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wasedasports.com >  陸上競技 それぞれの箱根路 〜1月3日 大手町で歓喜の「都の西北」を〜 > 第6回 竹澤健介


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 カウントダウンスペシャル!箱根インタビュー  



 第6回 竹澤健介

 竹澤健介(スポ3)にとっては激動の1年だった。海外に渡り、好記録を叩き出すと、日本選手権でも2位で世界陸上への切符を手にする。その世界陸上では12位ではあったが、世界のトップランナーとの差を肌で感じることができた。駅伝シーズンに入っても、その勢いは止まることを知らなかった。全日本大学駅伝で区間賞を獲得し5年ぶりのシード権奪還の原動力になると、日本代表として出場した国際千葉駅伝でも区間賞の走りで日本の逆転優勝に貢献した。いよいよ次は大学三大駅伝の締めくくりとなる箱根駅伝。3度目の挑戦となる竹澤にお話を伺った。(この取材は11月27日に行ったものです)

竹澤  ―いまの調子はいかがですか
 まずまずですね。

 ―世界陸上を振り返ってみると
 まあ、あんなもんかなって。周りから見ればすごく情けないレースだったようにみえたと思います。自分自身から見てもすごく情けなさを感じるレースであったんですけれど、あのときの精一杯の走りをしたと思いますし、あのときにあれ以上の走りはなかったと思うので、あれはあれで仕方なかったかなと。あのときより強くなりたいという気持ちは強いですね。

 ―アメリカ人選手に勝ちたいといっていましたが
 いまは、そういう部分は持ちにくいので、駅伝があるので。それが終わってから、その部分は意識してやっていかなければいけないなと。

 ―駅伝シーズンに入ってきましたが
 トラックシーズンの最終から駅伝シーズンまで時間があったので、その間ロードを走る機会があったのでそこで上手く慣らせたというか、スムーズといえばスムーズなんですが。トラックが終わってロードという形になってしまうのでそこの部分は。

 ―トラックと駅伝の違いは何だとお考えですか
 根本的に、違うものだと思っているので。トラックの走り方とロードの走り方は違うので。近い部分もあるんですけれど、近い部分は感覚としては遠い部分もあるので。タイム的に見たらタイムとも変わらないですが、走り方とかは変わってくるので。力配分なども。

 ―駅伝という種目に関しては
 トラックはどうしても自分のことだけに集中できるというか。駅伝はみんなの一年間を背負って走る緊張感がある。自分だけの一年ではない自分の責任で済まない。駅伝になってくると沢山の方の前で走るわけであって、気が入るというか。結局は一人一人だと思うんですけれど、一人一人が頑張ることでチームの相乗効果になればいいと思っています。みんなでがんばることが甘い方向にいくこともあるかもしれないので、そうならないようにしていければいいと思っています。

 ―出雲駅伝を振り返るといかがですか
 調子は悪くなかったんですけれど、うまく試合に持っていけなかった部分があって。調子自体はそこまで悪くはなかったです。気分が乗り切らなかったというか、からだと心のバランスが良くなかった。

 ―タスキもらった位置もありますか
 それもあるとは思います。力がないのでそういうような結果になったのだと。それは自分の心の中にそういう弱さがあったのだと。

 ―全日本を振り返っていかがですか
 前に走者がいたので、自分がきついときは前に出てくれて、そこそこ走れたかなと。

 ―国際千葉駅伝で区間賞。日本代表で駅伝を走ったことに関してはいかがですか
 去年も走ったので、こういう流れでこの時期来ることは分かっていましたので。日本代表で走るということはすごく名誉なことです。でもやることは変わらないので、普段と。流れの中でまずまず持っていけたかなと。

 ―予選会がなくなり、出雲と全日本が入って違ったと思うが
 駅伝が入った分、少し違う部分もあるんですけれど。駅伝というものを経験した分、強みもあって、去年も国際千葉駅伝で駅伝慣れをしていたからこそ、ロードに慣れていたことが箱根で走れたことにつながったかなと思うので。その部分ではここ何試合か走れたことはすごく大きかったかなと。

 ―連戦で休みがないですよね
 楽だといったら嘘になりますけれど、逆に言えばそういう試合しか出ていないので、練習試合を出ていないということはプラスに考えられる要素もあると思うので。

