルもやっていたので、礒先生がハードルの先生だし、顧問の先生が同期だから、いいやつだぞって言われて。で、見学にきたら環境も地元と同じようにのんびりと落ち着いているし、教職もとれるし、スポーツ科学にも興味があったので、すぐにここに来たいと思いました。群馬県から先輩も結構きていてお話を聞けたのも大きいです。でも4年間あっという間でしたね。もうちょっとしっかり4年間で結果を残したかったなっていうのがあります。今終わってしまったら不完全燃焼です。

――今年は125周年という節目の年ですが
 今まではワセダの女子ではそこまで出てきてはなかったし個人個人で頑張ってきたっていう部分が多かったんですけど今年はリレーで、関カレでは4×100で入賞とマイルが2位だったし、全カレではマイルが2位と結果を残せたので125周年といういい年にワセダの女子というのをまわりに存在をアピールできたのかなと思います。OBさんからも今年すごく女子頑張ったねって言ってもらえたことが大きな励みにもなりましたし昔は競走部は女子をとらなかった時代があったと先生方のお話で聞いたので、その中でOBさんからも認めてもらえたというのは女子にとって大きな出来事だったと思います。

――ワセダであると実感する時はどのような時でしょう
 エンジというものにすごくこだわりを持っているので、着た瞬間にワセダっていう名に恥じないように競技をしたいなっていう思いがありますね。

岩佐 ――エンジのユニフォームは大会前に渡されるものなのですか
 入賞しないと返さなくてはいけないという決まりがあるんです。ユニを自分のもにするには、この大会で何位以内に入らなくてはいけないというように決まっていて。1年のときに個人の幅跳びは駄目でリレーにちゃっかり混ぜていただいて、4年生が3人で速い先輩方がいらして、ひょこってお邪魔して3番に入れて、その時に私はもうエンジのユニフォームをもらえたんです。でもやっぱり自分はリレーの足をひっぱっていただけだったし、もらえたことに喜びというよりも、悔しさがあったので2年のときに関カレで走幅跳び3位に入れてやっと本当に自分でこれをもっているんだという思いになれました。あれをもっているというのはワセダの競走部で陸上をしているときの大きな喜びですね。返すのは悔しいじゃないですか。自分の力でとったっていうのは自分の励みにもなるし、これをもらったんだから次もがんばろうという気になりました。

――最後にこれだけは人に負けないもの・プライドを教えてください
 パワーです。私、跳躍も人と違って全力で入っても潰れない踏み切りなんですよ。やっぱり技術がないっていうのも確かなんですけど、そこだけにこだわって助走力のアップだったりをしています。普通は多少、踏み切りの準備動作があるんですけど。多少沈みこんで浮いたりとかするんですが、私は普通に走って入るんです。それは筋力がないと思うように跳べないんですけどそこをパワー系なのでパワーで補って。それが私の高校からの持ち味だと思うのでいかに走ってきた力を使えるかということです。

(取材・編集 藤田絢子)

◆岩佐千亜紀(いわさ・ちあき)
 1985年(昭60年)4月22日生まれ。161cm。群馬・伊勢崎女子高出身。スポーツ科学部4年。
 自己最高記録 走幅跳び6メートル07






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