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wasedasports.com >  陸上競技 the pride of Waseda > 江里口


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 the pride of Waseda  



 【第1回】江里口匡史

 今回の企画一発目は今、波に乗る快速ルーキー江里口匡史選手(スポ1)。1年生ながら関東学生対校選手権(関カレ)で100メートル2位、日本学生対校選手権(全カレ)で優勝、日本選手権では5位入賞と輝かしい成績を残している。目標としていたユニバーシアード出場も決まり、7月に香港で行われたレースでは自己新記録となる10秒36を出すなど絶好調だ。そんな江里口選手に高校時代との違いや、将来の夢、ユニバーシアードへの思いなどを語っていただいた。

――先日香港でレースがありました。海外レースは初ですか
 海外で走るのは初めてでした。気候も日本と違うし環境も違う。日本はサブトラックもしっかりしてるけど、海外はサブトラックがなくて競技場のすみっこを使って試合という感じで。日本はいい環境で陸上できると思いました。

――食事面などで苦労したりなどは
 香港の地域料理を食べたんですが合わなかったです。味も合わなければ食欲も出ない。食べ終わったあとでもお腹がすいている感じで。日本と違って食べづらくて。抵抗がありました。

――その中でも自己ベスト更新
 食事と環境が一気に変わったし、むこうへ行ってから時間もあまりなかったので自分でも正直びっくりしました。そんな状況だったんであまりいいタイム出ないかもと思っていたけど、うまい具合で出て、予選で自己ベストタイ、決勝で自己ベストを出せました。初の海外の試合で自己ベストをだせたのは評価できる点です。

――入学してからこれまでレースにたくさん出場されました
 一定の間隔で試合、試合、試合という状況だったので疲れました。うまく疲労が抜けきらない感じで、春〜夏手前の主要な大会が終わって今は少しほっとしてます。

――みえてきた課題というのは
 もう一つ上のトップスピードで走らなくてはいけないと感じました。

――高校時代と現在で変わったところは
 食生活がしっかりしてきました。高校の時は朝ご飯を食べたりしなくて、休みの日も朝とらなかったり夜は好きなものだけ食べたりしてたので。現在は栄養のバランスもしっかりしていて体調もしっかりしてきました。体がうまい具合に動いています。あとは大学きて、練習の質が高くなったかなと。練習をやっていてもみんな速いし、負けたくないと思います。

――陸上を始めたきっかけは
 母が陸上をやっていたのもあるんですが、小学校のとき学年で足が速くてリレーとかも小学校代表とかで出てたりしたんでそれがきっかけです。

――それからは陸上一筋ですか
 ずっと陸上をやってます。なので球技が苦手で。避けてたら球技ができなくなるってわかっているのに・・・球技ができなくなる一方でどんどん陸上ができるようになりました(笑)教職をとっているんで、8つ位体育の実技の単位をとらなくてはダメで、武道とったり陸上とったりと球技をなるだけとらないようにやりくりしてます。

――教職の話が出ましたが将来の夢は先生になることですか
 いつか地元に帰って高校の教師をやりたいです。陸上を教えたいという強い思いがあって。陸上を中高とやってて知り合った先生方がたくさんいてそういう風に習ったことを次の世代に教えられたらと。

――ワセダを選んだ理由は
 最初、県外で陸上をやるつもりはあまりなかったんですが、熱心に礒先生から勧められて考えました。もっと君なら早くなれると言われて、それなら頑張ってみようと決めました。

――普段の練習はどのように行っているのですか
 動き一つ一つにしてもどういうところを使ってどういうところを鍛えているのか考えるようにしています。この走りをすることでこの先どういうふうにプラスになっていくか。高校の時からのクセというか自然にそういう風に練習しています。あとは先生方や先輩方から指摘されたところを練習に取り入れてます。

――憧れの選手はいますか
 同じ故郷の末續(慎吾・ミズノ)さんです。自分が中3の時パリの世界陸上で日本人初の200メートル銅メダルをとられた。朝早くの中継を見ていたんですがその走りを見て自分もあんな風になりたいと思いました。(2006年・のじぎく)国体で熊本県チームで一緒に走る機会があって、憧れの存在の人と一緒にバトンパスや練習ができて感動にひたる部分がありました。

――実際にリレーでチームを組んだことで感じたことは
 生で走りを見て一緒に走ってみて、最近は末續さんは100メートルの舞台には出てこないんですが、勝負する試合に自分も出て実力勝負の走りをしたいという思いが強くなりました。一緒に走って競うことは夢だったんですけど、それが現実になりそうなくらいにまできてるんでここまできたら勝負したい。今まで国体などの時は憧れだったけど、一緒に走る選手同士の、一人の選手として認められて対等に話せるくらいになりたいです。

――日本選手権では早大OBの小島茂之選手と一緒でしたがお話などされましたか
 小島さんとは荷物を置いたり集合の時一緒になったんですが、予選から少しずつ世陸(世界選手権)に出るという日本代表への思いを、行動や発言で強く出されていっていたんです。自分はそのときは日本代表というものに実感がわかなかった。そういった気持ちがなかったせいで、今思うと、日本選手権で3番に入れば世陸のリレーの補欠に入れる位手の届くところだったと思うんですが、その時はまだ思いがなかったから駄目だった。日本代表にはそんな簡単にはなれないんだと気付きました。小島さんが気持ちから行動を示し、結果を残すということを見せてくれました。

――さて、今季の目標としていたユニバーシアードですが
 目標としてやってきた中で代表が決まったのでうれしいし達成感があります。ユニバは1つの今季の集大成といってもいいくらいの位置付けなので、ただ行くってだけでなくしっかりと走りたいです。

――リレーにも出場されますね
 リレーの練習はタイのほうへ出発する前と、あっちで4日間ほどの練習で難しいとは思うんですけどそういう中で成績残してきた人たちと組むので経験でやっていきます。

――香港のレースから学んで海外に必ずもって行こうというものはありますか
 塩です。この間は汗をかいても水しか飲まなくていざ予選となったときに足がつるということがありました。筋肉が収縮しちゃったんで、スポーツ飲料とかでなくて塩を自分でとっていきます。

――暑い中のレースが予想されます
 暑いの不得意なんです(笑)熊本は暑すぎて朝早くとか夕方の涼しい時に練習していたので暑い時間帯は家から出なかったです。

――対策などは考えていますか
 クーラーの効いたところに長居しないようにして、日陰になるべくいて塩分をしっかりと摂取するなどに気をつけていればしっかり動けて走れると思います。あとはタイに行ったことのあるOB・OGに積極的に話を聞こうと思います。

江里口 ――試合前の集中の仕方は
ゴールしたときの自分をイメージします。自分の求めている最高の走りをイメージするというか。

――最後に江里口選手の中でこれだけは譲れないというプライドを教えてください
負けん気ですね。やるべきことはやる。当たり前のことは当たり前にやること。これだけは自分でやるということが芯としてあります。高校の時は頑固者って言われてました。ただ、逆に負けん気が強すぎて失敗することもあるけど、失敗することは考えないようにしています。と言いつつも考えてしまうんですけど、それを考えるとプレッシャーにはまったりしてしまうんで、勝たなきゃいけないとかを考えるんではなくて自分の走りをして実力を出し切ろう。その上で勝てたらいいと考えるようにしてます。

(取材・編集 藤田絢子)

◆江里口匡史(えりぐち・まさし)
 1988年(昭63)12月17日生まれ。170cm58kg。熊本・鹿本高出身。スポーツ科学部1年。
自己記録 100m:10秒36 200m:21秒15






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