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wasedasports.com >  陸上競技 それぞれの箱根路 〜1月3日 大手町で歓喜の「都の西北」を〜 > 第2回 加藤創大×高原聖典


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 カウントダウンスペシャル!箱根インタビュー  



 第2回 加藤創大×高原聖典

 今季、五千メートルで13分台をマークし、ユニバーシアード(ユニバ)出場を果たした加藤創大(スポ2)と、全日本大学駅伝(全日本)の1区で好走を見せ、先の上尾ハーフマラソンも部内1位で駆け抜けた高原聖典(人2)。今やチームの準エース的存在を担うまでに力を伸ばした気鋭の二人が、箱根本番を目前に“本音対談”を展開してくれた。(このインタビューは11月30日に行ったものです)

加藤(左)と高原  ―今の練習の流れは
 加藤: 僕は下りの練習をして、みんなと一緒に強化練習でいつもよりも激しい練習をしています。下りで特殊なんで、このあともう1回下りを走って、あとは個別にスピードを入れた練習を入れていこうって相楽(豊コーチ=平15人卒)さんと話している途中で。今は下り用の練習で調整してます。
 高原: 上手いこと言うねえ。僕は…特にそんな。言われたことをやっているだけで。監督(渡辺康幸=平8人卒)が指示してくれるので、その練習をやれば箱根で走れると思っているので。練習の質は高いですけど、ちゃんとこなせています。

 ―お二人の今の調子は
 高原: 自分は夏からずっと調子がいいままです。監督は調子が落ちないか心配してるんですけど。でも自分は結構いい感じで来てると思ってるので、このまま箱根までいくと思います。
 加藤: 僕は、良くもなく悪くもなくって感じで。でもちょっとずつ上がってきてはいるんで、あとは箱根にピークを合わせられるように調整していくだけですね。

 ―チームの状態は
 高原: 結構主力とかに故障気味な人が多くて、走るべき人なのに足を痛めてる人がいるので。監督から体調管理に関しては口をすっぱく言われてます。良くはないですけどまだ修正できるので、これから気持ちを入れ替えてやっていこうと思います。

 ―これまでの駅伝シーズンをあらためて振り返ってどうですか
 高原: 徐々に上がってきてる感じはします。出雲(出雲駅伝)が悪くて、全日本で立て直そうってなって、全日本もそこそこでメドがついてきて。駅伝経験したことによって、走った人は箱根に向けてどういう感覚なのか分かってきたと思うので、そういう面では去年と大分違うので、箱根はもっと良くなると思います!
 加藤: 個人的に出雲が最悪で、全日本はまとめたという感じで、箱根は順番でくればいい風にいくはずです。チームとしても出雲が終わって、まあ僕が悪かったんですけど、チーム全体に危機感が出て、全日本はまあまあ納得のできる結果を残すことができて。そこで油断が出ないのかなって僕は心配だったんですけど、まあそれがケガ人の量にでちゃってるのかもしれないんですけど、チーム全体としては上がり調子なので、大丈夫だと思います。

 ―出雲、全日本では応援して下さる方の多さは感じましたか
 高原: ワセダは多いですね。走ってて他の大学はあんまり聞かないんですけど、ワセダは多かったです。
 加藤: それは自分が走ってるからじゃん(笑)。
 高原: 違う違う、一緒に走ってて、ワセダだけしか聞かない。
 加藤: なるほどね、まあまあ(笑)。
 高原: だからそれだけワセダは注目されてるんだなって思いました!

 ―ところで、お二人は仲いいんですか
 高原: まあ仲いいですね!
 加藤: あんまり。
 高原: 加藤は大人なので、大人目線で色々相談にも乗ってもらえるんで。私生活で、どうしたらいい? って。ロマンチックなんですよ。

 ―高原選手は加藤選手のことを意識しているといつもおっしゃってますが
 高原: そうですねえ。
 加藤: もう意識してないって言ってたじゃん(笑)。
 高原: まあ、いい意味で刺激は受けますね、活躍すると。ですけど、もうそんな。
 加藤: もう自分の方が上なんでって。

 ―加藤選手は高原選手に刺激は受けないんですか
 加藤: あんまり受けないです。
 高原: まあそうだろうね。我が道を行くって感じだもんね。
 加藤: 他人よりかも自分のことでいっぱいいっぱいなので。