 ―捨て試合はないと以前おっしゃっていましたが
捨て試合は僕の中にはないので。常にどの試合にも負けたくないと思っているので。逆にそれは僕の弱みといわれれば弱みと思われるかもしれないですが、僕は強みだとも思っているので。どれでも精一杯やることがいいんでないかと。自分のやり方で良いのではと。結果的に自分がよければいいかなと。

 ―弱みというのは
 無難になるというか、本当の緊張の高い部分というものを持てないということはあると思います。けれど、いまの緊張感を持って世界陸上やオリンピックに出ることになったらもう一段高いレベルの緊張感を求められると思うので。世界陸上の緊張感を北京に活かせるというのは僕的に大きいと思うので。

 ―世界陸上の緊張感は違う
 比べものにならなかったですね。レース中、なんじゃこりゃ、歯が立たないなとすぐに思ったレースはなかなかないので。同じくらいのレースにしかヨーロッパに行っても、どこにいっても出られないので、本当のトップクラスのレースというのは体感することがないので、今回はすごい経験できたことはプラスでしたね。

 ―プレッシャーを感じる
 プレッシャーみたいなものはないですけれど、自分が走らなきゃと思う方がストレスがかかるというか。自分自身に注目しているというか、一番プレッシャーをかけているのもあるので。もちろん自分自身がここがダメだと一番把握していると思うので。

 ―ワセダで入らなければここまで来られなかったと度々おっしゃっていますが
 ワセダじゃなかったら陸上競技を真面目にするというか、多分陸上で大学にいくこともなかったというか。いけたとしてもそこまで真剣ではなれなかったですね。

 ―真剣にさせてもらえたものとは
 前に築いてくれた功績というか、憧れという部分が強くて。それが夢だったので。夢に向かってなら、まだ出来るというか。そういう目標が頭の片隅にあれば、そのことに対しての努力というか、やるべきことは出来ると思うので、その結果ではないかと。

 ―渡辺康幸監督(平8人卒)のことに関しては
 Wのユニフォームを着て走るということでした。でも、それ以上はワセダに入ってもなかったので、その感覚を作ってくれたのは渡辺さんです。もし、渡辺さんではなかったら並みというか、ある程度の結果で満足した選手になっていたかもしれないです。

 ―指導法に関しては
 合うというか、やはり大まかな部分は決めてくれていて、細々した部分は自分に任せてくれるというか。配分がいいと言うか、自分が細々したことをすごく気にするので、そういう部分を大まかに、おおらかに接してくれるので、気持ちが和むというか、監督といると安心するというか。そこは、すごく相性がいいというか、自分がやっていくなかで申し分のない環境をつくってくれていると思います。

 ―渡辺監督も大学時代に世界陸上で同じ12位。そういう因縁は感じますか
 同じときに世界陸上に出るというのは、そういう運命だったというか。12位を獲りたくて、12位を獲ったわけではないですが。出会うべくして出会ったと思っていますし、僕もそうありたいと思っております。でも、僕と監督のやり方は全然違いますし、下手したら逆のことをやってきたかもしれない。その点は。渡辺監督を目指しているわけではなくて、比べる部分はあると思う。渡辺さんみたいになりたいのではなくて、自分自身を高めることが大切だと。そこを忘れないようにしたいです。

 ―初めて世界を意識したのは
 世界を意識するレベルまで、まだ自分自身が来ていないので。本当のトップレベルを目指す準備をしているというか。まだ、戦っていると思うには程遠いというか、世界大会には出ていますが、まだ違うレースをしている人たちがいるので。世界と戦うといわれていますが、まだまだ戦えないので、今やるべきことをやろうと。

 ―三大駅伝は箱根につなげる大会
 結果としてそうなると思うんですけれど、僕にとっては大事な試合なのでどれも負けたくないですし。できれば、自分の納得いく結果を残したいと思っているので。

 ―箱根に向けてやるべきことはみえてきた
 一日一日が勝負だと思っているので。大会に合わせることはもちろんですが、そのために練習に関して固定概念を持っているわけではないですし。あまり、そのときどきにやるべきことを見出してやっていきたいなと。