 ―高原選手はユニバに出た加藤選手を見て思うことは
 高原: 自分はユニバに出たことは悔しくなかったんですけど、立川で負けたのが悔しかったです。直接対決して負けたのが嫌でした。ユニバはあれは別に走れば3位や入賞するような大会なんで、まあ5位入賞しても普通だなっていう。
 加藤: みんなそう思ってます。
 高原: 走れば、誰でも入賞できるんです。
 加藤: 帰ってきて渡辺さんも「ああ、5位か…」って感じでした。

 ―先輩で刺激を受けたり、尊敬する先輩はいますか
 高原: 本多(浩隆=スポ4)さんの適当なところが。4年生って厳しいじゃないですか、でも本多さんは、のほほんとしていてなごませてくれるので。
 加藤: みんな尊敬してます。

 ―監督が「2年生がね、スカウト失敗してるんですけど、意外に入ってきてから頑張ってきてくれた」と2年生をすごく評価していらっしゃいました
 高原: 自分は頑張りました。1年目ダメだったんで、やっぱり申し訳ないっていう気持ちがあったので、2年目は頑張ろうって。
 加藤: スカウト失敗…それは僕たち自信もすごい感じているところがあって、上の学年とか下の学年を見ると、自分たちより高校時代実績がある人が多くて。僕がその中で考えてるのが、一人一人のポテンシャルが高くないんで、僕たちの学年3人4人で高いレベルを保って、絶対的なエースが出なくても、総合力でカバーできたらなって僕はずっと思ってますね。
 高原: 加藤は練習頑張ってました。
 加藤: まあでも2年生は基本的に結構ケガが少ないので、継続して練習はできてます。でも、自転車でこけたり、走ってる時にぶつけたりっていう(笑)。
 高原: そういううっかりな人が多いです。
 加藤: 特に尾崎(貴宏=教2)は肝心な時にいないんです。箱根前とかにやるから。
 高原: 出雲もだめでしたし。
 加藤: でも尾崎は職人です。外さない。あいつが外す時はみんな外してもしょうがない。
 高原: 安定感があるんで。

 ―2年生になり、意識の変化はありましたか
 高原: 後輩が入ってきたので、負けたくないっていうのはありました。後輩にはずっと高校時代勝ってたんで。練習とか先越されると悔しいなっていう。
 加藤: そうだったんだ。
 高原: そうそう。
 加藤: 僕は何にも変わりなく。
 高原: でも楽になったよね、当番がなくなったから。1年生は全部やんなきゃいけないので。精神的余裕が生まれましたね。

 ―高原選手は上尾ハーフも部内1位でしたし、今年1年で地力がついたと感じていらっしゃいますか
 高原: 夏合宿で練習が良かったので、土台がしっかりしてきたっていう。夏で変わらなきゃ今年もダメだっていう覚悟を決めてやったので、それが良かったです。

 ―監督やコーチからこうしたほうが伸びるよなどというアドバイスは受けましたか
 高原: ああ、言われました! 今は大切な時期だから、この夏で化けるか化けないかはお前次第だみたいな。今ダメだったらもうダメだよって。今年速くなんなかったらもう無理かなっていう危機感がありましたね。1年生が最初入ってきていい記録出して、自己ベストも負けて、自分は全然調子良くなかったんで。もうダメかなっていうのはありましたけど。

 ―高原選手は大学初駅伝が出雲駅伝だったと思いますが、緊張されましたか
 高原: 緊張しました。もう2日前くらいから緊張して、あああって感じでもうやばかったんですけど、スタートに近づくにつれて、結局走るだけじゃないですか。落ち着いてきて。
 加藤: 位置も悪いしね。
 高原: 3番以内で来ると思ってたんで。ダメなりにベストを尽くそうと。意外にあっけなく終わりましたね。

 ―全日本は出雲よりも緊張しましたか
 高原: あーそれは。加藤の悪いイメージがあって。あの加藤でさえあんなにブレーキするってことは、自分にもありえるなっていうのがあって。ちょっと体が重たかったりしたら、「ああ、今日は大丈夫かな」って思ってしまったりしたんですけど。でも全日本では、自分よりすごくベストが上だったり一緒くらいの人が相手でも調子さえ良ければ戦えるんだなっていうのが分かって良かったです。

 ―1区のプレッシャーは無かったですか
 高原: プレッシャー…でも、竹澤(健介=スポ3)さんが14キロ走ればつくからいいよって言ってくれたんで、じゃあ14キロ走ればいいやっていう。

 ―チーム全体で5位という結果に関しては
 高原: シードを取れたことが良かったと思います。自分は加藤とともに予選会で大ブレーキで悔しい思いをしたんで。もうあれは味わいたくないです。来年走れるのはチームにとっていい収穫だったと思います。

 ―そういえば去年は予選会で高原選手と加藤選手の1年生2人で2組を任されてましたね
 高原: 大撃沈しました。先輩たちが調子悪すぎて、消去法で自分たちみたいな。自分たちも軽く考えていたんですよね、軽く5番くらいに入るっしょって思っていたら。
 加藤: タイム的にそんな、って感じだったんですけど、実際走ったらね。
 高原: タイムだけでしたね。強さがありませんでした。

 ―ところで、そもそもお二人が陸上を始めたきっかけは何ですか
 加藤: 僕は走るのが楽しかったからですね。小学校の時に放課後とかにひたすら走って、先生が作った表に何周走ったかを書くところがあって、それでずっと走ってて楽しいなと思って始めて。マラソン大会とかやってもまあまあ速かったんで、これしかないなと思って、中学は部としてやってたんですけど。だんだんおもしろくなくなってきたって感じです。おもしろくなくね?
 高原: おもしろくない。
 加藤: つらいだけです。
 高原: でもおもしろいっすよ、たまには。結果とか出すと。
 加藤: 大体つらいです。
 高原: 年中走れるわけじゃないですから。走れない時はつらいです。

 ―高原選手は
 高原: 父が、陸上やってたんですよ。自分が小学生の頃とかにお父さんが走る練習をするんですよ。それに兄ちゃんがついていってたので、自分もついていってて、それで家の周りをぐるぐる走って。それから近所の陸上クラブに兄姉が行ったので、自分も兄姉についていくみたいな感じで始めて。中学になると辞めちゃったんですけど、でも自分は続けたみたいな。

 ―高校を選んだわけは
 高原: 中学校でそこそこ速くなったんで、全国高校駅伝で走りたかったからです。
 加藤: 色々なところから誘われてたんですけど、その中から遠くなく、厳しくなく、弱くなくという消去法で残ったところでした。部の雰囲気もよくて。

 ―対して高原選手はすごく厳しい高校だったと思うんですけど
 高原: それが分かんなくて。中学生の時に高校駅伝で2位になってたのをテレビで見て、それにあこがれたのもありますし、親からも陸上を頑張って欲しいっていうのが伝わってきて。あと高校の監督もわざわざ家に来て、「来てくれ」って言ってくれたので。入ってからは陸上ばっかだったんですけど充実してました。それなりにいい経験ができました。
 加藤: 僕は入ってから記録も伸びて、その高校を選んだことはよかったなと思っています。監督もいい人でしたし。

 ―加藤選手は全国高校駅伝に出たいという思いは
 加藤: 僕は…そんなに駅伝好きじゃないんで。迷惑かけるのもかけられるのも嫌なんですよね。中学の時とかはエースとして駅伝に出て、頑張って走ってくるじゃないですか、それで次の人が抜かれてもいいんですけど、そのことですごい謝られたりして。一緒に頑張ってきたからいいんじゃないかなって思うんですけど、結局結果がすべてだったので。駅伝って何か、一人悪いとその人の責任になっちゃうみたいなところが嫌ですね。
 高原: いいこと言うねえ! 優しいね、加藤は!
 加藤: でも出雲の時は逆に迷惑かけてしまったんで…(笑)。

 ―練習では今の竹澤選手みたいにパーンと離れたりとか
 加藤: 僕高校時代練習すごい弱かったんで。逆にぱーんって離れる、逆の離れる意味で。
 高原: へえ。まじで?
 加藤: 他の部の先生が見てても。僕1年生の時に国体に出たんですけど、違う選手見て、あの子が国体行くのって、僕のことなんか眼中にないだった感じなので。なので練習は弱かったです。大学来たら逆に。
 高原: 強いよね。自分は練習は厳しかったので、みんないっぱいいっぱいで。厳しかった以外に特に何もないです。