 ―チームで底上げが出来ていることは
 正直、あまり一緒に練習していないので、他の選手に聞いてもらったほうが。同じ練習というわけにはいかないですし、できればしたいですけれど。出るレースも違いますし。調整方法が違うので。結果的にそうなったことは評価していいんじゃないかと。

 ―仲間に教え合うようなことは
自分自身がそういうのは考えるものだと思うので。一人一人が自立して、それがまとまったときにワセダというチームが出来ると思う。みんな一緒じゃワセダではないというか。ワセダのやり方は一人一人が考えたものが集結するものだと思います。教えるというよりは、間違えた方向に行っていたときはいいますけれど。

 ―謙虚なコメントが多いですが
 謙虚ではなくて、約束できないことを約束しないというか。精一杯走ると言うことは約束できますが、それ以上はタイムとか順位というものは走ってみないと分からない。それを守れなきゃ嘘つきになってしまうと僕は思っています。嘘はつきたくないですね。謙虚であるわけではないですし。

 ―好きな言葉
 一生懸命、一所懸命ですね。見たときに好きだったというか(笑)1つのことに懸命にするということはすごく大切なことだと思う。細々したことの積み上げたものが、大きなもにつながっていたりするので。

 ―エンジとJAPANの役割の違いとは
 両方重いので、同じ気持ちで走れればいいかなと。ワセダというユニフォームは日本のワセダだと思っているので。だからどうっていうわけではなくて、ワセダをもって日本という国を愛せればなと思います。

 ―国際千葉駅伝で絹川愛選手(仙台育英高)からタスキをもらったときになんといっていたのですか
 お疲れさんって。

 ―絹川選手が竹澤選手にあこがれているという話も聞きましたが
 どうっていうか(笑)うーん難しいですね・・・そこはノーコメントで(笑)

 ―ジンクスは
 ないですね。

 ―箱根はプライベートで行きますか
 ないです。行きたいとも思わないですね。箱根駅伝が終わったらいきたいですかね。こだわりがあるわけではないですが、箱根に行くんだったら別に行ったほうがいいかなと。気分転換にならないです(笑)

 ―次期主将に就任した経緯は
 僕自身がまとめるというよりは、引っ張っていきたい。見せるほうがいいかなと思って主将をやらせてもらいました。

 ―どうしていきたいとかありますか
 長距離と短距離は違う部分はたくさんあると思います。でも、短距離は長距離から、長距離は短距離から学ぶ部分もあるので、いろんな種目から学ぶべきこともあると思うので、うまく相乗効果でやっていければいいなと。長距離にとって短距離は近いというか、見習うべき部分がすごく大きいと思っています。細々した部分を気にするというか、どうしても短距離は短距離で分けてしまいがちですが、長距離も学ぶこともあるし、各ブロックで分かれてしまうような部にしたくはない。それぞれが活かし合える部にしたいです。それが結果につながったら、精一杯一年間やったなと思えるようにしたいなと。

 ―早大125周年の駅伝ですが
 頑張らなきゃなとは思いますけど、現実を見ていかないといけないので。やっぱり影響は受けますし、頑張らなきゃなとは思いますけれど、空回りするのではなくて、自分自身がやるべきことを集中していくことをやっていくことが大切だと思いますけれど。結果として、そうなっていくことがうれしいですけれど。

 ―母校のためにという気持ちはありますか
強いですね。

 ―母校へ恩返し
 恩返しというか、そういう使命であり、責任であると思う。僕の在学中に何とかしたいですね。

 ―最後に箱根に向けて
一生懸命走ります。

(取材・編集 山田 豊) 


◆竹澤健介(たけざわ・けんすけ)
 1986年(昭61)10月11日生まれのA型。171センチ53キロ。兵庫・報徳学園高出身。スポーツ科学部3年。
 自己ベスト 5000m:13分19秒00(日本学生記録)
         10000m:27分45秒59(学生日本人最高記録)
 主な実績  07全カレ 5000メートル優勝
         07日本選手権 10000メートル第2位
 世界陸上  10000メートル第12位
         07箱根駅伝2区・区間賞
         07出雲駅伝3区・区間3位
         07全日本大学駅伝2区・区間賞
         07国際千葉駅伝5区・区間賞







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