 ―早大を選んだわけは
 高原: 自分はこれはワセダに行きたいっていうのがなくて。親とかが絶対ワセダに行ったほうがいいよって言ってましたし、監督も。結構色々な大学が来ていて、最初はメイジか法政で迷ってて、監督にはメイジって言ってたんですけど、監督は考えろ考えろって言ってて。あーじゃあワセダって言ったら、じゃあもうワセダに言っとくからって言われまして、あ、はいってなって。結構適当な感じでワセダってなって。
 加藤: 僕は1個上の人たち、(高橋)和也(スポ3)さん、阿久津(圭司=スポ3)さん、天木(和広=人3)さん、(斉藤)太一(スポ3)さん、竹澤さんとかがワセダって聞いて、そんな集まったら絶対強くなるだろうし、質の高い練習もできるんじゃないかって思ってワセダにしたいって高校の先生に言ったんですけど。

加藤(左)と高原  ―実際に入学してみてどうでしたか
 高原: でも実際入ってよかったです。ワセダだから色んな経験できました。
 加藤: 応援してくださる人がたくさんいたり。
 高原: そうそう、OBの方とかと話す機会があったり。有名な人ばかりなので。
 加藤: あとはいい意味でも悪い意味でも伝統があるってことで。

 ―加藤選手はスピードランナーとして入ってきましたが、ユニバのハーフ代表にもなりましたよね。得意な距離は何ですか
 加藤: それが分かんないんですよね。
 高原: 自分は全部です。千五、五千、一万、ハーフ。すごくね?
 加藤: すごい。
 高原: あと、上り下り走れる! 全部走れる!

 ―上りも走れるんですか
 高原: 上りも嫌いじゃないです。他の選手から速いねって言われることもありますし。下りもですし、千五も入賞しました。
 加藤: まあ、僕は端と端を取って。

 ―自分の走りの持ち味は
 高原: 自分は積極性があります。最初オーバーペースだろうが何だろうが果敢に攻める走りで。というより、最初に結構速いペースで入ったほうがリズムが作れるんですよ。最初から遅くいくと、そのゆっくりなペースに体が慣れちゃってペースが一気に上がるとついていけないっていうのがあるので。最初がーっていって流れに乗って。
 加藤: 僕はスピードと粘りで。いい時は両方出るんですけど、悪いと両方中途半端になって、出雲の時みたいな走りになります。

 ―加藤選手は箱根では前回に引き続いて6区山下りでの起用が濃厚ですよね。渡辺監督が加藤選手について、「山に向いたしっかりとした足、鉄の足をしている」とおっしゃっていましたが、どうやって鍛えたのですか
 加藤: 親が上手く生んでくれたんだと思います。練習では僕筋トレとか全くしないんで。
 高原: ついちゃうんでしょ、筋肉が。だから重くなるんじゃね?
 加藤: 筋肉は筋トレをしなくても走ってれば勝手につくんで。そういう体質みたいで。する必要はあんまりないです。
 高原: 自分も筋トレは最低限だけでしない方ですね。

 ―体脂肪率はいくつですか
 加藤: 僕は前回計った時は7.2パーセントでした。謎に僕はこの身体で前回は長距離で1番体脂肪率が低かったです。甘い物大好きです。
 高原: へーすごいね。
 加藤: 多分、親が上手く生んでくれたんだと思います(笑)。あと、血液も。
 高原: 濃いよね。
 加藤: 走ってる人ってヘモグロビンが少ないんですけど、僕普通の人と比べても多いぐらい多くて。それも部内上位だと思います。数値はなぜかいいんですよ。体重以外。
 高原: 自分は、めちゃくちゃデブの時に9パーセントくらいだったので、多分、今は絶対に6、7ぐらいはいってます。加藤に勝つぐらいの勢いなんですよ。自分脱いだらやばいですよ。見せないですけど。でも、竹澤さんは常に体脂肪は10パーセント以上なんで。その人によってベスト体脂肪があるみたいで。

 ―6区のコースのポイントは
 加藤: 前回大平台のヘアピンカーブの地点から失速してって、区間賞の人とそれまで一緒に走ってたんですけど、そこから1分近く離れてたんで、今回はそこからの走りだなっていうのと、あとはそれまでをどんな感じで走ってくるかっていう。ブレーキかけちゃうと足に負担が掛かるし、だからといって飛ばしすぎると後半疲れてきちゃうんで。まあ全部って言ったら全部なんですけど、特にその大平台のヘアピンカーブのところから下りが緩やかになるんで、そこから切り替えて走れないと速くなれないんで。そこからですね。平地はもうもがくだけなんで。

 ―最後の平地は上りに感じるといいますが
 加藤: 感じないです。
 高原: 感じないよね。
 加藤: 平地って言われてるんですけど、若干下ってるんで。走ってて、「うわっ、遅っ」とは思うんですけど、上りに感じはしないです。
 高原: 感じる人もいるかもしれないけど、自分らは感じないよね。

 ―高原選手も試走したことがありますよね
 高原: あ、はい。加藤に勝ったんですけど、外れました。去年本気で1回走ったんですよ全部。途中加藤が失速して、自分が先着したのに、やっぱ監督は加藤の下りの才能を見抜いて。自分は外れました。

 ―やはり悔しかったですか
 高原: 悔しかったですけど、でもうすうす勘付いてはいました。最初下り速かったんで、加藤がいいかなっていうのはありました。

 ―下りでフォームを意識的に変えたりなどは
 加藤: 見て研究はするんですけど、変えるっていうことが怖くてできなくて。ですけどやっぱカーブがすごく多いんでそこの曲がり方とか、ペース配分とかは結構参考にしたりしますね。身体を傾けたりとか、カーブ入っていくところの最短距離がいいのかそれともアウト、インがいいのか。カーブも種類が色々あるんで、急なカーブはどう曲がったほうがいいのかとか。緩やかなカーブは直線で走っちゃえばいいと思うんですけど。

 ―「下りだけのスピードだったら天下一品」と監督が加藤選手の走りを評していらっしゃいましたが、何か秘訣はあるんですか
 高原: 才能でしょ。
 加藤: (笑)。相楽さんに言われたのは、下りを走っても足にまめができないっていうことです。本番の時はできたんですけど、その時もそんなにひどくなくて。相楽さんが下った時はもっとひどかったみたいで。何が違うかということで言われたのが、僕下ると腰が乗るんです。腰の下で足をついてるので、それがブレーキをかけないでいけるところだと思うんですけど。みんなは腰よりも前で足をついて下ってくんですけど、僕は結構腰が入るみたいなんで。

 ―それは意識してるんですか
 加藤: :いや、普通に走ってるだけなんですけど。
 高原: 才能じゃん。それはセンスって言うんだよ。
 加藤: まあでもそれで平地が速いわけじゃないんで。あまり意味がないんですけど。

 ―下りではなくて平地で勝負したいなという思いは
 加藤: いや、平地じゃまだ僕は通用しないんで、下りでいいです。あと下りは楽しいんで。下りだと普段と景色が違うんですよ、スピードが違うんで。僕は普段遅いんですけど、下りで走れば竹澤さんとかトップレベルの選手のスピードで走れるんで。スピード感が楽しいです。

 ―対して高原選手は何区を走りたいですか
 高原: 10区です。ゴールテープを切りたいですね。今年はないと思うんですけど、いずれは走りたいです。

 ―高原選手は全日本の1区で成功しましたが、箱根も1区を走りたいという思いは
 高原: あー。別に1区が来てもいいですけど、別に1区を走りたいっていうのはないです。1区がきたらそれなりに頑張ろうと思います。
 加藤: 多分3区でしょ。

 ―ではどの位置でタスキをもらいたいですか
 高原: トップでもらいたいですね。トップじゃなきゃ総合3位以内は無理なんで。どうしてもそこでものすごい貯金を作っておかないと、後半は落ちるだけなんで。往路でどれだけ貯金して復路で粘れるかっていうのが一番いいレース展開だと思います。

 ―トップならばテレビにも映れますよね
 高原: 家族とか友達とかに走っているところを見せたいですね。あと箱根で走ったら成人式はヒーローですからね。って去年の4年生が言ってましたから。今年もバッチリ映って。  加藤: 僕はそんなに映りたくないです。
 高原: またまた(笑)。

 ―箱根に向けて体調管理が大事になってくると思いますが、風邪の予防はしていらっしゃいますか
 高原: 手洗いうがいは基本で、やっぱり外出する時はマスク! でも注意してても風邪引く人いるんで、やっぱりそれで1年を棒に振りたくはないので。多少面倒臭くてもやることはやっとかないと。後悔はしたくないですから。ね?
 加藤: いや、僕は何にもしてないです。…マスクなんかしてる?
 高原: する時もあるかな。電車乗る時とかうつされたくないじゃないですか。
 加藤: キャンパスが一番危ないじゃん。
 高原: まあしてますね。講義とか。

 ―普段のファッションは二人ともおしゃれですよね
 高原: 加藤はおしゃれですね。
 加藤: 僕全然おしゃれじゃないです。
 高原: 加藤を見習ってます! おしゃれは気にかけてます(笑)。
 加藤: 普段はジャージだよ。
 高原: 練習がある日はジャージなんですけど、でも、私服で行くと学校って嫌だよね。嫌じゃない? ジャージが落ち着くんですよ。もうこれ着ちゃえば、勝ったみたいな。そういう目で見られるじゃないですか。
 加藤: むしろ負けだと思うよ。
 高原: 唯一の悩みは、自分人科なんで、大教室でジャージが一人だけっていう。恥ずかしいですね。プリントを前に取りに行く時はこそこそして。

 ―箱根の話に戻ります。往路優勝への自信は
 高原: 全員が100パーセントや110パーセントを出した時は勝てると思うんですけど。実際はもし一人でも調子が良くなかったら結構厳しい面があるので。全員が調整して本番しっかり走れるかどうかです。

 ―課題は
 高原: 課題は、エースを生かせる他の選手が充実してないことです。つなぎ区間が。竹澤さんはいるんですけど、他の区間がいまいち区間上位でつなげないんですよね。区間2位とか3位でつなげれば優勝って言えるんですけど、まだまだ個人の能力がないっていうか。弱いです。
 加藤: 課題は何ですかね…。
 高原: 山下りです。加藤の山下りです。結果的にチームのためになるんだよ、加藤の下りが早くなれば。
 加藤: 下り速くなることだと思うんですけど。僕は4年間下って。

 ―キーマンは
 高原: 竹澤さんでしょ。竹澤さんが失敗したらぶっちゃけ無理です。竹澤さんのところでトップに立つのが一番いいんですけど、3番以内に入って。
 加藤: 山梨除いてトップですね。でもモグスは登れない、って竹澤さんが言ってました。
 高原: モグスと竹澤さんだったらそんなに大差はないと思います。

 ―ライバルとなる大学は
 高原: 駒澤、東海、日大、日体…
 加藤: 全部じゃん(笑)。とりあえず駒澤は全員が強くて、走る選手10人の中で誰でもいいから連れてきて1人ワセダに入れたら準エースになっちゃうくらいなので、穴がないですね。東海は、(佐藤)悠基さんと伊達さんの二枚看板で、その二人をどこに配置するかで相当変わってくると思うんですけど。
 高原: その2校以外は調子の良し悪しで順位は変わると思うので。

 ―最後に、箱根に向けての意気込みを
 高原: それ難しいっすね。一言じゃ語れないですね。まあ……頑張るしかないです。
 加藤: 一言で言っちゃった(笑)。
 高原: 頑張りますよ! この大会のためにこれだけの犠牲を払ってやってきたわけですから。もう頑張ります! ね?
 加藤: 頑張るよ。今回は順位が区間3位以内、区間3位以内じゃなかったらタイムは59分フラットくらいで戻ってきたいというのが目標です。タイム的にはかなり厳しいんですけど、区間3位以内は僕がベストな状態ですごいいい走りをしてできるかなという感じで。結構厳しめに言ってるんですけど、渡辺さんはそれが普通だと思ってます。でも箱根はみんながこの日のために練習してきているので、厳しくてもそれくらいでは走らなくてはいけないと思います。…頑張ります(笑)

(取材・編集 石川祥子、中島直輝、宮沢直樹) 

◆加藤創大(かとう・そうた)
1988年(昭63)2月1日生まれのO型。170センチ、60キロ。愛知・愛知高出身。
 自己ベスト 5000m:13分59秒34
         10000m:29分43秒63
         ハーフマラソン:1時間3分54秒
◆高原聖典(たかはら・きよのり)
1988年(昭63)3月16日生まれのAB型。168センチ、55キロ。佐賀・白石高出身。
 自己ベスト 5000m:14分18秒69
         10000m:29分07秒05
         ハーフマラソン:1時間3分9秒






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